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第10章 ドラゴン退治から始まる同盟の兆し
第61話 第一次宗教戦争
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遂にレベルが70に。
作れるようになったアンデッドはリッチ。
特徴は何もしなくても魔力が回復する事だ。
無限に作ってリッチ軍団とはいかない。
本によれば死体の格が高くないと駄目らしい。
ドラゴンでも難しいそうだ。
「よし、世界樹を泥棒に行くぞ」
俺はフリーダークのメンバーに向って言った。
「えー、世界樹を盗むの。呪いの出番はなさそう」
「悪の秘密結社ぽくなってきたわね。職の平等を目指す正義の味方じゃなかったかしら」
「せこい手は嫌いだぜ」
「悪い事は行けないんだよ」
「言い方が少し悪かった。ドラゴンをけしかけられたお返しに慰謝料をもらう。それが世界樹だ」
「なんだ。借金取りか。それでも少しせこいな」
「せこいが有効な手だ」
「当然、宣戦布告はしたんでしょ」
シャデリーが俺に確認した。
「領主から教会に賠償金を払うよう講義文が送られている」
「教会は拒否したわよね」
「ああ、拒否したので、強制的に差し押さえると手紙を送った」
「借金取りじゃ仕方ないわ。私も協力するわ。何をしたら良いの」
「それなんだが。世界樹の守りは少ない。最初の一本はろくな抵抗もなく強奪出来るだろう」
「それからが問題ね」
「何かうまい手が必要だ」
「皆殺しにすればいいんだ」
「ビーセスはそう言うけど簡単じゃないと思う。光魔法の使い手も当然のことながら配備されると思うし」
「からめ手は嫌いだぜ」
簡単なのは指揮する人間をヴァンパイアにしちまえば手っ取り早い。
けども、護衛はいるだろうし。
何と言って近づくか。
この手は駄目だな。
強引になんとかするのはどうだ。
闇属性を無効化してくる敵はドラゴンブレスでなんとかするか。
ビーセスのドラゴンだけじゃ心もとないな。
それに光魔法でドラゴンの支配が解かれる危険性もある。
当然、ドラゴンヴァンパイアは光属性には歯が立たないだろうし。
難しいな。
弾丸アンデッドの成香を沢山用意する手はどうか。
光魔法でアンデッドを解除されても、スピードは殺せない。
問題は数を用意できるかだ。
百はなんとかなるが、千は無理だろう。
候補の一つとしては入れておこう。
要は範囲攻撃が欲しいという事だな。
そういう意味では細菌アンデッドの扇子は優秀だ。
だが光属性には歯が立たない。
手詰まりだ。
「闇魔法で範囲攻撃とかないか」
「ダークボムしかないわね」
「呪いはどうだ」
「五人ぐらいはいっぺんに呪えるけど、それ以上は無理」
「あたいには聞かないのか」
「オーク軍団でも千はきついだろ」
「出来る事と出来ない事があるぜ」
「ねえ、ミディは」
「ミディの能力は斥候だからな。これはこれで重要だ」
さてと、どうするか。
井戸に扇子を投げ込む手も対策されている可能性が高い。
漬物に扇子をまぶして差し入れるのも一度しか使えなさそうだ。
コツコツと行くしかないな。
まず、一本目。
世界樹の周りには警備の聖騎士が二十人しかいなかった。
扇子でさくっと塵にした。
世界樹を切り倒す。
「世界樹よ、リッチになれ【メイクアンデッド】」
良かった、世界樹ならリッチにできるんだな。
世界樹リッチをドラゴンで開拓地に運んだ。
そして、開拓地を守るように植える。
次は世界樹の時はまだ情報が行ってなかったらしく、同じくリッチにできた。
翌日、次の目標に向う。
二百人ぐらいの集団で守っていたが、扇子で先制攻撃してから、ドラゴンブレスで皆殺しに。
次は千人規模になるんだろうな。
翌日、次の目標に向う。
「ミディ探ってくれ」
「お願い」
しばらく経ちミディが口を開く。
「千人以上いるって」
