72 / 179
第72話 祭りの終わり
しおりを挟む
賠償金を踏み倒す奴がいるようだ。
書き留めを出しても駄目、証明書付き郵便を出しても駄目。
どうしてやろう。
くっくっくっ、良い事思いついた。
そいつが住んでいるアパートに行き、壁に手を当てた。
部屋ごと呪われろ。
部屋の扉から黒いオーラが立ち昇った。
男が飛び出して来た。
「呪いを解いて欲しければ、賠償金を払うんだな。払えなければ俺の所で働け」
「くそう。傷害罪で訴えてやる」
「呪いを訴えたければそうするが良い。呪術師なんて存在はモンスターでなければいない。知ってるだろ。色んな配信見ているから」
「なんて悪辣なんだ。負けないぞ解呪師に頼めばいいんだ」
「神の呪いが一般の解呪師に解ければ良いがな」
「くそう」
さあ次行くぞ。
そして、日帰りできる近隣は回った。
地方に行くのはめんどくさいな。
俺はカメラのスイッチを入れた。
「賠償金を払わない奴は呪われるかもな」
【かもなじゃない。呪われて力が出ない】
【傷害罪で訴えるんだ】
【警察には行ったさ。取り合ってくれなかった。どこかでモンスターと接触しましたかと言われて終わり】
【解呪も出来ないんだ。助けてくれ】
【解呪できない呪いなんてあるのか】
【神の呪いらしい】
【そりゃ跳ね返すのも容易じゃないな】
「俺は賠償金を回収に家を訪ねる。震えて眠れ」
【呪いを使うと完全犯罪が出来るな】
【法律の抜け穴って奴か】
【モンスターしか使えない能力をなんで使えるんだ】
【魔王なんじゃね】
【そんなわけあるか】
【俺は賠償金を払う。こんなの耐えられない】
続々と賠償金が振り込まれた。
俺はそいつらに寄生して呪いを吸い取ってやった。
部屋の呪いは解除した。
部屋と同様で人も解除できるがそれは言わない。
寄生しとけば何かと便利だからだ。
地方の出張は5箇所で済んだ。
そいつも扉の前で呪われるかもと言ったら飛び出てきた。
金がないんだと口々に言うが、許したりはしない。
寄生して、上京させて、うちのダンジョンに放り込む。
年収1000万円も軽いのだから、感謝してほしい。
「ふぅ、賠償金未払い野郎がいなくなってすっきり」
【ダンジョンの仕事いい。1時間働いただけで食っていけるどころかエリート並みの高給。グラトニーの体採取なんて簡単すぎてこれでいいのかと思う】
【ステマ乙】
【くそう。おっさんの思うつぼじゃないか】
【勇者はいないのか】
【その勇者が軒並みやられていまの状況がある】
【人生を棒には振れない】
【賠償金払うのはちょっとな】
【意気地なしばっかりだ】
【子供を殴った件の続報はないのか】
【あれな。虐めてた子供が黒幕だった。配信で謝罪してた】
「誰にでもやり直す権利がある」
【えっ、黒幕?】
【虐めでダンジョンに入ったというCMあったろう。あれは正確じゃなかった。子供が制止された時噛みついたんだ。それで殴られた】
【どこ情報よ?】
【おっさんが子供を殴った動画の発信元。完全版を配信してる】
「ふっ、過ぎたことだ。子供のプライバシーにくれぐれも配慮してくれ」
【動画みてきた。噛みつかれて血が凄い量出てる】
【あれはしゃあないな】
【おっさんのこと悪く言ってごめん】
【俺は信じない。捏造だ】
【祭りも終わりか】
【すっきりしないな】
「もうこの件は忘れろ。でないと呪われるかもな」
【おい、殴られた子供の両親がコメントを出したぞ】
【見てきた。息子を虐めから救ってくれてありがとうだってさ】
【埼京さんには感謝の言葉もありませんか】
【おりょ、アンチが来ない】
【敗北を知って撤退したな】
【やつら叩けるターゲットさえあればいいからな】
【やっと配信が普通に戻る】
【おっさんも悪い。真実を話さないからだ】
「忘れろ! いいな!」
【はい】
さて、久しぶりにうちの庭ダンジョンに行くか。
ダンジョンに入るとシロガネが飛びついてきた。
「ごめん。寂しかったか」
シロガネのこわごわした針のような毛を撫でる。
「わふん」
「よし、取って来い」
アイアンオークの骨を投げた。
「はっはっはっ」
シロガネが喜んで骨を取って来る。
そういう遊びを繰り返した。
【シロガネが可愛い】
【モンスターだぞ】
【お犬様は至高】
【コボルトの幼児は食べちゃいたいぐらい可愛い】
【コボルトは確かに可愛いな。二足歩行している所がなんとも言えん】
【シロガネも可愛いぞ】
【飼うなら、プチアイアンウルフだな】
【あっちはお手頃サイズだからな】
【うふ、プールつきの家で、大型犬と暮らす。憧れ♡】
【このダンジョンが制覇されたら、シロガネはどうなっちゃうんだろ】
「心配するな。別のダンジョンに移してでも助ける」
そろそろ、シロガネをダンジョンから出す手続きをするか。
檻では飼いたくないが、あんなの書類が整っていればいい。
普段はダンジョンで飼う方がいいだろうな。
