レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~

喰寝丸太

文字の大きさ
89 / 248
第2章 異世界帰還でざまぁ編

第89話 おっさん、デートする

 隠し撮りには証拠能力はないそうで、親父と議員秘書は映像は合成だとしらを切った。
 検察も追及しきれなかった為、闇冒険者に矛先を変えた。
 闇冒険者の方はダンジョンレコーダーの映像なので証拠能力はある。
 しかし、闇冒険者は口を割らなかった。
 黙秘したままだ。
 このままだと疑惑で終わりそうだ。

 くそう、駄目か。
 だが、山田ダンジョンカンパニーの株価は大きく下がったので、買収はかなり進んでいる。

 嫁達が観光に連れて行かないので切れた。
 すいません、事件ばっかり起こるのがいけないのだ。

 仕方ないので地元の日本庭園に行ってみた。

「どうかな、地元のデートスポットだ」
「私にはこの庭の良さはなんとも分からないわね」

 エリナが述べた。

「微妙」

 モニカも今ひとつのようだ。

「貴族のお庭に比べると大人しめやね」

 アルマも感心した風がない。
 反応は良くない、このチョイスは失敗か。

 建物の窓ガラスやアスファルトの道路に感心していた所から、この辺りで一番高いビルの展望台に連れてった。

「ここもデートスポットだ。周りが良く見える」
「あないに人や車が小さく見える。高い場所は気分がええな」
「こういう所から先に連れてきなさいよ」
「絶景」

 大した高さではないが、絶景に感心している。やや受けたか。

 次は遊園地だ。

「さて何から乗ろう。カップルだと観覧車あたりか?」

 観覧車はそこそこ受けた。
 次に乗ったコーヒーカップはレベルのせいだろうか、酔いもしないしあまり面白くない。
 お化け屋敷は本物のアンデッドに比べると迫力が足りなくて興ざめだ。
 その次に乗ったジェットコースターは大うけした。

「喋っていると舌を噛むぞ」

 ジェットコースターは走り始め捻りを加えてGが体に掛かる。

「きゃあ、きゃあ、きゃあ!!」

 アルマの歓声が凄い。
 ジェットコースターが止まり。

「ふん、これくらいどうって事ないわ」

 エリナはやせ我慢している感じだ。

「再挑戦」

 モニカからリクエストが来た。

「もう一回乗ろう」

 結局、五回も乗ってしまった。

 締めは温泉だ。
 家族風呂に皆で入る。

「どうだ。あったまるだろう」

「アルマさん、何を食べたらそんなに大きくなるの?」
「柔軟」
「ちょっとモニカ触らんといて」

「アルマは出会った時から巨乳だったな」
「羨望」

「エリナもモニカも最初に比べたら大きくなっただろう。まだまだ大きくなるって」
「お返しや」

 お前たち風呂で騒ぐな。
 変な気分になるだろう。

 その夜は、まあお察しの通りという事で。
 皆は満足して異世界に帰って行った。

 その晩、俺の所に脅迫文が届いた。
 女達の命が惜しければ、山田ダンジョンカンパニーの買収を止めろと。
 ご丁寧に遊園地で遊んでいる俺達の写真つきだ。

 どうやって異世界までアルマ達を殺しにいくのだろうな。
 その方法を聞いてみたい。
 ダンジョン内では油断しないので、殺すのは難しいと思われる。
 いったい何が言いたいのか。

 まあ、焦っているんだろうな。
 俺は異世界で寝て、夜の会社に出勤した。

「社長、忘れ物ですか」
「これからは午前中はダンジョンで、その他の時間は業務にあてる」
「いつ寝るおつもりですか」
「秘密だ。充分に睡眠はとっているとだけ言っておこう」

 俺は正午と夜中の12時に異世界に帰って寝る事にした。
 十二時間労働だ。
 一日を二日分生きる。
 寿命はレベルアップのおかげで伸びているので、問題ない。

「くれぐれも、体を壊さないようにして下さい」
「お前らも今は夜中の12時だぞ。もう帰れ。俺が出来る業務は俺がやっておく」
「社長、一生ついていきます」

 こんな社長は嫌だな。
 暗にもっと仕事しろと言っているような物だ。
 上が休まないと下は休めない。
 だが、今は会社というか地球にとって重要な時期。
 目一杯働いてもらわないとな。

「残業手当は給料の五倍出そう。でもな終電の時間には帰れ。お前らマイカー出勤だけどな」
「はい、そうします」
「社長の事誤解してました。ぼったくりの権化だと。儲けるが社員に還元するつもりなんですね」
「そうだよ。ぼったくりだよ。だけどケチじゃない。社員には幸せになってほしい。それと、俺はアエモ製品をなんとしても世界中に普及させたい。そのためなら何だってやる」

 残業している社員の目が潤む。
 ちょろいもんだぜ。
 残業代なんて惜しくない。
 モンスターがはびこって人が住めなくなったら、会社どころか金銭の価値さえ危うい。
 どうにかしないとな。
 それには山田ダンジョンを乗っ取って、ダンジョンコアを好き勝手に使いたい。
 先はまだ長い。

あなたにおすすめの小説

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜

あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい! ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット” ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで? 異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。 チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。 「────さてと、今日は何を読もうかな」 これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。 ◆小説家になろう様でも、公開中◆ ◆恋愛要素は、ありません◆

ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ

高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。 タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。 ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。 本編完結済み。 外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。

独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。 しかし神は彼を見捨てていなかった。 そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。 これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。 洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。 レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。 しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。 スキルを手にしてから早5年――。 「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」 突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。 森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。 それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。 「どうせならこの森で1番派手にしようか――」 そこから更に8年――。 18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。 「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」 最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。 そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。