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第4章 チタン属性でざまぁ編
第158話 おっさん、模擬戦をする
次の元素はリチウムだ。
電池でよく知っている。
だが、電池の含有量は少ない。
触媒で使うには心もとない。
これは難問だ。
岩石に含まれるらしいが、存在量は少ない。
辞典によればリチウム電池の負極に使われている。
リチウムイオン電池とは別物らしい。
そして劇物だ。
肌に触れると危ない。
「属性魔導、リチウムを抽出しろ」
魔力通販で買ったリチウム電池からリチウムが抽出される。
小さい、砂粒より小さい。
100ぐらいの電池を潰して集めないと駄目だろうな。
空気中の水分と反応してブクブクと泡を立てている。
「属性魔導、リチウムよ塩素と化合して塩化リチウムになれ」
塩から塩素を取り出してリチウムと化合させる。
ナトリウムが後に残るが、これも危険なので肌に触れない様にして捨てる。
チタンの板を浪費して、塩化リチウムを集める。
リチウム電池を100個潰して7グラムだ。
これでろうそくぐらいの火を灯すなら7回分ぐらいだろうか。
試験に使う分はこれでいいだろう。
コストパフォーマンスが割に合わないが、3級市民に魔導が使えると知ってもらいたい。
少年の試験の様子を見守る。
「属性魔導、火よ灯れ。やった点いた」
「君はリチウム属性だ」
「もう、一回やって良い」
「この触媒は貴重なんだ。勘弁してくれ。それで残念なお知らせだ。君は1級市民にはなれない」
「何で」
「モンスター討伐の触媒が用意できない」
「じゃ何でこんな希望を持たせて、谷底に突き落とすんだ」
「どんな人間にも属性があるのを知ってほしいからだ」
「納得いかない。あるんだろ触媒が。出せよ。頼むから出してくれ」
「無い物は無いんだ。ただ、世の中が良くなれば、それは改善するかもな」
「そんなの無理だ。世の中は変わらない」
「そうか、俺は変わると思ってやっている。合格の祝いの宝石だ」
「なんだよ、こんな物」
少年はジルコニアを地面に叩きつけようとして、ためらい辞めた。
がっくり肩を落として試験会場を去って行ったのが印象的だった。
俺は残酷な事をしているんだろうか。
そして、2人目のリチウム属性が出た。
それは少女だった。
「済まない。1級市民にはなれない」
「そう、仕方ないわね。元からあまり期待してない」
「俺の事を残酷だと思うか」
「いいえ、それが真実なら、どうしようもないもの。あなた仲間を集めてるんでしょ。私も入れなさい」
「仲間になってくれるのか」
「今の世の中は間違っている。現に私は属性があった。これは事実よ。知らない方がいいなんて、目をつぶっているようなもの。私は嫌だわ。大勢の人の目を開いてやりたい」
「分かったよ」
人の考えは様々だ。
俺の尺度だけで判断しようとしたのが不味かった。
知らない方が良かったという人もいるかもしれない。
しかし、知りたいと思う人もいる。
「試験をする前に言っておく。嫌な事になるかもしれないが、真実をしりたいか。試験に合格しても、1級市民になれないかもしれない。どうするかよく考えて試験してくれ」
「俺はいいや。真実など知りたくない」
「俺は知りたい。自分の事は知っておきたい」
やっぱり、賛否両論だな。
試験はアニータに任せてジャスミンと魔導談義をする。
「あのさ。土魔導士って最強じゃないか」
「どうしてよ」
「だって地面はどこにでもあるだろ。触媒に困らないし、硬さもある」
「馬鹿ね。触媒はひとまとまりの結晶になってないと使い物にならないわ」
「粉じゃ駄目なのか」
「ええ、有名なのは塩魔導士ね。かれらは海水から作った塩は使わないで、もっぱら岩塩の塊を使うわ」
「それじゃ、氷の上の水魔導士が最強だな」
「ええ、持久戦なら最強でしょうね。ダイヤモンド魔導士なら一撃で撃破するわ」
「触媒によって威力の限界があるって事か」
「そうね。あなたのチタン属性は金属魔導士なら強い方でしょうね。でも宝石魔導士の一撃に負ける」
研究所では無双できたが、あそこはろくな魔導士が居なかったのだな。
「実感してみたい。ジャスミン、俺と模擬戦をしてくれ」
「宝石は高いから気が進まないな」
「その金は俺が出してやろう」
「それなら良いけど」
街から離れた所で対峙した。
「初手は譲るわ」
「じゃ。属性魔導、地面よ壁になれ」
1メートルほどの厚さの壁が出来る。
「それは悪手よ。属性魔導、穿て」
念動で土の壁に大穴が開いた。
うひょ、射線にいたらミンチになっていたところだ。
わざと外してくれたのだな。
「属性魔導、加速」
「それも駄目よ。属性魔導、加速」
ジャスミンに簡単に背後を取られ手を後頭部に置かれた。
「降参だ」
「このように触媒の硬さが上回る相手とは勝負にならないわ」
これは難問だ。
ダイヤモンド魔導士とまともにやって勝てる未来が浮かばない。
クロロホルム合成みたいに、搦め手でいくしかないのだろうな。
もしくはレベルを上げてごり押しだ。
電池でよく知っている。
だが、電池の含有量は少ない。
触媒で使うには心もとない。
これは難問だ。
岩石に含まれるらしいが、存在量は少ない。
辞典によればリチウム電池の負極に使われている。
リチウムイオン電池とは別物らしい。
そして劇物だ。
肌に触れると危ない。
「属性魔導、リチウムを抽出しろ」
魔力通販で買ったリチウム電池からリチウムが抽出される。
小さい、砂粒より小さい。
100ぐらいの電池を潰して集めないと駄目だろうな。
空気中の水分と反応してブクブクと泡を立てている。
「属性魔導、リチウムよ塩素と化合して塩化リチウムになれ」
塩から塩素を取り出してリチウムと化合させる。
ナトリウムが後に残るが、これも危険なので肌に触れない様にして捨てる。
チタンの板を浪費して、塩化リチウムを集める。
リチウム電池を100個潰して7グラムだ。
これでろうそくぐらいの火を灯すなら7回分ぐらいだろうか。
試験に使う分はこれでいいだろう。
コストパフォーマンスが割に合わないが、3級市民に魔導が使えると知ってもらいたい。
少年の試験の様子を見守る。
「属性魔導、火よ灯れ。やった点いた」
「君はリチウム属性だ」
「もう、一回やって良い」
「この触媒は貴重なんだ。勘弁してくれ。それで残念なお知らせだ。君は1級市民にはなれない」
「何で」
「モンスター討伐の触媒が用意できない」
「じゃ何でこんな希望を持たせて、谷底に突き落とすんだ」
「どんな人間にも属性があるのを知ってほしいからだ」
「納得いかない。あるんだろ触媒が。出せよ。頼むから出してくれ」
「無い物は無いんだ。ただ、世の中が良くなれば、それは改善するかもな」
「そんなの無理だ。世の中は変わらない」
「そうか、俺は変わると思ってやっている。合格の祝いの宝石だ」
「なんだよ、こんな物」
少年はジルコニアを地面に叩きつけようとして、ためらい辞めた。
がっくり肩を落として試験会場を去って行ったのが印象的だった。
俺は残酷な事をしているんだろうか。
そして、2人目のリチウム属性が出た。
それは少女だった。
「済まない。1級市民にはなれない」
「そう、仕方ないわね。元からあまり期待してない」
「俺の事を残酷だと思うか」
「いいえ、それが真実なら、どうしようもないもの。あなた仲間を集めてるんでしょ。私も入れなさい」
「仲間になってくれるのか」
「今の世の中は間違っている。現に私は属性があった。これは事実よ。知らない方がいいなんて、目をつぶっているようなもの。私は嫌だわ。大勢の人の目を開いてやりたい」
「分かったよ」
人の考えは様々だ。
俺の尺度だけで判断しようとしたのが不味かった。
知らない方が良かったという人もいるかもしれない。
しかし、知りたいと思う人もいる。
「試験をする前に言っておく。嫌な事になるかもしれないが、真実をしりたいか。試験に合格しても、1級市民になれないかもしれない。どうするかよく考えて試験してくれ」
「俺はいいや。真実など知りたくない」
「俺は知りたい。自分の事は知っておきたい」
やっぱり、賛否両論だな。
試験はアニータに任せてジャスミンと魔導談義をする。
「あのさ。土魔導士って最強じゃないか」
「どうしてよ」
「だって地面はどこにでもあるだろ。触媒に困らないし、硬さもある」
「馬鹿ね。触媒はひとまとまりの結晶になってないと使い物にならないわ」
「粉じゃ駄目なのか」
「ええ、有名なのは塩魔導士ね。かれらは海水から作った塩は使わないで、もっぱら岩塩の塊を使うわ」
「それじゃ、氷の上の水魔導士が最強だな」
「ええ、持久戦なら最強でしょうね。ダイヤモンド魔導士なら一撃で撃破するわ」
「触媒によって威力の限界があるって事か」
「そうね。あなたのチタン属性は金属魔導士なら強い方でしょうね。でも宝石魔導士の一撃に負ける」
研究所では無双できたが、あそこはろくな魔導士が居なかったのだな。
「実感してみたい。ジャスミン、俺と模擬戦をしてくれ」
「宝石は高いから気が進まないな」
「その金は俺が出してやろう」
「それなら良いけど」
街から離れた所で対峙した。
「初手は譲るわ」
「じゃ。属性魔導、地面よ壁になれ」
1メートルほどの厚さの壁が出来る。
「それは悪手よ。属性魔導、穿て」
念動で土の壁に大穴が開いた。
うひょ、射線にいたらミンチになっていたところだ。
わざと外してくれたのだな。
「属性魔導、加速」
「それも駄目よ。属性魔導、加速」
ジャスミンに簡単に背後を取られ手を後頭部に置かれた。
「降参だ」
「このように触媒の硬さが上回る相手とは勝負にならないわ」
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もしくはレベルを上げてごり押しだ。
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