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第4章 チンピラから始まる拠点建設
第23話 布教活動、始まる
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輝職同盟のお偉いさんだったラスモンドに店で話を聞く事にした。
ラスモンドは現在、何食わぬ顔で輝職同盟の指揮を執っている。
「この街に輝職同盟の人間はどれだけ残っている」
「18人です」
「俺と一緒に街の外に行かせろ」
「了解です」
俺は輝職同盟の残党と森に行って、扇子で後片付けをした。
そして、店に戻って、ラスモンドと話を再開した。
「報告書は誤魔化しているか」
「はい、言いつけどおり異常無しを送っています」
「それで、金はどこにある」
「事務所の金庫の中にあります」
輝職同盟は無くなったのだから、俺が有用に使ってやる。
教会が感づかないのかという心配はあまりない。
寄付さえ定期的にしとけば、いちいち問い合わせたりしないそうだ
教会と輝職同盟は別組織なのでそのそんな事が起こる。
巨大組織の弊害だな。
縦割り行政みたいだ。
輝職同盟の事はとりあえず問題ないだろう。
マンドラゴラヴァンパイアの下半身の名前を考える事にした。
貧者の楽音なんてどうかな。
エリクサーが買えない層が使用するんだから、それが良いような気がした。
問題は売り方だ。
教会に真っ向から喧嘩をうるのは得策ではない。
出所を分からなくさせるには、怪しい人達に売るのが一番だ。
スラムを利用しよう。
俺は開拓地に出かけた。
開拓地の整地は終わり、建物が建てられる環境になっていた。
「おい、お前。スラムまで使いに行ってくれるか」
貧者の根を持たせてチンピラを使いに出した。
使いをやるのにあたって、新たな設定を作った。
それはこうだ。
チンピラはネオシンク教の神官で、教義は職業による差別の無い社会だ。
弱者救済の為にお金が無い人に僅かな金でエリクサーに匹敵する物を与えるという設定にした。
貧者の楽音は材料費がほとんど掛からない。
だから、無料でばら撒いたっていい。
教会のダメージになりさえすれば、よいのだからな。
後は吉報を待つだけだ。
せっかく来たので、チンピラに次は堀を作れと指示を出す。
次の日になって森の家にチンピラが報告に来た。
「どうだった」
「ものすごい、歓迎でさぁ」
「そうだよな。エリクサーに匹敵する利権だものな」
後の問題は魔力だな。
禁書によれば格の低いものほどアンデッドにする時に魔力が少なくて済む。
それとアンデッドにも格みたいなものがありゾンビ、スケルトン、グール、リビングアーマー、ヴァンパイアの順に魔力が沢山、要る。
貧者の楽音を大量生産は出来ない。
一日三つがいいところだろう。
開拓地が出来上がってチンピラのヴァンパイアを解放できればいいのだが。
宝石瓜が護衛の一団に警備されて届けられた。
これでレベルは52だ。
次の宝石瓜をオークションで落札したという連絡を受けるのが待ち遠しい。
レベルがあがればそれだけ魔力も増える。
「どうだ、漬物作りは」
家の倉庫でジュサとシャデリーに話し掛けた。
新しい店員も見つかりシャデリーにはここに移ってもらったのだ。
「順調よ。時間が経つと味が変わるけど、その他は問題無いわ」
「魔力が抜けると塩気が無くなるの以外は問題ないと思う」
「それは仕方ないな普通の漬物みたいなものだから」
シャデリーの方は減塩漬けとして売り出して、ジュサの方は普通の漬物として売りにだしている。
聖水漬けは少しだけ高級品として作っていた。
現在、お金が貯まる一方だ。
後でお金の使い道を考えないとな。
「シャデリー、俺達の仲間になる決心はついたか」
「やつらは人間じゃない。さらわれたメンバーはまだ子供だったのよ。酷すぎるわ」
「復讐心なら賛成しない。世の中を少しでも良くするんだ」
「ええ、教会を打倒して差別のない世界をつくりましょう」
「コミュニティには紹介してもらえるか」
「そうね、後で紹介するわ」
さて教会転覆のメンバーも増えたし、そろそろ次の一手だな。
よし、ネオシンク教のグッズを作ろう。
十字架みたいなシンボルを考えないと。
ここは無難に八芒星とかにしとくか。
野菜の花をイメージして八芒星の中におしべとめしべを書いて完成だ。
スラムに使いに出したチンピラを神官にするとしよう。
そいつに布教活動をさせたいな。
信者の中から一日に一人選んで、無料で貧者の楽音を食べさせればいい。
上手くやれば日に日に信者は増えるだろう。
信者の中で貧しい行き場のない者を開拓地に送り出そう。
