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第1章 異世界転移でざまぁ編
第16話 おっさん、魔力壁を知る
次の日、朝から早速鍛えてもらう為に一人でアイネスのいる宿に行った。
「鍛えてもらいに来た」
食堂に居たアイネスに俺は話し掛けた。
「裏庭でやるよ。ついてきな」
宿の裏庭で向き合う。
「あんたにこれから教えるのは魔力壁のスキルの訓練方法さ」
「どんなスキルなんだ?」
「溢れる魔力を使って防御力を高めるスキルだよ」
ふむ、垂れ流しの魔力を有効利用する訳だな素晴らしい。
「魔石に魔力を送る時に魔力の流れを感じるだろ。その逆で魔力を塞き止めて固めるのさ。やってみな」
うん、こうかな。
気合を入れて踏ん張った。
「ふんっ」
「筋肉に力を込めても駄目だよ」
それなら、息を止める。
「すー、ふっ」
「いいね、少し出来たよ」
今度は息を止めずにイメージする。
「更に良くなったよ」
なるほど息を止めるみたいにイメージだな。
「それだけレベルが高ければ、実は無意識にもうやっているはずだ。なにか感じた事はないかい」
「そういえば、ゴブリンに棍棒で叩かれた時に衝撃をあまり感じなかった」
「多分それだよ。モンスターも魔力壁を無意識で使うからレベルの高いモンスターは普通の攻撃だと効きづらい」
「普通以外だとどんなのが考えられるんだ」
「有名なのは窒息だね。モンスターも大半が呼吸しているから、魔力壁があっても防げない。後は毒とかだね」
なるほど、キングミノタウロスが倒せたのは餅のおかげだろう。
アンデッドに農薬は毒に含まれたのかな。
「話を戻すけど、レベルが高いと無意識にやっているから習得は早いはずだ。一ヶ月経っても習得出来なかったら、また来るんだね」
アイネスに剣の鞘でいきなり胴を叩かれた。
「いてっ、何しやがる。あれ痛くない」
「だろ、軽くはもう出来ている」
「差し支えなければ、教えてくれ。冒険者をする為の注意点は?」
「腕っ節には自信があるようだから、薬草採取について教えてやる」
「薬草をむしってくれば良いんじゃないか」
「初心者は必ずそう思う。だが、根に薬効があるかも知れないだろう。しおれたら薬効が落ちるかもしれない」
「おう、そうだな。本とかないのか」
「そんな物はしらない。解決策は一つだけよ。土に植わったまま持って来る。皮袋を沢山、用意しておきな」
「なるほどそうすれば枯れないな」
「気をつけなくちゃいけないのは、薬草が生えている場所の土だよ。横着してよそから持ってくると、何日かして枯れる事がある」
「なるほどね」
「ギルドに虚偽報告するのは止めたほうがいい」
「それは分かる。依頼したモンスターが、実際には倒されていないなんて事になったら、責任問題だ」
「噂だよ。そういう輩にはギルドから殺し屋が来るらしい」
「ほう、おっかないねぇ」
「あくまで噂だよ」
「他には?」
「冒険者で物を言うのは腕っ節さ。絡まれたら恫喝してやんな。舐められたらいけないよ」
「それはもう経験したから、大丈夫だろう」
「それと依頼がかち合ったら、早い者勝ちさ。覚えておくんだね」
「そんな事になったら殺し合いにならないのか」
「なるね。あんたは問題ないだろうが、敵わない相手からは逃げる事さ。引き際も大切だよ」
「覚えとく」
その後、スキルの事など色々と教わった。
スキルはアクティブスキルとパッシブスキルに分けられる。
ようは発動したいと思って発動するのと常に発動しているかの違いだ。
俺の持ってるアイテムボックスと魔力通販はアクティブスキルになる。
魔力壁はパッシブスキルだ。
だから、これを覚えればかなり戦力アップになる。
◆◆◆
宿に帰り黙々と魔力壁の練習していたら、ドアをノックする音がした。
アルマかな。何か商売の事で相談でもあるのかな。
「開いてるよ」
ドアを開けて入ってきたのは姉妹と思われる二人だった。
二人を見ると痩せていてあまり食べていないようだ。
継ぎの当たった服を着ていて、髪の毛もぼさぼさ。
みるからにスラムの人間だと一目で分かる。
姉の方は青い髪にきつい目つき、妹の方は赤い髪におっとりとした目つきだ。
「誰だ?」
「あなたのおかげで母の命が助かりました。お礼を言いに来ました」
「来訪」
「「ありがとう」」
深々とお辞儀をして頭を下げる二人。
ああ、ポーションの件だな。
助かったのか。
良かった。
「いや、お礼なんていいんだ。お礼なら、ケイムに言ってくれ。俺は見返りに冒険者にしてもらった」
「そ、その実は……私達はあなたに買ってもらいたくて来ました」
「奴隷売買」
「とりあえず名前と年齢を教えてくれ? 知っているかもしれないが俺はムニだ」
