2 / 248
第1章 異世界転移でざまぁ編
第2話 おっさん、ボスを倒す
俺のスキル魔力通販は文字通り、魔力で物を買うスキルだ。
でも、このスキルというか俺に問題がある。
俺は7年前に地球から転移してきたわけだが、どういう訳かレベルが上がらない。
地球人特有の問題なのかは分からない。
レベル1なら5匹倒せばレベルが上がるスライムを俺は500匹倒した。
それでも上がらないので、そこで俺は諦めた。
一般的にレベルが上がると魔力や筋力が上がる。
魔力の上がらない俺は、初期魔力100で一日一回100円の物までしか買えない。
ちなみにゴブリンプリンスに使った水風船はレモンの汁、鷹の爪、ゴム風船で作り全て100円以下の物だ。
魔力通販にも制約がある。
魔力通販は今まで地球の商店で手に取った品物しか買えない。
銃で無双なんてのは出来ない訳だ。
それでも、ありがたい事にネット通販で商品の説明を見たのは手に取るに含まれるらしい。
海外の銃の通販サイトを見ておかなかったのが悔やまれる。
俺のスキルに関する問題はこんなところだ。
問題はそれだけではなかった。
この世界の仕組みにも問題がある。
まともな仕事をするにはギルドに所属しなければいけないが、加入には保証人が必要だ。
俺の保証人になってくれる人は誰もいない。
保証人が要らない商業ギルドは莫大な加入金が要る。
とてもではないが無理がありすぎて涙が出そうだった。
俺がどのように暮らしていたかというと、スラムに流れ着き言葉を覚えながら道の修繕などの仕事をしていた。
ステータスでスキルを見てアイテムボックスと魔力通販のスキルを知って商人になろうとした。
だが、加入金の金貨100枚を聞いて断念。
帰還の情報を集める為にポーターを始めた。
本当は冒険者になりたかったのだが、保証人もいないしレベルも上がらないし戦闘に役立つスキルもないしでしょうがない。
裏技もあるんだが、これも事情があって使えない。
それは、魔力を一時的に増やす方法だ。
魔石に魔力を入れておいてスキルを使う時に上乗せする事が出来る。
だけど、魔石が手に入らない。
魔石を手に入れるには買うかモンスターを倒すかだ。
売っている魔石は大抵、結合魔石で大きくて良いお値段がする。
モンスターは強くてレベル1の俺では倒せないし、スライムは魔石を持っていない。
スキルを覚えるための裏技もあった。
ダンジョンで出てくるスキルオーブを使えば何年も修行しなくともスキルを獲得出来る。
スキルオーブがもの凄く高いのでこの手も使えない。
さて、ステータスでもチェックしておくか。
「ステータス」
――――――――――――――
名前:山田 無二 LV1
魔力:32/100
スキル:
収納箱
魔力通販
――――――――――――――
やっぱり、何度見てもレベル1だな。
持ち物は食料、野営道具、衣類、俺の私物、今日出たドロップ品と魔石しかない。
ドロップ品は身代わり人形、ディフェンス・ブースト・ポーション、幸運力アップの腕輪だな。
身代わり人形があるのは有り難い。一度攻撃を防いでくれるだけでも生存の確率が上がる。
作戦も一応考えた。よし、行くぞ。
覚悟を決めてボス部屋の扉を開ける。
よし、ボスはまだ出現してない。
ガランとした空間が死に誘っている様にも思えた。
でも、これなら、なんとかなりそうだ。
扉を開けたままにして、小麦粉をアイテムボックスから出す。
そして、包装を破り次々に投げ込む。
小麦粉は百円以下で買える食材として沢山蓄えてある。
部屋にもうもうと小麦粉が立ち込めた。
俺はディフェンス・ブースト・ポーションを飲み、幸運力アップの腕輪を装備。
そして、右手にライター、左手に身代わり人形を握り締め部屋に飛び込んだ。
ボスが出現したのを見て、俺はライターを点けた。
