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第2章 異世界帰還でざまぁ編
第92話 おっさん、ホームレスを助ける
哲候さんからメールを貰い、いつものフグ料理店に行く。
「おめでとうございます。哲候先生」
俺は和室の部屋で当選の祝いの言葉を述べた。
「あなたには哲候さんと呼んで貰って構わないですよ。私もあなたの事は山田さんと呼ばせて貰います」
「それで相談とはなんでございますか?」
「敬語も要らないです。頭を下げるのはこちらです。それで、後援会の人の係累に無職の人間が居まして、市役所の中途採用の試験に合格させてやりたいのです。青汁の不思議パワーでなんとかならないかと」
「さすがに試験の成績は改竄出来ないと」
「ええ、まあ言えない事はあるのですが」
下駄を履かせるのも限界があるという事だな。
政治家に貸しを作っておくのも悪くない。
「こんな事もあろうかと受験生用の青汁があるよ。今回も実験台だから無料で良い」
「収納箱」
俺はインテリジェンス・ブースト・ポーションを10本取り出した。
「集中力が高くなった気になる青汁だ。ところでモンスターの危機を訴えたい。何か方法はないか」
「新米議員には荷が重いですよ。モンスター討伐関連の法案はいくつか上がっていますが、芳しくないようです」
「何が問題なんだ」
「一つは冒険者にダンジョン以外でも銃の使用を認めるというもので、これは治安の関係から難しい。一般人に銃以外の武装をさせるのも同様です」
「でも、銃以外の武器を携帯している人って多いけど」
「それがなかなか。法律と現状が合わなくなってから、何年もたってから動くのが普通です」
「政治もなかなかに難しいのだろうな」
「ええ、とても忙しいので、今日はこれで。山田さんは食事をゆっくり楽しんでって下さい」
異世界のポーションは色々と作り出したが、モンスターの発生を抑えるほどじゃない。
国民全員が毎日飲むようなポーションを作り出せないだろうか。
こういうのは単純な方がいいのだろうな。
考えてみたがいい案は浮かばない。
寿命が延びるポーションがあれば一発だが、ないものねだりしてもな。
インテリジェンス・ブースト・ポーションは学生には人気がでるだろう。
サラリーマンにもか。
頭がよくなりたいと思っている人間は数多くいる。
こういう小ヒットを続ければいいのだろうな。
スタンピード後、初めてダンジョンに潜る。
入口が何やら騒がしい。
「頼むよ。仲間がやられそうなんだよ」
ホームレスが冒険者に話し掛けている。
冒険者は無視しているようだ。
ホームレスには色々と教わったし、この人に恩がある訳じゃないが、助けるか。
「どこだ。案内しろ」
案内された部屋にはゴミの山と、そのゴミでバリケードを築いて、モンスターを辛うじて退けているホームレスが居た。
モンスターは狸のでかい奴だった。
でかいと言っても大型犬ぐらいだが。
「ベンケイやれ」
ベンケイが狸のモンスターに挑む。
首筋にかみついて勝負あったかと思われた。
しかし、狸のモンスターは牙を逃れ、反撃に出た。
「キャイン」
ベンケイが足をかまれ、悲鳴を上げる。
俺はメイスで狸のモンスターを打ち据えた。
一撃で魔石になるモンスター。
「ベンケイ、痛かったろう。ポーションを飲め」
おかしい、4階層でもやっていけるベンケイが苦戦するなんて。
「モンスターがタフになってやがる」
そうホームレスが言った。
「そうなのか」
「俺も何度か叩いたが効果がなかった」
強化されたな。
余剰魔力が流れ込むスピードが速くなったか。
ダンジョンコアの部屋に転移して計測してみたいところだ。
これは、不味いな。
ダンジョンのモンスターが強くなれば冒険者の討伐数が減る。
魔石の大きさは強化された分だけ大きくなっているから、冒険者の収入が減る事はないだろう。
良い点もある。
ダンジョンのゴミ捨ては減るだろう。
だが、次にスタンピードが起こるのも遠くないな。
俺は1階層でモンスターを押さえつけてベンケイに止めを刺させた。
強化の方向は一種類ではなかったみたいだ。
スピードが強化されたモンスターや、筋力が強化された個体もいた。
なるほど最初のはベンケイと相性が悪かっただけか。
少し安心した。
俺は最下層まで行ってみた。
今の所、俺のレベルでは問題なかったが、ラスボスはどうだか分からない。
ダンジョンの魔力抜き取り装置を追加で仕込むのは命がけになりそうだ。
