異世界で俺だけがプログラマー~転生して蘇った知識は魔王級。家族に捨てられたけど、世界法則には気に入られた。プログラム的呪文で最強無双~

喰寝丸太

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第1章 ニオブざまぁ編

第20話 代表挨拶と、決闘と、魔導師のバック

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 入学式だ。
 首席の俺は講堂の壇上に上がり挨拶を始めた。

「つつがなく新年を迎えられた事と、ここに合格できた事を皆様と喜び合いたいと思います。これから私達は魔法を学ぶ訳ですが、魔法には無限の可能性があると思います」
「じゃあ、その無限の可能性っていうのを俺に示してみろ。ニオブ・バリアブルは、タイトに首席の座を賭けて決闘を申し込む。貴族の名に於いてだ」

 会場がざわめく。
 全くニオブは俺に敵うとでも思っているのかな。
 受けて立ってやるけどもな。

「では挨拶も途中ですが、決闘を受けたいと思います」

「いいぞ」
「挨拶には飽きたところだ」
「さあ、どっちが勝つか。張った張った」
「俺はタイトに銀貨1枚」
「俺はニオブに銀貨2枚」

 賭けが始まった。
 わりと自由なんだな。
 魔法使いは変人が多いと聞いていたけど、講師や教授にも決闘を止める者はいない。

 俺達は場所を修練場に移した。

「では、双方よろしいか。これより決闘を始める。では構えて。始め!」

 審判役の講師がそう言って挙げた手を降ろした。
 ニオブは剣を抜くと物凄いスピードで突っ込んで来て、バリアに当たって、弾き飛ばされた。
 そして、ずさーっと石畳にこすりつけられ、擦り傷が出来て血まみれになる。

 うわっ痛そう。

「おのれ。へんてこな魔法を使いやがって。これでどうだ。【火球よ敵を穿て】【火球よ敵を穿て】【火球よ敵を穿て】【火球よ敵を穿て】【火球よ敵を穿て】【火球よ敵を穿て】【火球よ敵を穿て】」

 火球の魔法はバリアに受け止められた。

「今度は俺の番だ【電撃追尾】」

 短縮詠唱で30センチの電撃を放つ。

「うわー」

 ニオブは逃げ出した。
 そして背後からお尻に電撃を食らった。
 ズボンの尻の所が焼けお尻が丸出しになる。
 ニオブは気絶した。

 思ったよりダメージがないな。
 手加減したとはいえ尻が炭化するかと思ったんだが、赤くなっている以外は大丈夫だ。

「ぷぷっ」
「あれ見ろよ。情けないったらないぜ」
「あはははっ」
「ちょっと、なんて物見せるのよ」
「ああはなりたくないな」
「ふふっ」
「くははっ」

 ニオブの様子を見て観客から笑いが広がる。

「勝者、タイト」

「お疲れ」
「素晴らしい魔法だったわ」

 マイラとセレンが俺をねぎらってくれた。

「何であんなにダメージが少なかったんだろ」
「それね。人間とかモンスターは誰しも魔力を持っていて、他人の魔力は反発するの。きっとニオブの持っている魔力が高いのでしょう」

 魔力の高い者は魔法の利きが悪くなるのか。
 貴族がなぜ魔力にこだわるのか分かる気がする。
 攻撃と防御が上がるのだな。
 なるほど。
 考察は後にして、挨拶を終わらせよう。
 再び俺は壇上に戻った。

「無限の可能性を広げ、魔法の真理に到達すべく、精進を重ねたいと思います。新入生代表、タイト」

 挨拶が終わった。
 式も終わり、ニオブが俺に寄って来た。
 懲りない奴だな。

「俺に恥をかかせやがって」
「何だ、まだやられ足りないのか?」

「お前、何なんだよ! おかしいだろ。何でやられない」
「そりゃ、お前が弱いだけだ」

「絶対おかしい。お前のバックについている魔導師は誰だ?」
「魔導師なんか知らないが」
「嘘を言うな。身体強化の魔道具を魔導師から無理を言って借り受けたのだぞ」

「ああ、最初に突っ込んで来たあれね」
「それに試験だ。俺は魔導師に通話魔法で答えを教えてもらったのだぞ。魔導師が魔力切れになって、全部答えは教えてもらえなかったが。お前のバックには何人の魔導師がついているんだ?」

「くどい。魔導師の知り合いなどいない。それより、お前、カンニングしたのか?」
「良いんだよ。貴族は許される」

 こいつ、更生する余地がないな。
 だが、いっぺん酷い目に遭わさないといけないと思う。
 そのねじ曲がった根性を叩きのめさないと、自分が死に値する事をやってきた自覚がないままに殺す事になる。
 手間をかける程ではないが、機会があればコテンパンにしてやろう。

「話はそれだけなら行くぞ」
「見てろよ。いつかお前のバックを突き止めて、その魔導師全員を買収して、お前の味方をなくしてやる」

 そう言うとニオブは去って行った。

「殺しちゃ駄目?」

 いつの間にかマイラが来て話を聞いていたようだ。

「殺すと少し厄介だ。機会が来るまで我慢だ」
「うん、我慢する」

 敵のいない人生も味気ない。
 ニオブは人生のスパイスだとでも思っておこう。
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