36 / 248
第1章 異世界転移でざまぁ編
第36話 Side:エイシス 暗礁
「情報に間違いはないんだな?」
「ああ、俺が聞いたところ間違いない」
僕は念を押し、シーマスが自信たっぷりに答えた。
シーマスの話では羽ペンが高騰しているらしい。
「高級羽ペンの材料、グリフォンを討伐するよ」
「よし、リーダーやろう。小型バリスタの手配は任せて。誘導の矢はかなり高いけど大丈夫?」
「実家の伝手で借金したから、平気さ」
ビジの問いに若干の不安を隠しながら僕は答えた。
「では俺は引き続き情報を集めるぜ」
シーマスはそう言うと出て行った。
「食料と野営道具は任せろ。リーダー」
ディドルが手伝いを買って出た。
「収納は任せて下さい」
イシュトンは頼りになる。攻撃が出来なかったおっさんと比べて、射手がいるのは心強い。
◆◆◆
遠征の準備は着々と進み、グリフォンの居る森へと僕達は出発した。
「リーダー、あそこにグリフォンが飛んでいるぜ」
シーマスが報告する。
「よし、イシュトンは小型バリスタを設置して、誘導の矢を射撃。ディドルは襲って来た時に防御。ビジはグリフォンが落ちたら拘束の魔法。魔法で拘束したら、三人で切り掛かる。そういう作戦でいくよ」
イシュトンが小型バリスタから矢を放ち、誘導された矢は翼を見事貫いた。
「拘束」
「今だ。集中攻撃。斬撃」
「おら、くたばりやがれ」
「盾撃」
攻撃は効いている。
拘束の魔法により、グリフォンは身動きのとれない状態だ。
「不味い拘束が解かれる」
拘束が解かれて片羽でグリフォンは僕に襲い掛かった。
そこへイシュトンのバリスタの矢がもう一方の羽に突き刺さった。
見事な援護だ。
助かったよ。
「とどめだ。身体強化、斬撃」
身体強化された斬撃はグリフォンを深く切り裂いた。
バリスタの矢が頭に突き刺さる。
あまり苦戦はしなかったな。
準備が整っていれば、こんなにも容易い。
イシュトンをパーティに入れて正解だ。
グリフォンを収納してもらい、僕達は意気揚々と引き上げた。
◆◆◆
「不味いぞ、リーダー。羽ペンが売れない」
羽の素材の交渉を任せていたシーマスが飛び込んで来るなり言い放った。
「なんだって!? 今回の討伐で借金がかなり減る予定なのに何でそんな事に」
僕は驚きの声を上げた。
「何でもポールペンとかいう物が売られていて、羽ペンはもう時代遅れだと」
不味い事になった。借金が更に増える。もう実家の伝手は使えないだろう。
借金奴隷落ちの可能性もちらつく。
誰だボールペンを売り出した人間は。
ボールペンの情報を探るようシーマスに言った。
しばらくして、シーマスが帰って来た。
「分かったぜ。ムニ商会が元凶だと」
「ムニどこかで聞いた名前だ」
「俺も聞いた時から、出てこないんだよ。小骨が刺さったみたいだ」
「リーダー、おっさんの名前」
ディドルが答えをくれた。
「そうだ、確かにおっさんの名前だね。くそうあの時殺しておけば」
「リーダー、落ち着きが大切。今後どうするかが大事」
「そうさ、これから巻き返す為には高額な仕事を率先してこなそう」
「ギャンブルみたいな仕事は良くないと思うけど」
ビジはそう言うけど絶対に奴隷は嫌だ。
「私は新参者なので皆の意見に従います。気になったのですが、ムニさんという方は何をされたのですか?」
イシュトンがそう言った。
「ポーターをしてたんだが、長年雇ってやった恩を忘れやがった。魔石や貴重なドロップ品を盗んで逃げたんだぜ」
僕がどう答えようか迷っているうちにシーマスが代わりに答えてくれた。
「それは許せませんな。ポーターの風上にも置けない男ですな。なぜ、訴えないので?」
「それがあの男の巧妙な手口にだまされた。てっきり死んだと思っていたぜ。そしたら、Sランクだからちょっとな」
シーマスは熱弁をふるう。
「そうさ、Sランクになれたのだってドロップ品を使ったのに決まってる。何かイカサマをやったに違いない。僕達はイカサマを使わず、正々堂々とやっていく。だから、仕事は大丈夫だ。絶対上手くいく」
僕は話を締めくくった。
あのおっさんは僕にどれだけ祟るのだろう。
つくづく気に入らない。
絶対に後で葬ってやる。
「ああ、俺が聞いたところ間違いない」
僕は念を押し、シーマスが自信たっぷりに答えた。
シーマスの話では羽ペンが高騰しているらしい。
「高級羽ペンの材料、グリフォンを討伐するよ」
「よし、リーダーやろう。小型バリスタの手配は任せて。誘導の矢はかなり高いけど大丈夫?」
「実家の伝手で借金したから、平気さ」
ビジの問いに若干の不安を隠しながら僕は答えた。
