貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太

文字の大きさ
98 / 179

第98話 キャンペーン

しおりを挟む
 人は生きているだけで悪発言が物議をかもしている。

【また炎上しそうなことを言うから】
【一生懸命生きている人を否定するな】
【ゴミ捨てだってルールを守ってやってます。それなのに死ねというんですが】
【ほらみろまたアンチが湧いて出た】

「生きていること自体が悪なんだよ。牛が食う飼料でどんだけの人が飢えないで済むか知っているか」

【おっさんが知ったかしている】
【菜食主義です。なんか文句ありますか】
【牛なんか高くてもう何年も食ってない】

「いや、牛は食ってなくてもビニールは使っているだろ。あれは最後埋め立てるか燃すかだ」

【知ったかだな】
【議論をすり替えたな】
【牛のことはどこ行った】

「とにかく人間は地球に迷惑を掛けて生きている悪なのだ。だが俺は悪を否定しない。悪を背負って生きる男なのだ」

【恰好つけてるな】
【早い話、物を大事にしてゴミを出さない生活をしましょうと言いたいのだな】

「俺と部下以外はな」

【おっさんが特権階級を気取るのか】
【許せん】
【人間が生きているだけで悪発言を取り消して謝罪しろ】

「俺は悪だから言いたい事をいう。悔しかったら告訴したまえ」

【くっ、告訴したいが、誰かやってくれ】
【普通に考えておっさんに勝てないだろ。あの発言は理に適っている】
【勝てないわけないじゃないか。早く死ねと言っているんだぞ】
【言ってない。人間が生きているだけで悪だとしか】
【そうだ。悪を背負う覚悟はあるかと言っている】

「悪の自覚のない悪党が一番始末に負えない」

【言いたいことは分かるけどな】
【言い方がな】
【全人類を悪というその傲慢さ。地獄に落ちろ】

「全人類は悪、まさしくその通りだ。何かキャンペーンをやりたい。CMでも作ろうか。人類はこれだけ悪行を重ねているって」

【やってみそ】
【おっさんならやるぞ】
【そんなCM流されたら自殺者が急増するぞ。ただでさえ生きているのがつらい奴が多いんだから】

「それは可哀想だな。つらい奴らを虐めるつもりはない」

 さてどうしよう。

【消費が悪だとか。ゴミを出すのが悪だと言って自殺者が増えるのか?】
【増えたら責任とれるのか】

「そうだ。懸賞金を掛けよう。悪を成敗したら金を払うのだ。俺以外の悪は滅ぶべし」

【具体的には?】

「ゴミをいかに減らしたかを報告してもらい、俺が途上国に支援するのだ」

【ゴミ拾いとかにも出すのだよね】

「10億円規模を考えている」

【くっ、持っている奴はこれだから】
【騙されないぞ。人間悪発言を謝罪しろ】
【ゴミ減らすキャンペーンいいんじゃね】

「ゴミをグラトニーに食わせたいから、俺の所に持って来たらいくらかお駄賃を払う」

【発言の謝罪はどうなった】
【無駄だよ。おっさんは聞く耳持たない】

「謝罪などしない。ゴミを集めてどれだけ人間が罪深いか発表するつもりだ。それで俺の発言が的をえているか分かるだろう」

 グラトニーの養殖場に様子を見に行った。
 グラトニーの飼育場所は、魔力イレーサーDXを塗られた壁で仕切られている。
 今は試行錯誤の段階らしい。
 ゴミをたくさんやったり、適度にしたり、少なめにしたり、増える条件を探している。

「どうかな」
「ダンジョンが産みだすというか、召喚するまで待つのが早いみたいです。幸いダンジョンの別の所に持って行くと、数が少なくなったとダンジョンが勘違いして召喚してきます」
「別の場所に持って行くとなにか問題は?」
「元の場所に帰りたがるだけです。でもそこは魔力イレーサーDXの板で囲えば逃げ出せません」
「よし、ゴミをどんどん処理するぞ」

「ゴミに触れると有毒な物質など吸い込んだりしますから、それが問題ですね」
「封印みたいな物があるといいのだが」
「ありますよ封印スキル」

「俺も持っているかな。封印スキル発動」

 おお、発動した。
 でこのままグラトニーに食わせると。
 封印ごと食ったな。

「それと解毒スキルを使えば更に良いかと」
「分かった手配する」

 ゴミってのは予想以上に厄介だ。
 有毒ガスまで出すとはな。

「私達は1時間ですけど、1日中、ゴミ山の中で仕事している人もいるんですよね。何か装備が開発できないかと」
「グラトニーマテリアルの匂い消しがあるから、あれを使えば有毒ガスも消せるかも。でも、たぶん研究しているような気がする」
「そうですね。たぶん開発中でしょう」

 空気中の有毒物質の解毒か。
 心の片隅に置いておこう。
 ダンジョン素材で良いのがあるかも知れない。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

自由でいたい無気力男のダンジョン生活

無職無能の自由人
ファンタジー
無気力なおっさんが適当に過ごして楽をする話です。 すごく暇な時にどうぞ。

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。

夜兎ましろ
ファンタジー
 高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。  ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。  バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ

高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。 タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。 ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。 本編完結済み。 外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。

処理中です...