レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~

喰寝丸太

文字の大きさ
19 / 248
第1章 異世界転移でざまぁ編

第19話 おっさん、スライム・ダンジョンへ行く

 とりあえず二人の最初の仕事はパワーレべリングだ。
 超初心者用のダンジョンとして馬車で一日行った所にスライム・ダンジョンがある。
 このダンジョンはスライムしかいない。
 スライムは魔石を出さない為に不人気ダンジョンになっている。
 ドロップ品は稀に出てくる為全く稼ぎが無い訳じゃあない。
 とにかく初心者にはうってつけのダンジョンだ。

 ダンジョンの前にある村で宿を取ってみんなを呼ぶ。

「明日からダンジョンだが、その前に言っておきたい事がある。俺の秘密を話す。良いか?」

 三人が頷くのを見て俺は話し出した。

「俺はこの世界に別の世界からどういう訳か来てしまった。それと、魔力を糧に品物が買えるスキルがある。そして、元の世界に戻る方法を探している」

「帰ってしまわれるんやろか。帰る時にはうちも一緒に連れてって下さい」
「アルマ、まだ先の話だから、その時になったら一緒に考えよう」

「驚きました。はっきり言って想像出来ない」
「驚愕」
「動く精巧な絵なら見せる事ができるよ」

「後で見せて下さい」
「事実確認」

「俺の話は終わりだ。明日の準備をして寝るぞ」

 スライム退治の為の秘策を仕込んでから寝た。
 勿論、一人寝だ。

  ◆◆◆

 スライム・ダンジョンは寂れていて周りにいるのは門番が二人だけだった。
 このダンジョンは入場料を取られる。
 俺は人数分のお金を払い、ギルドカードを見せて後の三人はポーターだと言って、中に入った。

「今回の秘策、火炎瓶だ。素焼きの瓶に布を入れてガソリンを注いだ。やってみるぞ」

 こちらの世界に来て百円の物しか買えなかった為に、一リットル単位でしか買えないガソリンは買えなかった。
 満タンで瓶一本分とか売ってくれよと何度思った事か。
 そう考えると感慨深い。

「さあ、やろう。復唱! ご安全に!」
「「「ご安全に!」」」

 俺はアイテムボックスから火炎瓶を取り出して、瓶から出ている布にライターで火を点けて投げた。
 火炎瓶はスライムに当たって炎を撒き散らした。

 皆に火炎瓶を渡して、投げさせる。

「地獄の暗黒炎に焼かれるがいい」

 モニカが妙な事を口走る。

「ふふふ、黒き炎の抱擁を受けるがいい」

 また、口走っているな。
 気にしたら負けなような気がする。

 火炎瓶の作戦は大当たりで、一日で姉妹は目標のレベル5になった。
 レベル5のお祝いでポータブルDVDプレイヤーを解禁する。
 映し出されたのは富士山。

「うわー、凄い高そうな山」
「高山驚愕」
「富士山と言うんだぞ。俗説では山頂で不死の霊薬を焼いたとか」

「ご主人様の世界の山やね。二人で一緒にいつか山頂に上りたい」
「機会があればな」

 液晶の画面はアルプスの山々に移り変わる。

「険しそうな山」
「難関」
「そうやな。雪が真っ白で寒そうや」
「それはな。剣岳じゃないかな。確か立山連峰の一つだったと思う」

「こないな。映像が離れていても見れるなんて凄いやないか」
「どんな仕組みか知りたいな」
「仕組解明」

「ごめん、分からん。特殊な信号を画面に映しているとしか」
「その説明だけでも分からんわ」
「そうね。信号というと旗?」
「手旗信号」

「原理は一緒だ。0か1で現す信号だ。そこからは分からん」
「なんや凄いんやね」
「不思議がいっぱいね」
「摩訶不思議」

 次は巨大なビル群だ。

「次の映像は都庁だな」
「ふぁ、大きい」
「巨大」

「確か50階近くあって、200メートルを超えてたと思うぞ」
「一番深いダンジョンより深いのとちゃいます」
「そうかもな。知っているか。都庁はロボットいや、ゴーレムみたいな物になるんだぞ」

「嘘よね」
「虚偽」

「そうだ嘘だよ」
「うちは分かってたで。ご主人様が嘘をつく時は鼻の穴が広がるんや」

 アルマに癖が見破られている。
 しかし、アルマに俺はもの凄く気にいられている。
 何かしただろうか。
 エリナとモニカにも好感触だ。
 なんか気味が悪いな。
 奴隷の首輪が持っている機能だろうか。
 ご主人様に対する好感度がマックスになるっていう。
 それだとすると人間不信に陥りそうだ。
 そうで無い事を祈りたい。

 名所のDVDを三人は食い入る様に見ていた。
 まあいいや。
 所詮、契約社員だ。
 社員は社長に愛想笑いの一つも浮かべるってもんだ。
 敵対しても良い事ないからな。
 そう思っておくとするか。

あなたにおすすめの小説

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜

あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい! ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット” ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで? 異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。 チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。 「────さてと、今日は何を読もうかな」 これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。 ◆小説家になろう様でも、公開中◆ ◆恋愛要素は、ありません◆

ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ

高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。 タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。 ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。 本編完結済み。 外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。

独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。 しかし神は彼を見捨てていなかった。 そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。 これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。 洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。 レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。 しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。 スキルを手にしてから早5年――。 「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」 突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。 森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。 それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。 「どうせならこの森で1番派手にしようか――」 そこから更に8年――。 18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。 「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」 最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。 そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

特に呼ばれた記憶は無いが、異世界に来てサーセン。

黄玉八重
ファンタジー
水無月宗八は意識を取り戻した。 そこは誰もいない大きい部屋で、どうやら異世界召喚に遭ったようだ。 しかし姫様が「ようこそ!」って出迎えてくれないわ、不審者扱いされるわ、勇者は1ヶ月前に旅立ってらしいし、じゃあ俺は何で召喚されたの? 優しい水の国アスペラルダの方々に触れながら、 冒険者家業で地力を付けながら、 訪れた異世界に潜む問題に自分で飛び込んでいく。 勇者ではありません。 召喚されたのかも迷い込んだのかもわかりません。 でも、優しい異世界への恩返しになれば・・・。