畑を作らすのだ。
チンピラのヴァンパイアが護衛になれば魔獣も問題ないはずだ。
作物は魔獣の肥料で豊作が間違いなしだからな。
ラスモンドは現在、何食わぬ顔で輝職同盟の指揮を執っている。
「この街に輝職同盟の人間はどれだけ残っている」
「18人です」
「俺と一緒に街の外に行かせろ」
「了解です」
俺は輝職同盟の残党と森に行って、扇子で後片付けをした。
そして、店に戻って、ラスモンドと話を再開した。
「報告書は誤魔化しているか」
「はい、言いつけどおり異常無しを送っています」
「それで、金はどこにある」
「事務所の金庫の中にあります」
輝職同盟は無くなったのだから、俺が有用に使ってやる。
教会が感づかないのかという心配はあまりない。
寄付さえ定期的にしとけば、いちいち問い合わせたりしないそうだ
教会と輝職同盟は別組織なのでそのそんな事が起こる。
巨大組織の弊害だな。
縦割り行政みたいだ。
輝職同盟の事はとりあえず問題ないだろう。
マンドラゴラヴァンパイアの下半身の名前を考える事にした。
貧者の楽音なんてどうかな。
エリクサーが買えない層が使用するんだから、それが良いような気がした。
問題は売り方だ。
教会に真っ向から喧嘩をうるのは得策ではない。
出所を分からなくさせるには、怪しい人達に売るのが一番だ。
スラムを利用しよう。
俺は開拓地に出かけた。
開拓地の整地は終わり、建物が建てられる環境になっていた。
「おい、お前。スラムまで使いに行ってくれるか」
貧者の根を持たせてチンピラを使いに出した。
使いをやるのにあたって、新たな設定を作った。
それはこうだ。
チンピラはネオシンク教の神官で、教義は職業による差別の無い社会だ。
弱者救済の為にお金が無い人に僅かな金でエリクサーに匹敵する物を与えるという設定にした。
貧者の楽音は材料費がほとんど掛からない。
だから、無料でばら撒いたっていい。
教会のダメージになりさえすれば、よいのだからな。
後は吉報を待つだけだ。
せっかく来たので、チンピラに次は堀を作れと指示を出す。
次の日になって森の家にチンピラが報告に来た。
「どうだった」
「ものすごい、歓迎でさぁ」
「そうだよな。エリクサーに匹敵する利権だものな」
後の問題は魔力だな。
禁書によれば格の低いものほどアンデッドにする時に魔力が少なくて済む。
それとアンデッドにも格みたいなものがありゾンビ、スケルトン、グール、リビングアーマー、ヴァンパイアの順に魔力が沢山、要る。
貧者の楽音を大量生産は出来ない。
一日三つがいいところだろう。
開拓地が出来上がってチンピラのヴァンパイアを解放できればいいのだが。
宝石瓜が護衛の一団に警備されて届けられた。
これでレベルは52だ。
次の宝石瓜をオークションで落札したという連絡を受けるのが待ち遠しい。
レベルがあがればそれだけ魔力も増える。
「どうだ、漬物作りは」
家の倉庫でジュサとシャデリーに話し掛けた。
新しい店員も見つかりシャデリーにはここに移ってもらったのだ。
「順調よ。時間が経つと味が変わるけど、その他は問題無いわ」
「魔力が抜けると塩気が無くなるの以外は問題ないと思う」
「それは仕方ないな普通の漬物みたいなものだから」
シャデリーの方は減塩漬けとして売り出して、ジュサの方は普通の漬物として売りにだしている。
聖水漬けは少しだけ高級品として作っていた。
現在、お金が貯まる一方だ。
後でお金の使い道を考えないとな。
「シャデリー、俺達の仲間になる決心はついたか」
「やつらは人間じゃない。さらわれたメンバーはまだ子供だったのよ。酷すぎるわ」
「復讐心なら賛成しない。世の中を少しでも良くするんだ」
「ええ、教会を打倒して差別のない世界をつくりましょう」
「コミュニティには紹介してもらえるか」
「そうね、後で紹介するわ」
さて教会転覆のメンバーも増えたし、そろそろ次の一手だな。
よし、ネオシンク教のグッズを作ろう。
十字架みたいなシンボルを考えないと。
ここは無難に八芒星とかにしとくか。
野菜の花をイメージして八芒星の中におしべとめしべを書いて完成だ。
スラムに使いに出したチンピラを神官にするとしよう。
そいつに布教活動をさせたいな。
信者の中から一日に一人選んで、無料で貧者の楽音を食べさせればいい。
上手くやれば日に日に信者は増えるだろう。
信者の中で貧しい行き場のない者を開拓地に送り出そう。
畑を作らすのだ。
チンピラのヴァンパイアが護衛になれば魔獣も問題ないはずだ。
作物は魔獣の肥料で豊作が間違いなしだからな。
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