レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~

喰寝丸太

文字の大きさ
15 / 248
第1章 異世界転移でざまぁ編

第15話 おっさん、冒険者になる

 保証人に会いに行く事にした。
 貰った地図の場所に行ったところ宿だった。

「あんたがスラムで聖人なんて呼ばれている男かい。少し気に入らないね」

 食堂で待っていた俺達に三十代と思われる女性が声を掛けた。
 女性は小剣を二つ腰に下げ、皮鎧を着ている。
 体は筋肉質で引き締まっている。どうやら、冒険者のようだ。

「ご主人様の何があんたに分かるんですか! ご主人様は凄いんや!」

 アルマが食って掛かる。

「アルマ良いんだ。俺も炊き出しは偽善だと思っているから。何と言われても気にはならない」
「少し興味が出てきたよ。奴隷にこれほど慕われているのなら良い人間なんだろう」

 なんか最近アルマとの距離が近くなった気がする。
 そういえばアルマは痩せて少し可愛くなった。ウエストも締まってきてグラマーになってきたような。
 いかんいかん、契約社員だ。

「ムニです。こっちは奴隷のアルマ。よろしく」
「アイネスだよ。Aランク冒険者だ。話は聞いている冒険者になりたいんだって」
「ええ」

「ところで、あんた相当レベルが高いだろう?」

 おいおい、ばれるのかよ。
 何で分かったんだ。

「分かりますか?」
「魔力がね、凄い量漏れている。訓練を受けてない魔力が高い者の特徴さ」

「この事は内密にお願いします」
「冒険者登録すると知られるから意味が無いけど、どうするんだい」

 レベルが登録すると分かっちまうのか。うん、冒険者になる方が利点が大きいな。
 ダンジョンにも入れるし、余った魔石やドロップ品も売れる。

「冒険者になります」
「そうかい、ちなみにレベルは?」
「104です」
「ひゅー、おったまげたね。Sランクでスタートとは前代未聞だね」

 冒険者は依頼をこなす事によってランクを上げていくが、レベルを上げる事でもランクを上げれる。
 レベル10を越すとランクEに、20でD、30でC、50でB、70でA、100でSとなっている。

「少し気に入ったよ明日ここに来な。鍛えてやるよ」

 そうだな鍛えておかないとこれから先後悔しそうだ。
 封印ダンジョン討伐にも役に立ちそう。

「お願いします」

  ◆◆◆

 アイネスと一緒に冒険者ギルドに行く。
 夕方のギルドは依頼の報告の冒険者でごった返していた。
 空いている受付に行ったら、エティが座っている。

「あなたはこの間のロマンの人。確かムニさんでしたよね。ダンジョンが見つかったのですか」
「今日は登録です」
「後ろの人はアイネス様。Aランクのアイネス様が保証人なんですか」
「そうさ。あたしが見込んだ男さ。きっと驚くよ」

「ここに手を置いて下さい」

 エティが箱型の魔道具を持って来て言った。
 俺が手を置くと1枚のカードが出てくる。

「レベル104!!」

 エティはカードをみると驚愕のあまり叫んだ。

「驚くと言ったさ」

 ドヤ顔のアイネス。

「上の者と話をしてきます」

 エティは言うと走って行った。



「おい、104だってさ」
「機械の故障じゃないのか」

 ギルドに居た者が騒ぎ始める。

「はぁはぁ、Sランクからスタートして大丈夫だそうです」

 しばらくして、エティが駆けて来て俺に言った。

「ありがとう。これからもよろしくな」

 書類に必要な事を書いて提出し俺はカードを受け取った。



 アイネスと別れ掲示版を眺めていると後ろに誰か立つ。

「おい、暗いぞ。影になっているんだよ」

 俺は振り向き言った。

「ちょうど喧嘩を売ろうと思っていたが、おまえ方から売ってくるとはな」

 男が俺を突き飛ばした。

「機嫌が良いので相手をしてやるぞ。ここでやるのか?」
「どうせイカサマしてレベルを誤魔化したのだろう。そっちの奴隷の女を使わせてくれたら勘弁してやろうと思ったが、もう勘弁できねえ」

 男は言うなり殴りかかってきた。
 俺は殴ってきた手を受け止め、少し力をこめて握った。

「放しやがれ」
「ほらよ」

 俺が放すと男はたたらを踏んだ。

「ふらついてるぞ。鍛え方がたりねえんじゃないか」

 男は言葉にならない事を喚いた後、何と剣を抜いてきた。
 俺は唐辛子スプレーをアイテムボックスから出して吹きかける。

「ぎゃあ。目が目が」

 男の後ろに回り尻を蹴飛ばしてやった。
 男が這いつくばったので背中を踏みつける。

「まだ、やるか?」
「悪かった謝る」

「ジェフさん武器を抜きましたね。罰金です」

 エティが近くに来て腰に手を当てて言った。

 がやがやと外野が色々な事を言う。
 レベルは本当だったとか、最後のプシューって吹いた奴はなんだとか、踏まれるのならエティ様に踏まれたいとか聞こえてきた。

「アルマ行くぞ」
「はいな」

 アルマの口調がどこか誇らしげだ。

あなたにおすすめの小説

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜

あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい! ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット” ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで? 異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。 チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。 「────さてと、今日は何を読もうかな」 これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。 ◆小説家になろう様でも、公開中◆ ◆恋愛要素は、ありません◆

ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ

高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。 タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。 ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。 本編完結済み。 外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。

独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。 しかし神は彼を見捨てていなかった。 そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。 これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。 洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。 レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。 しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。 スキルを手にしてから早5年――。 「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」 突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。 森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。 それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。 「どうせならこの森で1番派手にしようか――」 そこから更に8年――。 18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。 「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」 最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。 そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

特に呼ばれた記憶は無いが、異世界に来てサーセン。

黄玉八重
ファンタジー
水無月宗八は意識を取り戻した。 そこは誰もいない大きい部屋で、どうやら異世界召喚に遭ったようだ。 しかし姫様が「ようこそ!」って出迎えてくれないわ、不審者扱いされるわ、勇者は1ヶ月前に旅立ってらしいし、じゃあ俺は何で召喚されたの? 優しい水の国アスペラルダの方々に触れながら、 冒険者家業で地力を付けながら、 訪れた異世界に潜む問題に自分で飛び込んでいく。 勇者ではありません。 召喚されたのかも迷い込んだのかもわかりません。 でも、優しい異世界への恩返しになれば・・・。