こうなったら、手段は魔力の消費の加速しかないな。
「おめでとうございます。哲候先生」
俺は和室の部屋で当選の祝いの言葉を述べた。
「あなたには哲候さんと呼んで貰って構わないですよ。私もあなたの事は山田さんと呼ばせて貰います」
「それで相談とはなんでございますか?」
「敬語も要らないです。頭を下げるのはこちらです。それで、後援会の人の係累に無職の人間が居まして、市役所の中途採用の試験に合格させてやりたいのです。青汁の不思議パワーでなんとかならないかと」
「さすがに試験の成績は改竄出来ないと」
「ええ、まあ言えない事はあるのですが」
下駄を履かせるのも限界があるという事だな。
政治家に貸しを作っておくのも悪くない。
「こんな事もあろうかと受験生用の青汁があるよ。今回も実験台だから無料で良い」
「収納箱」
俺はインテリジェンス・ブースト・ポーションを10本取り出した。
「集中力が高くなった気になる青汁だ。ところでモンスターの危機を訴えたい。何か方法はないか」
「新米議員には荷が重いですよ。モンスター討伐関連の法案はいくつか上がっていますが、芳しくないようです」
「何が問題なんだ」
「一つは冒険者にダンジョン以外でも銃の使用を認めるというもので、これは治安の関係から難しい。一般人に銃以外の武装をさせるのも同様です」
「でも、銃以外の武器を携帯している人って多いけど」
「それがなかなか。法律と現状が合わなくなってから、何年もたってから動くのが普通です」
「政治もなかなかに難しいのだろうな」
「ええ、とても忙しいので、今日はこれで。山田さんは食事をゆっくり楽しんでって下さい」
異世界のポーションは色々と作り出したが、モンスターの発生を抑えるほどじゃない。
国民全員が毎日飲むようなポーションを作り出せないだろうか。
こういうのは単純な方がいいのだろうな。
考えてみたがいい案は浮かばない。
寿命が延びるポーションがあれば一発だが、ないものねだりしてもな。
インテリジェンス・ブースト・ポーションは学生には人気がでるだろう。
サラリーマンにもか。
頭がよくなりたいと思っている人間は数多くいる。
こういう小ヒットを続ければいいのだろうな。
スタンピード後、初めてダンジョンに潜る。
入口が何やら騒がしい。
「頼むよ。仲間がやられそうなんだよ」
ホームレスが冒険者に話し掛けている。
冒険者は無視しているようだ。
ホームレスには色々と教わったし、この人に恩がある訳じゃないが、助けるか。
「どこだ。案内しろ」
案内された部屋にはゴミの山と、そのゴミでバリケードを築いて、モンスターを辛うじて退けているホームレスが居た。
モンスターは狸のでかい奴だった。
でかいと言っても大型犬ぐらいだが。
「ベンケイやれ」
ベンケイが狸のモンスターに挑む。
首筋にかみついて勝負あったかと思われた。
しかし、狸のモンスターは牙を逃れ、反撃に出た。
「キャイン」
ベンケイが足をかまれ、悲鳴を上げる。
俺はメイスで狸のモンスターを打ち据えた。
一撃で魔石になるモンスター。
「ベンケイ、痛かったろう。ポーションを飲め」
おかしい、4階層でもやっていけるベンケイが苦戦するなんて。
「モンスターがタフになってやがる」
そうホームレスが言った。
「そうなのか」
「俺も何度か叩いたが効果がなかった」
強化されたな。
余剰魔力が流れ込むスピードが速くなったか。
ダンジョンコアの部屋に転移して計測してみたいところだ。
これは、不味いな。
ダンジョンのモンスターが強くなれば冒険者の討伐数が減る。
魔石の大きさは強化された分だけ大きくなっているから、冒険者の収入が減る事はないだろう。
良い点もある。
ダンジョンのゴミ捨ては減るだろう。
だが、次にスタンピードが起こるのも遠くないな。
俺は1階層でモンスターを押さえつけてベンケイに止めを刺させた。
強化の方向は一種類ではなかったみたいだ。
スピードが強化されたモンスターや、筋力が強化された個体もいた。
なるほど最初のはベンケイと相性が悪かっただけか。
少し安心した。
俺は最下層まで行ってみた。
今の所、俺のレベルでは問題なかったが、ラスボスはどうだか分からない。
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こうなったら、手段は魔力の消費の加速しかないな。
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