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第9章 噂から始まる犯罪者狩り
第51話 魔獣使いバトル野郎
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「ボルチックさんこの間は情報たすかりました。無事、催眠強姦魔の野郎を逮捕できました」
「それで催眠強姦魔はどうされるのですか」
「民衆に石を投げさせて、その後に槍で一突きです」
もちろん既にヴァンパイアになっているから死なない。
槍で一突きした後は血を飲ませて傷を治しこき使う予定だ。
「ほう、それが警告になれば、いいですが」
「ならなければ犯罪者が寄ってこなくなるまで逮捕するだけです」
「新しい情報がありますよ。何人かの犯罪者がこちらに向かっているそうです。まずはゾンビマスターと闇毒使いのペア」
「死体術士と闇魔法使いのペアですか。手強そうだ」
「まだあります。霊使い脅迫屋と乗り移らせ殺し屋のペア、切り裂き骨刀屋、闇爆発魔、魔獣使いバトル野郎です」
「合計七人ですか。これは沢山来ましたね」
「情報は書類にまとめておきましたので、後でどうぞ」
「ありがとうございます」
「相談といってはなんですが。実は部下が取引で失敗をいたしまして。なに心配には及びません。注文量の桁を間違えただけです」
「それは大変じゃないですか。なま物ですか」
「いいえ、豆です」
「豆だと保存が効きますね」
「そうなんですが、倉庫を圧迫してしまって」
「上手く売り捌きたいと」
「ええ」
「そうだ。煮豆に氷属性を付加しましょう」
煮豆をゾンビにしちゃえば良いんだ。
「それは良い考えですね。煮た豆は足が早い。その欠点が解消されるのなら、勝算はあります」
「それだけだと何なんで、ビニールに入れて、砂糖も煮る時に加えましょう」
「ビニールというと聖域漬けの包装に使っているあれですね」
「そうです。名前は聖域豆ですかね」
「それだと良い値で売り出せそうです」
「作るのが弟子二人だけなので限界はありますが、かなりのペースで出荷出来るはずです」
「相談して良かった。これからも頼みますよ」
ボルチックさんの高級な酒の歓待を受けてから、ボルチック商店を後にした。
良い気分で資料をめくる。
どうせ徒党を組む事はしないだろうから、各個撃破でいいだろう。
厄介なのはペアだ。
二人になればその分出来る事が増える。
場合によってはこちらも人数で対抗するか。
桂馬輸送隊から報告があった。
魔獣の軍団を追い越したと。
戦闘はせずにぶっちぎったらしい。
魔獣の軍団は今もこの街に向っているみたいだ。
こいつは魔獣使いバトル野郎に違いない。
魔獣使いは決闘と称して魔獣を次々に人間にけしかけ殺すのを楽しみするサディスト野郎だ。
野郎の通り名を持っているが女性だ。
俺は街の外で待ち構えた。
辺りに人が居ないのは桂馬隊に確認してもらっている。
覆面をしているから、誰かに見られても問題はないが。
「ひっひっひっ。間抜けな獲物が一匹待ち構えているねぇ。覆面しているから表情が見えないのが残念。すぐに手足を魔獣に食わせて覆面を剥いでやる。デュエルスタート」
「細菌の屍骸よ、凶悪なグールとなれ【メイクアンデッド】解き放たれた死よ蹂躙せよ」
細菌の屍骸がアンデッドになって魔獣軍団に襲いかかる。
「毒か。キラーホーネットあおげ」
細菌アンデッド扇子は蜂の魔獣の羽ばたきによって蹴散らされた。
魔獣使いは無事だ。
だが、取り巻きの魔獣全てを塵にしたぞ。
キラーホーネットをどうやっつけよう。
「くくくっ、覆面に遮られて分からないが絶望に染まっているね。更なる絶望を与えよう」
そう言うと魔獣使いは笛を吹いた。
空に黒い点が見え、段々と大きくなってくる。
なんだドラゴンかよ。
「どう。命乞いをする。キラーホーネットの毒針に何刺しまで耐えられるかな。いい悲鳴を聞かせてね」
飛べそして粉砕しろ。
俺は念じた。
アンデッドと俺は魔力で繋がっているからイメージを送れる。
ただ知力は素材まかせなので、頭の悪い奴には難しい命令は下せない。
ソニックブームを起こし砲弾のアンデッド香車が飛来する。
瞬きの間に魔獣使いの下半身は千切れドラゴンには大穴が開いていた。
キラーホーネットは突風に煽られ散っている。
「ヴァンパイアになれ【メイクアンデッド】解き放たれた死よ、キラーホーネットを蹂躙せよ」
レベルアップのファンファーレが聞こえた。
ドラゴンヴァンパイアがブレスでキラーホーネットを始末する。
「なんで、私が」
「しぶといな、下半身千切れても生きているとは。と金吸ってやれ」
「あああ」
こいつ相当にレベルが高いな。
このしぶとさはそうでないと説明がつかない。
ほどなくして声が聞こえなくなった。
何時ものようにヴァンパイアにして血を飲ませた。
とりあえず牢屋に入ってもらおうか。
魔獣使いに縄を掛け桂馬隊が門番に突き出した。
ドラゴンヴァンパイアには来るべき教会との戦争の戦力として、開拓地に行ってもらい眠りについてもらうつもりだ。
