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第2章 異世界帰還でざまぁ編
第96話 おっさん、提案する
哲候さんから、メールが来た。
検証は上手くいって、余剰魔力の危険性は認識できたそうだ。
しかし、働きかけは芳しくないと書いてあった。
そりゃそうだよな。
温暖化だって危険性を学者が警告しているのにどの国も本腰を入れているとは言い難い。
俺は二つの企画書を書き上げた。
俺は哲候さんを電話で呼び出した。
「もしもし、山田です。会いたいので時間をくれないか」
「いくら選挙でお世話になった山田さんでもアポなしはちょっと。これからの付き合い方を考えないと」
「ごちゃごちゃ言うな。選挙に勝てるあの青汁をもう融通してやらないぞ」
「それはー。困りましたね。仕方ありません。今回だけですよ」
哲候さんはいつものフグ料理店に現れたが、仏頂面だ。
「こいつを聞いてから、その顔ができるかな」
俺は企画書の内容を説明した。
一つ目はダンジョンのアトラクション化の案だ。
ダンジョンの4階層までを遊園地化する。
「拝見しました。これだけだとちょっと弱いと思いますよ」
「4階層から下はプロにもぐらせて中継する。そしてギャンブルをするんだ」
「それは大胆な案ですね」
「でも国がダンジョンを管理する良い口実になるだろう」
「そうですね。命を賭けたモンスターとの闘いは良い見世物になるでしょうね。カジノについては賛否両論あるところではありますが」
「とにかくモンスターを退治すりゃ勝ちなんだよ。演説が上手くなる青汁を餌に働きかけてくれないか」
「私に派閥を作れという事ですね」
「ああ、そうだ。大物議員で協力してくれそうな人を担ぎだして派閥を作っちまえ」
「あの青汁を餌にすれば、たしかにつられる人は多いでしょう」
「企画書はもう一つある」
俺は二つ目の企画書を説明した。
そこには魔貨について書いた。
魔貨は魔石を加工してコインの形にするもので、それ自体には価値がほとんどない。
そこに魔力を注ぐと価値がでるという訳だ。
魔力をお金同様に使ってもらおうという魂胆になる。
「また、奇抜な物を出してきましたね」
「たいがいの人は魔力を体の外に出さない。そうすると魔力を消費しない。だが、お金として簡単に使えるなら話は別だ」
「これは、政府がやらなくても民間で出来ると思いますが」
「普及させるのに信用がないと駄目だ。国がやらないと」
「まあ、いいでしょう」
「その二つを派閥の公約みたいな物にするんだ」
「分かりました。やってみましょう。派閥を作って上にいくのも悪くないです。ゆくゆくは総理を目指したいですね」
俺は哲候さんと別れてから、ダンジョンに入った。
弾丸を取り出し、鉛の弾に針で魔力回路を書いた。
それにインクをすりこんで魔力回路にした。
魔力回路を書く際のインクは主に二種類ある。
魔石の粉の有無で種類が分かれる。
濃縮した魔石の粉が入っているインクは魔力を貯めこむ事ができる。
魔力回路を作動させるのに魔力は要らないので、肌に触れる必要がない。
いつも使っているインクは魔力を貯めこむ事は出来ない。
人間の肌に触れて作動する仕組みだ。
今回使うのは魔石の粉の入った奴。
どんな弾丸を作ったかというと、人間に当たらない弾丸だ。
人間の魔力を感知して、弾丸が空中で止まる。
かなり無茶な設計だと思う。
魔力回路の魔力識別は範囲一メートルなので、弾丸が体に接近してからの急停止だ。
風魔法で見えない魔法のパラシュートを開かせると、弾丸の質量は小さいので、止まるという訳だ。
それで俺自身を撃ってみたら、銃が爆発した。
ああ、手に持っているだけで、接近したとなって、発射と同時に弾が止まったのか。
発射後何コンマ1秒ぐらいは作動しないようにしないと。
試行錯誤を繰り返し、何とか物に出来た。
次はモンスターでテストだな。
部屋に入るとしばらくしてからモンスターがリポップした。
大猫だった。
さっきと同じ弾丸で撃つと見事に命中。
この弾丸を量産すれば、安全にダンジョンを楽しめるだろう。
絶対ではないが事故が少なくなるはずだ。
魔石入りのインクはかなり高くつくだろうが、遊びには財布の紐が緩むものだ。
濃縮しているから分量は少ないが、魔石の材料は沢山使う。
ダンジョンに入って魔石を獲得する理由にもなる。
次は魔貨だ。
まずは魔石の粉を作る。
異世界産の魔石を溶かす液体に漬けると不純物と分離させられる。
不純物を取り除いたら乾燥させる。
この粉は魔石入りのインクでも使う。
この粉を型に入れスキルで固めると魔貨の出来上がりだ。
制作に使うスキルは合成魔石を作るのと同じスキルだ。
製作には暖かい家のメンバーに協力してもらった。
魔貨に魔力を注ぐと魔力が吸い込まれるように入る。
満タンになると魔貨が光る。
魔力回路の形に溝がありそこにインクを入れたので魔道具になっている。