「小麦粉爆発拳!」
次の瞬間大爆発。
身代わり人形がボロボロと崩れる。
幸運力アップの腕輪も崩れた。
焦げくさい臭いが充満する。
服もボロボロだが、俺はなんとか生きている。
ボスモンスターめ。
小麦粉爆発拳、思い知ったか。
煙が晴れるとボスモンスターであるキングミノタウロスは間抜けな事に寝ていた。
いや、気絶しているのかも。
胸が上下しているところから、確実に生きていると思う。
しぶといな。
コンボ攻撃だ。
「磯部餅クラッシュ!」
俺は覚悟を決めてキングミノタウルスに駆け寄る。
起きてくれるなよ。
気絶したままでいてくれ。
俺はキングミノタウロスの口を開けて、餅をこれでもかと突っ込んだ。
喰らえ餅30個、喉につまらせて死ね。
キングミノタウロスは覚醒して喉をかきむしる。
もう一丁コンボだ。
「100円ショップ・ダンベル乱舞!」
俺はキングミノタウロスに馬乗りになり、一キロのダンベルで殴打を繰り返した。
なにが致命傷になったのか分からないがキングミノタウロスは魔石になった。
やった、倒せた。
大分ふざけて技名を叫んだが、こんなの普通のテンションじゃやってられない。
「こんどこそ。ステータス!」
――――――――――――――
名前:山田 無二 LV1
魔力:32/100
スキル:
収納箱
魔力通販
――――――――――――――
はぁ、レベル上がらずか。
失意のどん底で、魔石を拾い次の部屋に続くドアを開け入った。
でも、このスキルというか俺に問題がある。
俺は7年前に地球から転移してきたわけだが、どういう訳かレベルが上がらない。
地球人特有の問題なのかは分からない。
レベル1なら5匹倒せばレベルが上がるスライムを俺は500匹倒した。
それでも上がらないので、そこで俺は諦めた。
一般的にレベルが上がると魔力や筋力が上がる。
魔力の上がらない俺は、初期魔力100で一日一回100円の物までしか買えない。
ちなみにゴブリンプリンスに使った水風船はレモンの汁、鷹の爪、ゴム風船で作り全て100円以下の物だ。
魔力通販にも制約がある。
魔力通販は今まで地球の商店で手に取った品物しか買えない。
銃で無双なんてのは出来ない訳だ。
それでも、ありがたい事にネット通販で商品の説明を見たのは手に取るに含まれるらしい。
海外の銃の通販サイトを見ておかなかったのが悔やまれる。
俺のスキルに関する問題はこんなところだ。
問題はそれだけではなかった。
この世界の仕組みにも問題がある。
まともな仕事をするにはギルドに所属しなければいけないが、加入には保証人が必要だ。
俺の保証人になってくれる人は誰もいない。
保証人が要らない商業ギルドは莫大な加入金が要る。
とてもではないが無理がありすぎて涙が出そうだった。
俺がどのように暮らしていたかというと、スラムに流れ着き言葉を覚えながら道の修繕などの仕事をしていた。
ステータスでスキルを見てアイテムボックスと魔力通販のスキルを知って商人になろうとした。
だが、加入金の金貨100枚を聞いて断念。
帰還の情報を集める為にポーターを始めた。
本当は冒険者になりたかったのだが、保証人もいないしレベルも上がらないし戦闘に役立つスキルもないしでしょうがない。
裏技もあるんだが、これも事情があって使えない。
それは、魔力を一時的に増やす方法だ。
魔石に魔力を入れておいてスキルを使う時に上乗せする事が出来る。
だけど、魔石が手に入らない。
魔石を手に入れるには買うかモンスターを倒すかだ。
売っている魔石は大抵、結合魔石で大きくて良いお値段がする。
モンスターは強くてレベル1の俺では倒せないし、スライムは魔石を持っていない。
スキルを覚えるための裏技もあった。