「やっぱりな。井戸に毒作戦開始だ」
霊に憑依されたリスが井戸に向って走る。
待てども待てどもリスは帰ってこない。
「やられたな。やっぱり対策されてたか。総力戦だ」
扇子の先制攻撃が光属性で防がれた。
ビーセスがドラゴンにブレスを吐かせる。
生き残った聖騎士を成香でやっつけた。
問題はここからだ。
向こうも総力戦で来る事だろう。
ここで退くという手もあるが、同盟する領主の手前弱気は見せられない。
領主が次に狙う目標の場所を予告した手紙を教会に出した。
最終決戦に臨む。
ミディの報告では万の大軍が待ち構えているそうだ。
俺はある策をめぐらした。
待ち構えている大軍の上空でドラゴンが数百の蛇魔獣をばら撒いた。
ふっ、制空権を取った者が勝つのだよ。
たぶん下ではおのれ姑息なとか言っているんだろうな。
「どんどん、行くぞ」
いったん地上に戻り蛇魔獣の入った籠をドラゴンが掴む。
蛇魔獣を集める時はビーセスの支配を使ったが、今では支配は解かれている。
だから、光属性は関係ない。
今頃、地に落ちた蛇魔獣は暴れまくっているだろう。
二度目の出撃の時にペガサスナイトが飛んできたが、ドラゴンのブレスで墜落していった。
何度も蛇魔獣達を投下。
そして今度は蜘蛛魔獣を投下。
仕上げに空を低空飛行しながら、ブレスで地上をなめる。
混乱した地上から、魔法や矢などが散発的に飛んでくる意外に反撃はない。
楽なものだ。
やっぱり集団戦には魔獣使いだな。
止めに扇子をけしかけて何千人も塵に変える。
光属性の人間は生き残ったみたいだが、勝ち目なしと考えて敗走して行った。
敗走する聖騎士を尻目に俺は世界樹をまたもリッチにする。
それから、ほどなくして教会は世界樹の警備を諦めた。
俺達は世界樹を根こそぎ奪う事に成功。
リッチにするだけでなく生きた世界樹をビーセスが従えもした。
俺のレベルは3上がって、73になった。
この付近の世界樹は根こそぎ強奪したから、もっとレベルアップするためには、世界樹とは違う格の高い物をアンデッドにしないと。
作れるようになったアンデッドはリッチ。
特徴は何もしなくても魔力が回復する事だ。
無限に作ってリッチ軍団とはいかない。
本によれば死体の格が高くないと駄目らしい。
ドラゴンでも難しいそうだ。
「よし、世界樹を泥棒に行くぞ」
俺はフリーダークのメンバーに向って言った。
「えー、世界樹を盗むの。呪いの出番はなさそう」
「悪の秘密結社ぽくなってきたわね。職の平等を目指す正義の味方じゃなかったかしら」
「せこい手は嫌いだぜ」
「悪い事は行けないんだよ」
「言い方が少し悪かった。ドラゴンをけしかけられたお返しに慰謝料をもらう。それが世界樹だ」
「なんだ。借金取りか。それでも少しせこいな」
「せこいが有効な手だ」
「当然、宣戦布告はしたんでしょ」
シャデリーが俺に確認した。
「領主から教会に賠償金を払うよう講義文が送られている」
「教会は拒否したわよね」
「ああ、拒否したので、強制的に差し押さえると手紙を送った」
「借金取りじゃ仕方ないわ。私も協力するわ。何をしたら良いの」
「それなんだが。世界樹の守りは少ない。最初の一本はろくな抵抗もなく強奪出来るだろう」
「それからが問題ね」
「何かうまい手が必要だ」
「皆殺しにすればいいんだ」
「ビーセスはそう言うけど簡単じゃないと思う。光魔法の使い手も当然のことながら配備されると思うし」
「からめ手は嫌いだぜ」
簡単なのは指揮する人間をヴァンパイアにしちまえば手っ取り早い。
けども、護衛はいるだろうし。
何と言って近づくか。
この手は駄目だな。
強引になんとかするのはどうだ。
闇属性を無効化してくる敵はドラゴンブレスでなんとかするか。
ビーセスのドラゴンだけじゃ心もとないな。
それに光魔法でドラゴンの支配が解かれる危険性もある。
当然、ドラゴンヴァンパイアは光属性には歯が立たないだろうし。
