貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太

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第172話 根こそぎ

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 ラブリーネスト、10階層。
 毛布地帯だ。

【毛布と戯れるラブリードッグ。もふもふの相乗効果】
【良い光景だ】
【これからおっさんがやらかしそう】

「まずは毛布を収穫だ。パラサイトウルフは殺せ。毛布に血を付けるなよ」
「はい」
「任せて」
「了解にゃ」
「ですわん」

【そういう展開になるよな】
【確保隊はまだか】
【確保隊は9階層を突破できないってさ】
【我々は無力だ】
【このもふもふの楽園を誰か守って】
【無理だろうな】

「俺は悪党だ。嫌いな物はぶちのめす」

【そう言うだろうな】
【あー、毛布が】

 弥衣やえ達によって毛布の葉が収穫されていく。
 広いな。

「空いているコボルトとケットシーを総動員しろ」
「了解にゃ」

 コボルトとケットシーの一団が到着。
 毛布の葉は根こそぎ無くなった。

【酷い】
【ラブリードッグから毛布を奪うなんて】
【これからもっと酷くなる予感】

「パラサイトウルフを皆殺しにしろ」
「「「「「イエッサー」」」」」

【なんてことを】
【フレンドリーモンスターを守る会はこの日のことを忘れません。必ず報いを受けさせます】

「8階層から上を残してやっただけでもありがたく思え」

【8階層から上は何で皆殺しにしないん?】
【やるならそこまでだな】

「確保隊を相手にしたくない。奴らは熊をペットとして家庭に送り込む狂人だからな。コボルトとケットシーを揉めさせたくない」

【そんな理由】
【悪なら、そんなの関係ないと言わないと】
【あなたこそ狂人です】

「粗方片付いたな。さてボスに行くか」

 ボスはでかいだけのパラサイトウルフだった。
 だが、バチバチいう音を立てている。
 電撃だな。

 関係ないけど。
 ボウガンで討って仕留めた。

【バチバチ言ってたな】
【これは討伐止む無しか】
【死んでいい命なんてありません】
【アース取り付ければ、無力化できたかもな】

 さて、今日は終りだ。

「おっちゃん、毛布の葉を持って来たけど」
「おう、手触りは良いな。そうだな1枚496円」

 安っ。
 野菜とか考えたら、高い方か。

「半端だね」
「売値は596円に設定した」
「毛布の草は採算採れるかな」
「どのくらいの頻度で葉っぱが取れるかによるな。だが魔力ハウスの維持費を考えると厳しいな」

「魔力ハウスの魔力は人でやってるの?」
「人の所もあれば、ダンジョンコアを使っている所もある。どっちにしても高いな」

 パラサイトウルフの死骸もなんとかしたい。
 皮を剥いだら非難轟々だろうな。
 炎上覚悟でやってみるか。
 だが最近は有名ブランドも動物の毛皮を使わなくなっている。
 時流って奴かな。

 パラサイトウルフの革でぬいぐるみとか作ったら、子供とかが泣きだしそうだ。
 俺もそこまでするつもりはない。
 何か良い利用法はないかな。
 ああ、身内で消費すれば良いのか。
 今、コボルトとケットシーは2万人を超えている。
 毛布にしても2万枚だ。

 そうしよう。
 肉は肥料だな。
 巨人の肥料の会社がまだあるから、それでやろう。

 魔力ハウスの運用か。
 コボルトとケットシーの魔力を集めれば運用できるな。
 魔力を注ぐのはそんなに手間じゃないよな。
 ただ、無賃金で彼らを使うのは抵抗がある。

 モチに相談だな。

「はい、はいにゃ。パラサイトウルフの毛布は喜んで使わさせてもらいますにゃ」
「魔力ハウスを作りたいが、人をただで使うのは心が痛む」
「子供にやらせたらどうですにゃ」
「それも嫌だな」

 赤字経営も面白くない。
 単価の高い製品があれば良いんだ。
 毛布程度じゃ駄目だ。
 あれっ、元々は毛布の葉を栽培したかったんだな。
 いかん思考が脱線してる。
 毛皮の代替品として毛布の葉が使えないか。
 高級ブランドに売り込んだりできるかも知れない。
 目が出るか分からないが、日本語を覚えてないコボルトとケットシーに良い仕事になる。

「魔力ハウスを建築するいことにした。アイデア募集」

【ラブリードッグの品種改良】

「却下」

【どうしても駄目かな】
【考えてほしい】

「パラサイトウルフの小型化に成功したとしよう。確かに暴れた時の危険性は減る、だが指を噛み千切られたらどうする。責任が取れない」

【まともなコメントだな】

「生理的に受け付けない」

【その意見なら仕方ない】
【感情論は無敵だからな】

 パラサイトウルフの品種改良はしない。
 奴らは性根がねじ曲がっている。
 治るとは思えない。
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