レベルアップもしたし、犯罪者も始末できた。
思わず鼻歌が出た。
まだ、酔ってるな俺。
「それで催眠強姦魔はどうされるのですか」
「民衆に石を投げさせて、その後に槍で一突きです」
もちろん既にヴァンパイアになっているから死なない。
槍で一突きした後は血を飲ませて傷を治しこき使う予定だ。
「ほう、それが警告になれば、いいですが」
「ならなければ犯罪者が寄ってこなくなるまで逮捕するだけです」
「新しい情報がありますよ。何人かの犯罪者がこちらに向かっているそうです。まずはゾンビマスターと闇毒使いのペア」
「死体術士と闇魔法使いのペアですか。手強そうだ」
「まだあります。霊使い脅迫屋と乗り移らせ殺し屋のペア、切り裂き骨刀屋、闇爆発魔、魔獣使いバトル野郎です」
「合計七人ですか。これは沢山来ましたね」
「情報は書類にまとめておきましたので、後でどうぞ」
「ありがとうございます」
「相談といってはなんですが。実は部下が取引で失敗をいたしまして。なに心配には及びません。注文量の桁を間違えただけです」
「それは大変じゃないですか。なま物ですか」
「いいえ、豆です」
「豆だと保存が効きますね」
「そうなんですが、倉庫を圧迫してしまって」
「上手く売り捌きたいと」
「ええ」
「そうだ。煮豆に氷属性を付加しましょう」
煮豆をゾンビにしちゃえば良いんだ。
「それは良い考えですね。煮た豆は足が早い。その欠点が解消されるのなら、勝算はあります」
「それだけだと何なんで、ビニールに入れて、砂糖も煮る時に加えましょう」
「ビニールというと聖域漬けの包装に使っているあれですね」
「そうです。名前は聖域豆ですかね」
「それだと良い値で売り出せそうです」
「作るのが弟子二人だけなので限界はありますが、かなりのペースで出荷出来るはずです」
「相談して良かった。これからも頼みますよ」
ボルチックさんの高級な酒の歓待を受けてから、ボルチック商店を後にした。
良い気分で資料をめくる。
どうせ徒党を組む事はしないだろうから、各個撃破でいいだろう。
厄介なのはペアだ。
二人になればその分出来る事が増える。
場合によってはこちらも人数で対抗するか。
桂馬輸送隊から報告があった。
魔獣の軍団を追い越したと。
戦闘はせずにぶっちぎったらしい。
魔獣の軍団は今もこの街に向っているみたいだ。
こいつは魔獣使いバトル野郎に違いない。
魔獣使いは決闘と称して魔獣を次々に人間にけしかけ殺すのを楽しみするサディスト野郎だ。
野郎の通り名を持っているが女性だ。
俺は街の外で待ち構えた。
辺りに人が居ないのは桂馬隊に確認してもらっている。
覆面をしているから、誰かに見られても問題はないが。
「ひっひっひっ。間抜けな獲物が一匹待ち構えているねぇ。覆面しているから表情が見えないのが残念。すぐに手足を魔獣に食わせて覆面を剥いでやる。デュエルスタート」
「細菌の屍骸よ、凶悪なグールとなれ【メイクアンデッド】解き放たれた死よ蹂躙せよ」
細菌の屍骸がアンデッドになって魔獣軍団に襲いかかる。
「毒か。キラーホーネットあおげ」
細菌アンデッド扇子は蜂の魔獣の羽ばたきによって蹴散らされた。
魔獣使いは無事だ。
だが、取り巻きの魔獣全てを塵にしたぞ。
キラーホーネットをどうやっつけよう。
「くくくっ、覆面に遮られて分からないが絶望に染まっているね。更なる絶望を与えよう」
そう言うと魔獣使いは笛を吹いた。
空に黒い点が見え、段々と大きくなってくる。
なんだドラゴンかよ。
「どう。命乞いをする。キラーホーネットの毒針に何刺しまで耐えられるかな。いい悲鳴を聞かせてね」
飛べそして粉砕しろ。
俺は念じた。
アンデッドと俺は魔力で繋がっているからイメージを送れる。
ただ知力は素材まかせなので、頭の悪い奴には難しい命令は下せない。
ソニックブームを起こし砲弾のアンデッド香車が飛来する。
瞬きの間に魔獣使いの下半身は千切れドラゴンには大穴が開いていた。
キラーホーネットは突風に煽られ散っている。
「ヴァンパイアになれ【メイクアンデッド】解き放たれた死よ、キラーホーネットを蹂躙せよ」
レベルアップのファンファーレが聞こえた。
ドラゴンヴァンパイアがブレスでキラーホーネットを始末する。
「なんで、私が」
「しぶといな、下半身千切れても生きているとは。と金吸ってやれ」
「あああ」
こいつ相当にレベルが高いな。
このしぶとさはそうでないと説明がつかない。
ほどなくして声が聞こえなくなった。
何時ものようにヴァンパイアにして血を飲ませた。
とりあえず牢屋に入ってもらおうか。
魔獣使いに縄を掛け桂馬隊が門番に突き出した。
ドラゴンヴァンパイアには来るべき教会との戦争の戦力として、開拓地に行ってもらい眠りについてもらうつもりだ。
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思わず鼻歌が出た。
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