レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~

喰寝丸太

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第4章 チタン属性でざまぁ編

第165話 おっさん、秘密結社を作る

「私は採掘の現状に我慢できないのですよ。ダイヤモンド鉱山が一番に優先されて、二番は金属だ。万物魔導士は色々な触媒が使えるから、気にしてないし。宝石魔導士は触媒が高くて、活躍がいまいちなので、発言力が弱い。この不公平をどうにかしたい」
「金属魔導士も触媒によっては不公平があるだろうな」
「ええ、鉄魔導士がとにかく触媒が豊富です。極端な話、川砂からでも大量に抽出できる。貴金属は魔導士としての実力はないですが、宝飾品を作るのに金や白金や銀は欠かせません。採掘は盛んにされてます」

 うーん、となると。
 鉄魔導士ほど優遇されてなくて強力な土魔導士が狙い目かな。

「やっぱり要は土魔導士か」
「そうですね。土魔導士はとにかく触媒の量だけなら世界一です。鉱山の採掘は主に彼らがやっています。要らない土を触媒にしてトンネルを掘り進むのですから、一石二鳥ですね」

 まずは意識改革だな。
 土魔導士の属性は珪素。
 珪素の酸化物は水晶。
 土魔導士より水晶魔導士の方が恰好よさげに聞こえる。

「土魔導士の事は水晶魔導士と呼ぶ事にしないか。その方が彼らも嬉しいだろう」
「ええ、宝石魔導士に含めても良いぐらいです。実際幾つかの宝石は触媒に使えますしね。ただ、最高火力が出るのが水晶なんですよね。宝石魔導士からは馬鹿にされています」

「おだてたら宝石魔導士会に入ってくれないかな」
「待遇は悪くないので引き込むのは難しいでしょう」

 待遇は悪くないのか。
 そりゃ触媒の採掘が滞ったら一大事だからな。
 それと、珪素って結晶だとシリコンなんだよな。
 この事実をどうするかだ。

「触媒を用意するのも問題だな。水晶を構成している珪素って半金属だから、結晶にすると見た目は金属なんだよな。金属魔導士会に入っちゃいそうだな」
「そうなんですか。土から抽出できるんですよね。鉄並みに便利じゃないですか」
「属性魔導で抽出して溶かしてインゴットにすれば、鉄魔導士級の出来上がりだ」
「そうですね。第二の鉄魔導士ですね。金属魔導士会を牛耳る存在になるかも」
「水晶魔導士は珪素の存在に気づいてない。これは秘密にしておいた方がいいな」
「ええ、余計なライバルを増やすのもなんですしね」

 だが、この事実を隠すのは勿体ない。

「信用できる水晶魔導士にはこの秘密を伝えてもいいかもな」
「そうですね。いっその事、秘密結社を作りませんか」

 うん、秘密結社いいね。
 表の顔は宝石魔導士会がやって、裏の顔を秘密結社だ。
 都合いい事この上ない。

「おっ、いいかも。世の中の不公平を無くすという理念でどうだ」
「いいですね」

 最初の活動はあれだな。

「まずは、生贄を辞めさせたい。この事実を公表してくれないか」
「夜中に街の至る所にビラを貼りまくってやりましょう」

「うん、いいね。秘密結社の名前は何にする」
「何か良いのがないですか」
「うーん、そうだ。俺がトップをやりたい。俺が持っているスキルの魔力通販から名前を取ってオーダーにしよう」
「あなた、スキル持ちだったのですか。もしかしてスキル原理主義ですか」

 初めて聞いたぞ。
 原理主義ってどうも地球での印象があって悪いイメージしかない。
 宗教が絡むと大抵良くないからな。

「いいや。ちなみにそれって何だ」
「スキルを信仰している奴らです。属性魔導は人工的に作ったスキルだから、邪道で。自然に覚えたスキルが至高だとか。マイナーで迫害されてます」
「そんな存在は知らなかったな」

「秘密結社のルールはどうします」
「メンバーの顔と本名は紹介者と俺しか知らないようにしたい」
「入会の時にあなたと会うように手配すれば良いですね」

「俺は覆面をして会う事にしよう。秘密結社の名前と同じニックネームのオーダーでいこう」
「では会合は覆面でやりましょう」

「結社の秘密を漏らした者は俺が呪いを掛ける」
「あなたそんな事も出来るんですか」
「まあ、魔法陣の改良した奴だがな。とにかくリオンは秘密結社を作ってくれ」

 秘密結社を作る事にした。
 リオンは政治家志望のように見える。
 あまり変な方向に暴走しないようにしないと。

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