ポリゴンスキルは超絶チートでした~発現したスキルをクズと言われて、路地裏に捨てられた俺は、ポリゴンスキルでざまぁする事にした~

喰寝丸太

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第3章 Sランク挑戦編

第46話 仕方なく護衛依頼を受ける

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 門の外で俺とマリーはライオン達の帰りを待っていた。

「どうしたの」

 俺の表情が曇ったのが分かったのだろう、マリーが尋ねた。

「薬草採取に出したライオン達が帰ってこない」

 そろそろ帰って来てもいいはずだ。

「探すのに手間取っているんじゃないの」
「そうだと良いんだが」

 その時、ライオンが一頭だけが帰って来た。
 何か言いたそうなライオン。
 喋れないのがこんなにもどかしいなんてな。

「魔獣に襲われたのか」

 首を横に振るライオン。

「もしかして人に襲われたのか」

 頷くライオン。

「ちくしょう、やられた。シェードの野郎の仕業に違いない」
「どうするの」
「仕方ない薬草採取依頼はキャンセルだ」

 ギルドに行くとシェードが居て、俺がライオンに頼んだ薬草を換金してた。

「その薬草どうした」
「落ちていたので、拾ったよ」

 黒だな。
 だが、証拠が無い。

「そうか、拾い食いとは結構な事だ」
「僕は側室の子供なのでね。貧乏なんだ」
「俺なら落し物は落とした人に届けるな。ネコババはしない。泥棒だもんな」
「ああ、名前が書いてなかったものでね」
「言ってろ。マリー、行くぞ」
「うん」

 尻尾は出さないか。
 俺を挑発しているのは知っている。
 俺が剣を抜いた瞬間にクラン・デスタスのメンバーが俺を返り討ちにするのだろう。
 少し離れた所で、油断なく目を光らせているのが分かっていた。

「お姉さん、薬草採取は全部キャンセル」
「あら、ペナルティで薬草採取は受けられなくなるけど良いの。期限が過ぎたら依頼は失敗になるけど、依頼によっては遅れてもペナルティが発生しないわ」
「良いんだ。当分、薬草採取は受けない」

「それなら、Aランクの依頼があるわ」
「確認してみる」

 掲示板を見るとAランクの護衛依頼が一つ貼ってあった。
 おかしいだろ。
 シェードが俺より先に依頼をチェックしないはずはない。
 罠だ。
 絶対に罠だ。

 盗賊をけしかけてくるのだろうか。
 それなら依頼達成に自信がある。
 受けるべきか。
 受けるべきなのだろうな。
 死中に活を求めよう。

 依頼書を剥がして受付に持って行く。

「これ受けるよ」

 俺達が手続きをするのを遠くで、シェードが観察している。
 手続きが終わる頃にはシェード達の姿はなくなっていた。

「はい、手続きは終わったわ。気をつけてね」
「ああ、分かっているよ。何かトラブルの予感があるけど、平気さ。トラブルがあると分かっていれば油断が無い」
「そうね。油断が一番怖いわ」
「じゃあ、行ってくる」

 待ち合わせの場所は倉庫街だった。

「ええと、13番倉庫と。あった。ここだ」

 タルみたいな体型の温和そうな商人が待っていた。
 隊商は3台の馬車で構成されているようだ。

「君たちが依頼を受けてくれたのかな」
「もし、気に入らないのなら、断っても良いよ」
「ふむ、私は人を見る時に服装を見る。浮浪者が豪華な服を着ていても貴族と同じかと問われた場合。答えは着こなしに差が出ると言っておこう。浮浪者が豪華な服を着てもどこかにだらしない所が出る。そう思っている」
「それで俺達は合格なのかな」
「ふむ、分からない。こんな事は初めてだ。何が分からないと言えば。お嬢さん、腕につけているアクセサリーはなんだ」

「ディザがプレゼントしてくれたの。時計よ」
「あの一抱えもある大きさの時計がこの大きさ?」
「ああ、俺がスキルで作った」
「売れる。これは売れる」

「そんな事より、俺達は合格なのか」
「合格だとも。この縁を逃すなど考えられない」

 結局、服装を見るという話はなんだったのだろう。
 合格なら、まあいいか。

 腕時計は前に作って売り出すのをすっかり忘れてた。
 今なら作成依頼で洒落たデザインの腕時計が作れるはずだ。

「男女でデザインを変えられるよ。宝石もどきを埋め込んだ奴とかも作れる」
「マリー、お花が文字盤に描いてあるのが良い」
「子供用ってのもありだな」

「素晴らしい。社交界に旋風を起こせるぞ。そうだ君たち名前は? 私はタルコットだ」
「ディザだ」
「マリーだよ」

「それでは、道中で商談といきましょう。さあ馬車に乗って」

 護衛は良いのかよ。
 まあ俺達は馬車の中でも、ライオンが外で見張っているしな。
 しかし、戯れに作った腕時計がこんな所で役に立つとは。
 世の中、何があるか分からない。
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