ポリゴンスキルは超絶チートでした~発現したスキルをクズと言われて、路地裏に捨てられた俺は、ポリゴンスキルでざまぁする事にした~

喰寝丸太

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第2章 遠征編

第35話 スタンピード終わる

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 遂にスタンピードが始まった。
 まあ、別に問題は無いのだが。
 不謹慎なようだが、ボーナスステージにしか思えない。

 冒険者の大半はそう思っているらしく、嬉々として魔獣を退治している。
 何やら聞き覚えがある声が聞こえたと思ったら、ゼットじゃねぇか。

「絶風よ、切り刻め。大牙よ噛み殺せ」

 フライングソードが絶風でティラノサウルスが大牙か。
 また、大層な名前を付けたな。
 そうやって大人しく冒険者やってれば良いのにな。

「ひっ、こんな奴が出てくるなんて聞いてないぞ」

 あー、オークジェネラルさんね。
 フライングソードで斬りかかれば、そりゃ怒るだろ。
 ゼットが街の方向に逃げて来る。
 そして。

「邪魔だ。絶風よ切り裂け」

 おい、冒険者仲間に斬りかかったら、いかんだろ。
 剣を没収と。

 突然フライングソードが消えて呆けるゼット。
 我に返り、今度は傭兵に命令しだした。

「こいつらを切り殺せ。そうすれば魔獣は気を取られ、俺を追いかけてこないだろう。大牙よ俺を守れ」
「ご苦労様、寝て良いぞ」

 俺がそう呟くとティラノサウルスは眠り始めた。

「なんでだー」

 そう言うとゼットは漏らしながら、オークジェネラルから逃げた。
 オークジェネラルがゼットに向かってこん棒を振り下ろした。

「ひっ、ステータス。やった俺も覚醒者だ。【逃げ足】」

 腰を抜かした格好でゴキブリのように這って逃げ始めた。
 その速さと言ったら正にゴキブリ。
 それにしても覚醒したスキルが逃げ足とはな。
 ふさわしいと言ったらふさわしいが。
 面白い奴だな。

 オークジェネラルの後始末をしてやるか。

「【具現化】鎧の戦士と剣。オークジェネラルをやれ」

 戦士は頷くとオークジェネラルと戦いはじめた。

「ティラノサウルス、仕事だ。オークジェネラルを戦士と協力してやっつけろ」

 さてと、ライオンは最大1000頭が出せる。
 ピンチになった時の為に半分残してと。

「【具現化】雌ライオン500頭。魔獣らをやっつけてこい」

 ライオン500頭の集団は見ていて迫力がある。
 ウルフなんかは一噛みで殺されていく、ゴブリンも同様だ。
 オークは2メートルを超えるので多少手こずるが2頭で事に当たるとおおよそライオンが勝った。

 ざっと見た所、魔獣の数は一万を超えるかな。
 Sランクの8人は1000匹ぐらい余裕だろうから、残りは2000か。
 ライオン一頭が4匹殺せば計算的には合うな。

「ディザ、この辺に魔獣はもういないよ」
「マリー、どっちが多く仕留められるかライフルで勝負だ」
「負けないよ。ライフル歴は私の方が長いんだから」
「よし、やるぞ。【具現化】ライフル【アニメーション】発射」

 マリーとライフル勝負する事にした。
 激戦区に行くと魔獣だらけだから、狙わなくても当たる。
 前に冒険者がいないよう確認する事の方が骨が折れた。

「よし、32匹目と。マリーは今いくつだ」
「ええと分かんない」

 マリーが数を数えられないのを忘れていた。

「ごめん。勝負はなしだ」

 突如戦場に遠吠えが聞こえた。
 体長が6メートルを超える狼が走ってくるのが見えた。

「カイザーウルフだ。もう終わりだ」

 こいつに岩は相性が悪そうだ。
 避けて終わりだろう。

 鎧の戦士もかみ砕かれるに違いない。
 ライオンは体格差がありすぎて勝負にならない。

 ふっ、問題ない。

「【作成依頼】火の精霊を頼む。魔法の火を貼ってな。アニメーションも頼む」
「作成料として金貨15枚を頂きます」
「分かった」
「作成完了」


「【具現化】火精霊。カイザーウルフを焼き尽くせ」

 火精霊は俺の周りを一周回った後に、カイザーウルフに向かって飛んで行った。

「キャイン」

 カイザーウルフが悲鳴を上げる。
 しかし、火精霊は噛み砕かれてしまった。

「【具現化】火精霊10匹。カイザーウルフを焼き尽くせ」

 うっ、眠い。
 魔力切れか。
 畜生、俺も終わりか。
 いやSランクが8人いるんだ。
 なんとかなるだろう。

 気がついたら俺はマリーに膝枕されてた。

「どうなった」
「火精霊達が焼き尽くしたわ」
「そうか」

 相打ちか。
 精進しないとな。

「ステータス」

――――――――――――――
名前:ディザ LV21

魔力:50
筋力:42
防御:36
知力:56
器用:40
瞬発:44

スキル:ポリゴン LV6
――――――――――――――

 ちぇ、スキルレベルは上がらずか。
 レベルはだいぶ上がったな。
 能力値が最初の時の3倍になった。
 冒険者見習いぐらいはあるだろう。
 だが、体力ごり押しで戦えるようになるには100レベルはいかないと。
 先はまだ長い。
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