ダンジョンで出てくるスキルオーブを使えば何年も修行しなくともスキルを獲得出来る。
スキルオーブがもの凄く高いのでこの手も使えない。
さて、ステータスでもチェックしておくか。
「ステータス」
――――――――――――――
名前:山田 無二 LV1
魔力:32/100
スキル:
収納箱
魔力通販
――――――――――――――
やっぱり、何度見てもレベル1だな。
持ち物は食料、野営道具、衣類、俺の私物、今日出たドロップ品と魔石しかない。
ドロップ品は身代わり人形、ディフェンス・ブースト・ポーション、幸運力アップの腕輪だな。
身代わり人形があるのは有り難い。一度攻撃を防いでくれるだけでも生存の確率が上がる。
作戦も一応考えた。よし、行くぞ。
覚悟を決めてボス部屋の扉を開ける。
よし、ボスはまだ出現してない。
ガランとした空間が死に誘っている様にも思えた。
でも、これなら、なんとかなりそうだ。
扉を開けたままにして、小麦粉をアイテムボックスから出す。
そして、包装を破り次々に投げ込む。
小麦粉は百円以下で買える食材として沢山蓄えてある。
部屋にもうもうと小麦粉が立ち込めた。
俺はディフェンス・ブースト・ポーションを飲み、幸運力アップの腕輪を装備。
そして、右手にライター、左手に身代わり人形を握り締め部屋に飛び込んだ。
ボスが出現したのを見て、俺はライターを点けた。
「小麦粉爆発拳!」
次の瞬間大爆発。
身代わり人形がボロボロと崩れる。
幸運力アップの腕輪も崩れた。
焦げくさい臭いが充満する。
服もボロボロだが、俺はなんとか生きている。
ボスモンスターめ。
小麦粉爆発拳、思い知ったか。
煙が晴れるとボスモンスターであるキングミノタウロスは間抜けな事に寝ていた。
いや、気絶しているのかも。
胸が上下しているところから、確実に生きていると思う。
しぶといな。
コンボ攻撃だ。
「磯部餅クラッシュ!」
俺は覚悟を決めてキングミノタウルスに駆け寄る。
起きてくれるなよ。
気絶したままでいてくれ。
俺はキングミノタウロスの口を開けて、餅をこれでもかと突っ込んだ。
喰らえ餅30個、喉につまらせて死ね。
キングミノタウロスは覚醒して喉をかきむしる。
もう一丁コンボだ。
「100円ショップ・ダンベル乱舞!」
俺はキングミノタウロスに馬乗りになり、一キロのダンベルで殴打を繰り返した。
なにが致命傷になったのか分からないがキングミノタウロスは魔石になった。
やった、倒せた。
大分ふざけて技名を叫んだが、こんなの普通のテンションじゃやってられない。
「こんどこそ。ステータス!」
――――――――――――――
名前:山田 無二 LV1
魔力:32/100
スキル:
収納箱
魔力通販
――――――――――――――
はぁ、レベル上がらずか。
失意のどん底で、魔石を拾い次の部屋に続くドアを開け入った。
あなたにおすすめの小説
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様でも、公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
特に呼ばれた記憶は無いが、異世界に来てサーセン。
黄玉八重
ファンタジー
水無月宗八は意識を取り戻した。
そこは誰もいない大きい部屋で、どうやら異世界召喚に遭ったようだ。
しかし姫様が「ようこそ!」って出迎えてくれないわ、不審者扱いされるわ、勇者は1ヶ月前に旅立ってらしいし、じゃあ俺は何で召喚されたの?
優しい水の国アスペラルダの方々に触れながら、
冒険者家業で地力を付けながら、
訪れた異世界に潜む問題に自分で飛び込んでいく。
勇者ではありません。
召喚されたのかも迷い込んだのかもわかりません。
でも、優しい異世界への恩返しになれば・・・。