レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~

喰寝丸太

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第2章 異世界帰還でざまぁ編

第79話 おっさん、プレゼンする

「本日は提案を聞いて下さって、ありがとうございます」

 俺は人気のないダンジョンの持ち主達を集めてプレゼンをやる事にした。

「お題目はいい。儲かるんだろうな」
「ええ。こちらをご覧ください」

 そこには、魔力を吸い出す装置に、ダンジョンを変える提案を書いた。

「なるほどな。ダンジョンから魔石じゃなくて魔力を頂こうって訳か」
「ええ、それも労せずに」

 仕組みはこうだ。
 ダンジョンコアの部屋に転移の魔力回路を設置する。
 転移の運用はダンジョンコアの魔力でやる。

 時間差で魔力回路を設置すればダンジョンに分解されても新しい物が残る。
 こうすれば常にダンジョンコアの部屋に行ける。
 部屋に行ければ後は魔力を吸い取るだけだ。
 吸い取ったら、魔力を運び出す。
 そして、転移と吸い出す魔力回路を設置。
 吸い取るを繰り返す。

「ダンジョンコア接触法は持ち主以外が触るのを禁止しています。みなさんこれには当てはまらない訳で」
「最初の設置を請け負うとあるが」
「ええ、皆さんを安全にダンジョンコアまでお連れいたします。お代はこの方法で吸い取る魔力の三割を頂きましょう。もちろんメンテナンスもいたします」
「損はないな。俺は乗ったぜ」
「私の所もお願いします」
「そうですね。契約させてもらいます」

 そりゃ乗るよね。
 一日ごとに何千万って金がほとんど何もしなくても手に入るんだから。

  ◆◆◆

 その晩、夢を見た。

「なんで裏技ばっかり開発するのよ」
「なんでって楽だから」
「むーん、今回の手法を回避するには。ダンジョンの物質の分解を早める。駄目、そこはいじれない。魔法陣の使用を禁止する。駄目よ、世界の法則は変えられない。いいんだもーん。ダンジョンの復活をしてやらないもんね」
「そう来ると思ったから、ダンジョンコアを停止しない程度に魔力を吸い取る」
「えー、ダンジョンへの魔力供給を止めろって言うのね。そんな事できない」

「諦めろよ」
「仕方ないわ。この手は使いたくなかったけど、呪いをかける。ダンジョン攻略を辞められない呪いよ。吸い取る魔力分の試練はくぐってもらいましょう」

 そこで、夢が覚めた。
 俺はダンジョン攻略を辞められなくなったようだ。

 ダンジョンに行きたくてたまらなくなる。
 ベンケイと一緒にダンジョンにもぐった。
 今日はベンケイを鍛える事にする。
 いつもはけん制役だが、危険な事もあるから、鍛えるのも良いと思った。
 ダンジョンの中では渇望が緩和される。
 どのぐらいモンスターを狩ればいいのかな。

「最初のモンスターは大猫か。やれ、ベンケイ」

 ベンケイが大猫にかみつく。
 怪力スキルがあるおかげで難なく仕留める事ができたようだ。
 猟犬や闘犬の訓練を受けていないのに優秀な事だ。
 モンスターとは相容れないと野生の感で分かっているのだろう。

「よし、よし。偉いぞ」

 1階層のモンスターを五匹狩ったら、ベンケイの動きが少し良くなった。
 レベルアップしたようだ。
 動物もレベルアップするんだな。
 公国データバンクで聞いときゃ良かったかな。

 1階層のボスは鋼犬だった。
 ベンケイには少し荷が重いか。
 やられそうになったら助けよう。

 ベンケイは思い切って相手の首筋を狙うようだ。
 さける鋼犬とくるくると回ってまるでダンスを踊っているみたいになった。
 鋼犬がベンケイの耳にかみつく。
 危ない。
 ベンケイはかわし、鋼犬の後ろ脚にかみついた。

 鋼犬の後ろ脚から血が垂れる。
 動きが悪くなった鋼犬の首筋にベンケイがかみつき闘いは終わった。
 ベンケイはレベルアップしたようだ。
 
 やっぱりスキルがあると違うな。
 ベンケイの強化はここまでにしておこう。

 二階層からは俺が主体になってモンスターをメイスで潰していく。
 ラスボス以外は強化されてないや。

 ラスボスとの対戦になった。
 嫁召喚で三人を呼び出す。

 牙矢大猪と名付けたモンスターと再戦になった。
 夜目ポーションの手口はもう使えないだろう。
 さてどうしたものか。

 ここは一つ正攻法でやってみるか。

「ベンケイ伏せ。少し待ってろ。三人はけん制してくれ」
「はいな、ソード
「分かったわ、ランス
「了解、邪神の視線よ鋭き槍となり貫けランス

 魔法が乱れ飛ぶ中を俺は駆け出して接近する。
 先手必勝とばかりにメイスを牙矢大猪の額に叩き込んだ。

 やっぱり一撃って訳にはいかないか。
 メイスを投げ捨て、牙を掴みひねる。
 ゴロンと転がったところに前足二本をロープでぐるぐる巻きにした。
 もう起き上がれないだろう。

「アルマ、後ろ脚を頼んだ」
拘束バインド
「ナイスだ」

 俺はメイスを拾う。
 悲しそうな目で見ても駄目だ。
 俺はメイスで滅多打ちにした。
 レベルがかなり上がっているから楽勝だな。

「ベンケイ、待っていて偉いぞ。よしよし」

 ベンケイをひとしきり撫でまわしてから、ダンジョンコアの部屋に入るが何もせずにポータルで大人しく帰った。
 いつの間にかダンジョンに行きたいという欲求はなくなっていた。
 ラスボスを倒すと欲求が一時的になくなるのだろう。
 明日になったらまたダンジョンに行きたくてたまらなくなると思う。

 俺は会社に重役出勤して業務をこなした。
 これからは午前中はダンジョンで午後は会社という生活リズムになるのだろうな。
 ベンケイの運動も出来るし当分はこれでいこう。

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