書き留めを出しても駄目、証明書付き郵便を出しても駄目。
どうしてやろう。
くっくっくっ、良い事思いついた。
そいつが住んでいるアパートに行き、壁に手を当てた。
部屋ごと呪われろ。
部屋の扉から黒いオーラが立ち昇った。
男が飛び出して来た。
「呪いを解いて欲しければ、賠償金を払うんだな。払えなければ俺の所で働け」
「くそう。傷害罪で訴えてやる」
「呪いを訴えたければそうするが良い。呪術師なんて存在はモンスターでなければいない。知ってるだろ。色んな配信見ているから」
「なんて悪辣なんだ。負けないぞ解呪師に頼めばいいんだ」
「神の呪いが一般の解呪師に解ければ良いがな」
「くそう」
さあ次行くぞ。
そして、日帰りできる近隣は回った。
地方に行くのはめんどくさいな。
俺はカメラのスイッチを入れた。
「賠償金を払わない奴は呪われるかもな」
【かもなじゃない。呪われて力が出ない】
【傷害罪で訴えるんだ】
【警察には行ったさ。取り合ってくれなかった。どこかでモンスターと接触しましたかと言われて終わり】
【解呪も出来ないんだ。助けてくれ】
【解呪できない呪いなんてあるのか】
【神の呪いらしい】
【そりゃ跳ね返すのも容易じゃないな】
「俺は賠償金を回収に家を訪ねる。震えて眠れ」
【呪いを使うと完全犯罪が出来るな】
【法律の抜け穴って奴か】
【モンスターしか使えない能力をなんで使えるんだ】
【魔王なんじゃね】
【そんなわけあるか】
【俺は賠償金を払う。こんなの耐えられない】
続々と賠償金が振り込まれた。
俺はそいつらに寄生して呪いを吸い取ってやった。
部屋の呪いは解除した。
部屋と同様で人も解除できるがそれは言わない。
寄生しとけば何かと便利だからだ。
地方の出張は5箇所で済んだ。
そいつも扉の前で呪われるかもと言ったら飛び出てきた。
金がないんだと口々に言うが、許したりはしない。
寄生して、上京させて、うちのダンジョンに放り込む。
年収1000万円も軽いのだから、感謝してほしい。
「ふぅ、賠償金未払い野郎がいなくなってすっきり」
【ダンジョンの仕事いい。1時間働いただけで食っていけるどころかエリート並みの高給。グラトニーの体採取なんて簡単すぎてこれでいいのかと思う】
【ステマ乙】
【くそう。おっさんの思うつぼじゃないか】
【勇者はいないのか】
【その勇者が軒並みやられていまの状況がある】
【人生を棒には振れない】
【賠償金払うのはちょっとな】
【意気地なしばっかりだ】
【子供を殴った件の続報はないのか】
【あれな。虐めてた子供が黒幕だった。配信で謝罪してた】
「誰にでもやり直す権利がある」
【えっ、黒幕?】
【虐めでダンジョンに入ったというCMあったろう。あれは正確じゃなかった。子供が制止された時噛みついたんだ。それで殴られた】
【どこ情報よ?】
【おっさんが子供を殴った動画の発信元。完全版を配信してる】
「ふっ、過ぎたことだ。子供のプライバシーにくれぐれも配慮してくれ」
【動画みてきた。噛みつかれて血が凄い量出てる】
【あれはしゃあないな】
【おっさんのこと悪く言ってごめん】
【俺は信じない。捏造だ】
【祭りも終わりか】
【すっきりしないな】
「もうこの件は忘れろ。でないと呪われるかもな」
【おい、殴られた子供の両親がコメントを出したぞ】
【見てきた。息子を虐めから救ってくれてありがとうだってさ】
【埼京さんには感謝の言葉もありませんか】
【おりょ、アンチが来ない】
【敗北を知って撤退したな】
【やつら叩けるターゲットさえあればいいからな】
【やっと配信が普通に戻る】
【おっさんも悪い。真実を話さないからだ】
「忘れろ! いいな!」
【はい】
さて、久しぶりにうちの庭ダンジョンに行くか。
ダンジョンに入るとシロガネが飛びついてきた。
「ごめん。寂しかったか」
シロガネのこわごわした針のような毛を撫でる。
「わふん」
「よし、取って来い」
アイアンオークの骨を投げた。
「はっはっはっ」
シロガネが喜んで骨を取って来る。
そういう遊びを繰り返した。
【シロガネが可愛い】
【モンスターだぞ】
【お犬様は至高】
【コボルトの幼児は食べちゃいたいぐらい可愛い】
【コボルトは確かに可愛いな。二足歩行している所がなんとも言えん】
【シロガネも可愛いぞ】
【飼うなら、プチアイアンウルフだな】
【あっちはお手頃サイズだからな】
【うふ、プールつきの家で、大型犬と暮らす。憧れ♡】
【このダンジョンが制覇されたら、シロガネはどうなっちゃうんだろ】
「心配するな。別のダンジョンに移してでも助ける」
そろそろ、シロガネをダンジョンから出す手続きをするか。
檻では飼いたくないが、あんなの書類が整っていればいい。
普段はダンジョンで飼う方がいいだろうな。
285
あなたにおすすめの小説
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる