レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~

喰寝丸太

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第4章 チタン属性でざまぁ編

第179話 おっさん、骨魔導士達を助ける

「レベッカ、手を出すなよ。アニータも見学だ」
「分かったよ」
「うん」

 俺達は路地裏で6人に囲まれた。
 全員が魔導士なのだろう。

「護衛を先に片付けるぞ」
「おう」

 男達が一斉に掛かってくる。

属性魔導アトリビュートマジック、火球よ焼き焦がせ」
属性魔導アトリビュートマジック、火の玉よ飛べ」
属性魔導アトリビュートマジック、爆発よ起これ」
属性魔導アトリビュートマジック、風の刃よ切り裂け」
属性魔導アトリビュートマジック、つぶてよ撃て」
属性魔導アトリビュートマジック、加速」

 魔力壁を最大出力。
 1メートルほどの大きさの魔導攻撃が飛んで来る。
 俺は魔導の攻撃を跳ね返した。
 止めとばかりに加速を使った男が俺の背中に短剣を突き立てた。

「嘘だろ。刺さらない。なんで」
「防御力には自信があるんだ」

 トイレのすっぽんで男達を叩きのめした。
 手に持った触媒を見る。
 ピンクの結晶に骨だな。
 塩魔導士と骨魔導士の一団か。

 そのうちの一人を起こす。

「お前らどうしてほしい」
「殺すのか」
「話によってはな」
「止めてくれ、こいつら兄弟も同然なんだ」

 なるほどな。
 こいつらにも守るべき人がいるんだな。
 話を聞いてみようと思った。

「依頼人は分かっている。ダイヤモンド魔導士会だろ。お前らもっと人の役に立つ事をしようとは考えなかったのか」
「骨魔導士と塩魔導士は不遇なんだ。宝石魔導士の半分ほどの実力しかない。モンスターが怖いんだよ」
「だと言って殺し屋は違うだろ」

「2級市民や3級市民が相手だと恐怖に震える必要がない」
「宝石魔導士は怖くなかったのか」
「怖かったさ。仕方ないんだ。家族を人質に取られている」
「仕方ないな。家族を助け出してやろう。案内しろ」

 男達を全員起こし人質が閉じ込められている場所に急ぐ。
 見張りに光学迷彩して近づき、クロロホルムがしみ込んだ布を押し当てた。
 手で合図して家に踏み込む。

「裏切りったな。属性魔導アトリビュートマジック、火の玉よ飛べ」
「おっとそいつはいただけない」

 俺は2メートルほどの火の玉を抱きかかえて消火した。
 火の玉の大きさから、こいつはダイヤモンド魔導士だな。
 なら遠慮は要らない。

「お前はなんだ」
「俺か。俺は復讐者だ」

 俺はメイスで男の頭を叩き割った。

「気体魔導士が村に潜伏している。お前達は家族を連れてそこに逃げろ。村ではゴブリン退治の仕事がある。ゴブリンなら怖くないだろ」
「ありがとうございます。こんな俺達の為に骨を折ってもらって」
「贖罪の気持ちがあるのなら、村で人の役に立つ仕事をするんだな」
「はい、肝に銘じて」

「あなたに惚れそう」
「レベッカ、よしてくれ。妻は裏切れない。酒の強い男を探すんだな。きっとどこかで待っているはずだ」
「残念だ」
「それより、ここからが難題だ。門をどうにかして通らないと」

 骨魔導士と塩魔導士とその家族を逃がさないといけない。
 門番を買収している猶予はない。
 騒ぎを起こすのもちょっとな。

 資材を積んだ馬車で偽装する手だな。
 何にしよう。
 この世界に有り得ない物が良い。
 そうだ、アルミのレジャーシートを被せてみてはどうだろうか。
 ぱっと見は金属の塊に偽装できる。

 俺はレジャーシートを魔力通販で買い切り貼りして金属の塊に見せかけた。
 そしてそこに隠れて貰って門に出発した。

「おい、停まれ。積み荷は何だ」
「新たに見つかった金属の鉱石を製錬した物だ」
「触ってもいいか」
「手が溶けても良いのなら、ここにサンプルがある。触れるものなら触ってみろ」

 俺はナトリウムの塊を出した。
 魔導を使い水蒸気を排除して反応が起こらないようにしてある。
 ぱっと見は金属の塊に見える。

 門番は恐る恐るナトリウムに触って、手を引っ込めた。

「皮膚が溶けた」
「でしょ、物騒なんで辺境の村に保管する事になったんだよ」
「よ、よし、通っていいぞ」

 上手くいった。

「もうシートを剥いでいいぞ。みんな暑かったろう。ジュースがある」

 聞けば、骨魔導士と塩魔導士は汚れ仕事が回ってくることが多いのだそうだ。
 骨魔導士と塩魔導士もどうにかしてやりたい。

 カルシウムの宝石はあるから、カルシウムだけは宝石魔導士会に入れてやれる。
 塩魔導士も岩塩がぱっと見は宝石と大差ないから入れてやれる。
 リン属性は可哀そうだが、村に行ってもらおうか。

 レベッカに骨魔導士と塩魔導士を救うよう指示を出した。
 殺しが楽しくて仕方ないというようなどうしようもない奴は、放っておくようにとも言った。

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