「エリナです。16歳です」
「モニカ。16」
あまり似てないという事は二卵性の双子だな。
とりあえず詳しく話を聞く事にした。
「鍛えてもらいに来た」
食堂に居たアイネスに俺は話し掛けた。
「裏庭でやるよ。ついてきな」
宿の裏庭で向き合う。
「あんたにこれから教えるのは魔力壁のスキルの訓練方法さ」
「どんなスキルなんだ?」
「溢れる魔力を使って防御力を高めるスキルだよ」
ふむ、垂れ流しの魔力を有効利用する訳だな素晴らしい。
「魔石に魔力を送る時に魔力の流れを感じるだろ。その逆で魔力を塞き止めて固めるのさ。やってみな」
うん、こうかな。
気合を入れて踏ん張った。
「ふんっ」
「筋肉に力を込めても駄目だよ」
それなら、息を止める。
「すー、ふっ」
「いいね、少し出来たよ」
今度は息を止めずにイメージする。
「更に良くなったよ」
なるほど息を止めるみたいにイメージだな。
「それだけレベルが高ければ、実は無意識にもうやっているはずだ。なにか感じた事はないかい」
「そういえば、ゴブリンに棍棒で叩かれた時に衝撃をあまり感じなかった」
「多分それだよ。モンスターも魔力壁を無意識で使うからレベルの高いモンスターは普通の攻撃だと効きづらい」
「普通以外だとどんなのが考えられるんだ」
「有名なのは窒息だね。モンスターも大半が呼吸しているから、魔力壁があっても防げない。後は毒とかだね」
なるほど、キングミノタウロスが倒せたのは餅のおかげだろう。
アンデッドに農薬は毒に含まれたのかな。
「話を戻すけど、レベルが高いと無意識にやっているから習得は早いはずだ。一ヶ月経っても習得出来なかったら、また来るんだね」
アイネスに剣の鞘でいきなり胴を叩かれた。
「いてっ、何しやがる。あれ痛くない」
「だろ、軽くはもう出来ている」
「差し支えなければ、教えてくれ。冒険者をする為の注意点は?」
「腕っ節には自信があるようだから、薬草採取について教えてやる」
「薬草をむしってくれば良いんじゃないか」
「初心者は必ずそう思う。だが、根に薬効があるかも知れないだろう。しおれたら薬効が落ちるかもしれない」
「おう、そうだな。本とかないのか」
「そんな物はしらない。解決策は一つだけよ。土に植わったまま持って来る。皮袋を沢山、用意しておきな」
「なるほどそうすれば枯れないな」
「気をつけなくちゃいけないのは、薬草が生えている場所の土だよ。横着してよそから持ってくると、何日かして枯れる事がある」
「なるほどね」
「ギルドに虚偽報告するのは止めたほうがいい」
「それは分かる。依頼したモンスターが、実際には倒されていないなんて事になったら、責任問題だ」
「噂だよ。そういう輩にはギルドから殺し屋が来るらしい」
「ほう、おっかないねぇ」
「あくまで噂だよ」
「他には?」
「冒険者で物を言うのは腕っ節さ。絡まれたら恫喝してやんな。舐められたらいけないよ」
「それはもう経験したから、大丈夫だろう」
「それと依頼がかち合ったら、早い者勝ちさ。覚えておくんだね」
「そんな事になったら殺し合いにならないのか」
「なるね。あんたは問題ないだろうが、敵わない相手からは逃げる事さ。引き際も大切だよ」
「覚えとく」
その後、スキルの事など色々と教わった。
スキルはアクティブスキルとパッシブスキルに分けられる。
ようは発動したいと思って発動するのと常に発動しているかの違いだ。
俺の持ってるアイテムボックスと魔力通販はアクティブスキルになる。
魔力壁はパッシブスキルだ。
だから、これを覚えればかなり戦力アップになる。
◆◆◆
宿に帰り黙々と魔力壁の練習していたら、ドアをノックする音がした。
アルマかな。何か商売の事で相談でもあるのかな。
「開いてるよ」
ドアを開けて入ってきたのは姉妹と思われる二人だった。
二人を見ると痩せていてあまり食べていないようだ。
継ぎの当たった服を着ていて、髪の毛もぼさぼさ。
みるからにスラムの人間だと一目で分かる。
姉の方は青い髪にきつい目つき、妹の方は赤い髪におっとりとした目つきだ。
「誰だ?」
「あなたのおかげで母の命が助かりました。お礼を言いに来ました」
「来訪」
「「ありがとう」」
深々とお辞儀をして頭を下げる二人。
ああ、ポーションの件だな。
助かったのか。
良かった。
「いや、お礼なんていいんだ。お礼なら、ケイムに言ってくれ。俺は見返りに冒険者にしてもらった」
「そ、その実は……私達はあなたに買ってもらいたくて来ました」
「奴隷売買」
「とりあえず名前と年齢を教えてくれ? 知っているかもしれないが俺はムニだ」
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