難しいな。
弾丸アンデッドの成香を沢山用意する手はどうか。
光魔法でアンデッドを解除されても、スピードは殺せない。
問題は数を用意できるかだ。
百はなんとかなるが、千は無理だろう。
候補の一つとしては入れておこう。
要は範囲攻撃が欲しいという事だな。
そういう意味では細菌アンデッドの扇子は優秀だ。
だが光属性には歯が立たない。
手詰まりだ。
「闇魔法で範囲攻撃とかないか」
「ダークボムしかないわね」
「呪いはどうだ」
「五人ぐらいはいっぺんに呪えるけど、それ以上は無理」
「あたいには聞かないのか」
「オーク軍団でも千はきついだろ」
「出来る事と出来ない事があるぜ」
「ねえ、ミディは」
「ミディの能力は斥候だからな。これはこれで重要だ」
さてと、どうするか。
井戸に扇子を投げ込む手も対策されている可能性が高い。
漬物に扇子をまぶして差し入れるのも一度しか使えなさそうだ。
コツコツと行くしかないな。
まず、一本目。
世界樹の周りには警備の聖騎士が二十人しかいなかった。
扇子でさくっと塵にした。
世界樹を切り倒す。
「世界樹よ、リッチになれ【メイクアンデッド】」
良かった、世界樹ならリッチにできるんだな。
世界樹リッチをドラゴンで開拓地に運んだ。
そして、開拓地を守るように植える。
次は世界樹の時はまだ情報が行ってなかったらしく、同じくリッチにできた。
翌日、次の目標に向う。
二百人ぐらいの集団で守っていたが、扇子で先制攻撃してから、ドラゴンブレスで皆殺しに。
次は千人規模になるんだろうな。
翌日、次の目標に向う。
「ミディ探ってくれ」
「お願い」
しばらく経ちミディが口を開く。
「千人以上いるって」
「やっぱりな。井戸に毒作戦開始だ」
霊に憑依されたリスが井戸に向って走る。
待てども待てどもリスは帰ってこない。
「やられたな。やっぱり対策されてたか。総力戦だ」
扇子の先制攻撃が光属性で防がれた。
ビーセスがドラゴンにブレスを吐かせる。
生き残った聖騎士を成香でやっつけた。
問題はここからだ。
向こうも総力戦で来る事だろう。
ここで退くという手もあるが、同盟する領主の手前弱気は見せられない。
領主が次に狙う目標の場所を予告した手紙を教会に出した。
最終決戦に臨む。
ミディの報告では万の大軍が待ち構えているそうだ。
俺はある策をめぐらした。
待ち構えている大軍の上空でドラゴンが数百の蛇魔獣をばら撒いた。
ふっ、制空権を取った者が勝つのだよ。
たぶん下ではおのれ姑息なとか言っているんだろうな。
「どんどん、行くぞ」
いったん地上に戻り蛇魔獣の入った籠をドラゴンが掴む。
蛇魔獣を集める時はビーセスの支配を使ったが、今では支配は解かれている。
だから、光属性は関係ない。
今頃、地に落ちた蛇魔獣は暴れまくっているだろう。
二度目の出撃の時にペガサスナイトが飛んできたが、ドラゴンのブレスで墜落していった。
何度も蛇魔獣達を投下。
そして今度は蜘蛛魔獣を投下。
仕上げに空を低空飛行しながら、ブレスで地上をなめる。
混乱した地上から、魔法や矢などが散発的に飛んでくる意外に反撃はない。
楽なものだ。
やっぱり集団戦には魔獣使いだな。
止めに扇子をけしかけて何千人も塵に変える。
光属性の人間は生き残ったみたいだが、勝ち目なしと考えて敗走して行った。
敗走する聖騎士を尻目に俺は世界樹をまたもリッチにする。
それから、ほどなくして教会は世界樹の警備を諦めた。
俺達は世界樹を根こそぎ奪う事に成功。
リッチにするだけでなく生きた世界樹をビーセスが従えもした。
俺のレベルは3上がって、73になった。
この付近の世界樹は根こそぎ強奪したから、もっとレベルアップするためには、世界樹とは違う格の高い物をアンデッドにしないと。
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