「では俺は引き続き情報を集めるぜ」
シーマスはそう言うと出て行った。
「食料と野営道具は任せろ。リーダー」
ディドルが手伝いを買って出た。
「収納は任せて下さい」
イシュトンは頼りになる。攻撃が出来なかったおっさんと比べて、射手がいるのは心強い。
◆◆◆
遠征の準備は着々と進み、グリフォンの居る森へと僕達は出発した。
「リーダー、あそこにグリフォンが飛んでいるぜ」
シーマスが報告する。
「よし、イシュトンは小型バリスタを設置して、誘導の矢を射撃。ディドルは襲って来た時に防御。ビジはグリフォンが落ちたら拘束の魔法。魔法で拘束したら、三人で切り掛かる。そういう作戦でいくよ」
イシュトンが小型バリスタから矢を放ち、誘導された矢は翼を見事貫いた。
「拘束」
「今だ。集中攻撃。斬撃」
「おら、くたばりやがれ」
「盾撃」
攻撃は効いている。
拘束の魔法により、グリフォンは身動きのとれない状態だ。
「不味い拘束が解かれる」
拘束が解かれて片羽でグリフォンは僕に襲い掛かった。
そこへイシュトンのバリスタの矢がもう一方の羽に突き刺さった。
見事な援護だ。
助かったよ。
「とどめだ。身体強化、斬撃」
身体強化された斬撃はグリフォンを深く切り裂いた。
バリスタの矢が頭に突き刺さる。
あまり苦戦はしなかったな。
準備が整っていれば、こんなにも容易い。
イシュトンをパーティに入れて正解だ。
グリフォンを収納してもらい、僕達は意気揚々と引き上げた。
◆◆◆
「不味いぞ、リーダー。羽ペンが売れない」
羽の素材の交渉を任せていたシーマスが飛び込んで来るなり言い放った。
「なんだって!? 今回の討伐で借金がかなり減る予定なのに何でそんな事に」
僕は驚きの声を上げた。
「何でもポールペンとかいう物が売られていて、羽ペンはもう時代遅れだと」
不味い事になった。借金が更に増える。もう実家の伝手は使えないだろう。
借金奴隷落ちの可能性もちらつく。
誰だボールペンを売り出した人間は。
ボールペンの情報を探るようシーマスに言った。
しばらくして、シーマスが帰って来た。
「分かったぜ。ムニ商会が元凶だと」
「ムニどこかで聞いた名前だ」
「俺も聞いた時から、出てこないんだよ。小骨が刺さったみたいだ」
「リーダー、おっさんの名前」
ディドルが答えをくれた。
「そうだ、確かにおっさんの名前だね。くそうあの時殺しておけば」
「リーダー、落ち着きが大切。今後どうするかが大事」
「そうさ、これから巻き返す為には高額な仕事を率先してこなそう」
「ギャンブルみたいな仕事は良くないと思うけど」
ビジはそう言うけど絶対に奴隷は嫌だ。
「私は新参者なので皆の意見に従います。気になったのですが、ムニさんという方は何をされたのですか?」
イシュトンがそう言った。
「ポーターをしてたんだが、長年雇ってやった恩を忘れやがった。魔石や貴重なドロップ品を盗んで逃げたんだぜ」
僕がどう答えようか迷っているうちにシーマスが代わりに答えてくれた。
「それは許せませんな。ポーターの風上にも置けない男ですな。なぜ、訴えないので?」
「それがあの男の巧妙な手口にだまされた。てっきり死んだと思っていたぜ。そしたら、Sランクだからちょっとな」
シーマスは熱弁をふるう。
「そうさ、Sランクになれたのだってドロップ品を使ったのに決まってる。何かイカサマをやったに違いない。僕達はイカサマを使わず、正々堂々とやっていく。だから、仕事は大丈夫だ。絶対上手くいく」
僕は話を締めくくった。
あのおっさんは僕にどれだけ祟るのだろう。
つくづく気に入らない。
絶対に後で葬ってやる。
あなたにおすすめの小説
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様でも、公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
特に呼ばれた記憶は無いが、異世界に来てサーセン。
黄玉八重
ファンタジー
水無月宗八は意識を取り戻した。
そこは誰もいない大きい部屋で、どうやら異世界召喚に遭ったようだ。
しかし姫様が「ようこそ!」って出迎えてくれないわ、不審者扱いされるわ、勇者は1ヶ月前に旅立ってらしいし、じゃあ俺は何で召喚されたの?
優しい水の国アスペラルダの方々に触れながら、
冒険者家業で地力を付けながら、
訪れた異世界に潜む問題に自分で飛び込んでいく。
勇者ではありません。
召喚されたのかも迷い込んだのかもわかりません。
でも、優しい異世界への恩返しになれば・・・。