貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太

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第125話 設定できる

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 巨人のダンジョンという所にお邪魔してる。
 うちのダンジョンは綺羅々きらら弥衣やえには荷が重そうだからだ。
 それに冒険者協会から、指名依頼というかお題が綺羅々きらら弥衣やえに出されたのだ。
 Aランクダンジョンのモンスターを討伐せよらしい。

 巨人のダンジョンはSランクに近いAランク。
 問題ないはずだ。
 この巨人のダンジョンのモンスターは言わずと知れたジャイアント。
 下の階層に行くとファイヤージャイアントとかフロストジャイアントとか色々といるが、とにかくでかい。
 だが、最初の階層は3メートルぐらいのただの巨人だ。

 最初のザコジャイアントはBランクといったところか。

「みんな、討伐始まるよー」

 綺羅々きららが元気に声を上げる。
 弥衣やえとモチとキナコはバリスタを引いていた。

 シロガネはゆっくり歩いている。
 緊張感の欠片もない。
 でかいだけのモンスターなんか、シロガネの敵ではない。

「必殺、ファイナルスラッシュ」

 綺羅々きららの剣に酸が滲み出て斬りつける。
 ザコジャイアントの足は切り口から白煙を上げて、斬り飛ばされた。
 酸が効いているうちは、たぶん余裕だな。
 ドラゴンにも効いたそうだから、ボスモンスター以外は平気だと思う。

「ぐへへっ、俺の女達は働き者だ。たっぷり働いてくれる。夜の方でもな」

【なんかゲス度が強くなったな】
【いままでは編集が入っていたんだろ】
【おっさんは見てるだけか】

「やってやるよ。究極乱舞アタック。とりゃとりゃ」

 俺はアダマン鉄パイプを縦横無尽に振るった。
 ザコジャイアントには当ててない。
 ザコジャイアントが何をしてるのかと不思議がり。

「テクチカ」

 と巨人が言ってうるさそうに手で俺を払った。

「へぶしっ」

 俺はやられたように装い自分から跳んだ。

「よくもすぐるを」

 弥衣やえがバリスタを発射。
 バリスタの矢はジャイアントに刺さり、殺した。

【なんか飛ばされたが平気か】
【幻想と現実は違うってってことか】
【究極乱舞アタックか。名前負けだな】
【CGの時も面白かったが、これはこれで面白い】
【てか今回のも釣りでギャグなのか。おっさんやられたけど、ピンピンしてるぞ】
【ポーションでも飲んだんだろ】

「もっと稼がないと。エリクサーの借金の一億は体で払う」

綺羅々きららちゃんはおっさんに借金したのか】
【で奴隷というわけか】
【体で払うは意味深だな】

「ぐへへっ、可愛がってやるぜ」

【ゲスだな】
【ファントム、このおっさんをどうにかしてくれ】
【こんな3流悪人の所へは来ないよ】

「ファントムと言ったな。奴は俺の実力に怯えているんだ」

【なんか面白いな。偽物ファントムでもいいから、おっさんの所に来ないかな】
【言うだけは無料だが。おっさん、痛い目を見るぞ】
【さっきみたいにポーション飲んで復活するんじゃね。金はもってそうだから】

「俺は逃げも隠れもしない。正義を騙る奴は全部敵だ」

【ファントムの正体は分かったのか?】
【偽物が多くて特定は無理だな】
【冒険者バトルやるそうだから、それに勝った奴がファントムの名前を名乗るんじゃね】
【そんなのでいいのか】
【実力さえあれば別にいいだろ。モンスターを倒すのが誰だってさ】
【ヒーローが詐欺師ってのは嫌だな】
【おっさんはその点いいよな。悪党だから詐欺師でも許される】

「ンラナ・キナント・トクラナリシ・コイ・セスイセチスイシ」

【巨人が何か喚いてるぞ】
【きっとおっさんを馬鹿にしている】
【そんな所だな】

「むきっー、馬鹿にしやがって。究極乱舞アタック、そりゃー、そりゃそりゃ」

 巨人が俺を叩き潰した。
 土魔法を使って、足元を柔らかくする。

「へぶっ」

 俺は腰まで土に埋まった。

 綺羅々きららがジャイアントに斬りかかる。
 そして腕を斬り飛ばし、返す刀で胴体を切り裂いた。

 俺は弥衣やえに助け出された。

【むっ、腰まで埋まって平気だと】
【確かにギャグみたいだ】
【体を頑丈にするカラクリがあるとみた】
【となると寄生スキルの効果は嘘じゃないのだな】
【寄生スキルみたいな便利スキルはないと思う。防御薬だろな。おっさんのダンジョンは色々と採れるから】
【攻撃はヘロヘロで防御はピカイチなのか】
【あのイキり方はこれがあるからだな】
【最近開発されたのかもな】
【なるほど死ぬ危険性がなくなったから、CGではなく実写になった】

「ふう、ジャイアントはきっとSSSランクだ。だが負けてない。死なない限り負けではない」

【言ってら】
【でもおっさんは酸の力を使わないよな。水鉄砲もあるのに】
【自分に酸が掛かるのを恐れているとみた】
【そうかもな】

 いろいろと設定が出来上がりつつある。
 最大の見せ場は冒険者バトルだな。
 いまから楽しみだ。
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