弾丸と魔貨のサンプルを哲候さんに送った。
検証は上手くいって、余剰魔力の危険性は認識できたそうだ。
しかし、働きかけは芳しくないと書いてあった。
そりゃそうだよな。
温暖化だって危険性を学者が警告しているのにどの国も本腰を入れているとは言い難い。
俺は二つの企画書を書き上げた。
俺は哲候さんを電話で呼び出した。
「もしもし、山田です。会いたいので時間をくれないか」
「いくら選挙でお世話になった山田さんでもアポなしはちょっと。これからの付き合い方を考えないと」
「ごちゃごちゃ言うな。選挙に勝てるあの青汁をもう融通してやらないぞ」
「それはー。困りましたね。仕方ありません。今回だけですよ」
哲候さんはいつものフグ料理店に現れたが、仏頂面だ。
「こいつを聞いてから、その顔ができるかな」
俺は企画書の内容を説明した。
一つ目はダンジョンのアトラクション化の案だ。
ダンジョンの4階層までを遊園地化する。
「拝見しました。これだけだとちょっと弱いと思いますよ」
「4階層から下はプロにもぐらせて中継する。そしてギャンブルをするんだ」
「それは大胆な案ですね」
「でも国がダンジョンを管理する良い口実になるだろう」
「そうですね。命を賭けたモンスターとの闘いは良い見世物になるでしょうね。カジノについては賛否両論あるところではありますが」
「とにかくモンスターを退治すりゃ勝ちなんだよ。演説が上手くなる青汁を餌に働きかけてくれないか」
「私に派閥を作れという事ですね」
「ああ、そうだ。大物議員で協力してくれそうな人を担ぎだして派閥を作っちまえ」
「あの青汁を餌にすれば、たしかにつられる人は多いでしょう」
「企画書はもう一つある」
俺は二つ目の企画書を説明した。
そこには魔貨について書いた。
魔貨は魔石を加工してコインの形にするもので、それ自体には価値がほとんどない。
そこに魔力を注ぐと価値がでるという訳だ。
魔力をお金同様に使ってもらおうという魂胆になる。
「また、奇抜な物を出してきましたね」
「たいがいの人は魔力を体の外に出さない。そうすると魔力を消費しない。だが、お金として簡単に使えるなら話は別だ」
「これは、政府がやらなくても民間で出来ると思いますが」
「普及させるのに信用がないと駄目だ。国がやらないと」
「まあ、いいでしょう」
「その二つを派閥の公約みたいな物にするんだ」
「分かりました。やってみましょう。派閥を作って上にいくのも悪くないです。ゆくゆくは総理を目指したいですね」
俺は哲候さんと別れてから、ダンジョンに入った。
弾丸を取り出し、鉛の弾に針で魔力回路を書いた。
それにインクをすりこんで魔力回路にした。
魔力回路を書く際のインクは主に二種類ある。
魔石の粉の有無で種類が分かれる。
濃縮した魔石の粉が入っているインクは魔力を貯めこむ事ができる。
魔力回路を作動させるのに魔力は要らないので、肌に触れる必要がない。
いつも使っているインクは魔力を貯めこむ事は出来ない。
人間の肌に触れて作動する仕組みだ。
今回使うのは魔石の粉の入った奴。
どんな弾丸を作ったかというと、人間に当たらない弾丸だ。
人間の魔力を感知して、弾丸が空中で止まる。
かなり無茶な設計だと思う。
魔力回路の魔力識別は範囲一メートルなので、弾丸が体に接近してからの急停止だ。
風魔法で見えない魔法のパラシュートを開かせると、弾丸の質量は小さいので、止まるという訳だ。
それで俺自身を撃ってみたら、銃が爆発した。
ああ、手に持っているだけで、接近したとなって、発射と同時に弾が止まったのか。
発射後何コンマ1秒ぐらいは作動しないようにしないと。
試行錯誤を繰り返し、何とか物に出来た。
次はモンスターでテストだな。
部屋に入るとしばらくしてからモンスターがリポップした。
大猫だった。
さっきと同じ弾丸で撃つと見事に命中。
この弾丸を量産すれば、安全にダンジョンを楽しめるだろう。
絶対ではないが事故が少なくなるはずだ。
魔石入りのインクはかなり高くつくだろうが、遊びには財布の紐が緩むものだ。
濃縮しているから分量は少ないが、魔石の材料は沢山使う。
ダンジョンに入って魔石を獲得する理由にもなる。
次は魔貨だ。
まずは魔石の粉を作る。
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不純物を取り除いたら乾燥させる。
この粉は魔石入りのインクでも使う。
この粉を型に入れスキルで固めると魔貨の出来上がりだ。
制作に使うスキルは合成魔石を作るのと同じスキルだ。
製作には暖かい家のメンバーに協力してもらった。
魔貨に魔力を注ぐと魔力が吸い込まれるように入る。
満タンになると魔貨が光る。
魔力回路の形に溝がありそこにインクを入れたので魔道具になっている。
弾丸と魔貨のサンプルを哲候さんに送った。
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