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第5章 アンデッドでざまぁ
第225話 おっさん、真祖ヴァンパイヤを退治する
廃城はボロボロで門なんか朽ち果てているし、床も土がむき出しの場所が所々にある。
そして、屋根も腐り落ちていた。
本当に廃城だ。
マップを作っていなければここがヴァンパイヤの巣だとは思わないだろう。
地下室があったので覗くと、棺が並んでいた。
怪しいな。
たぶんヴァンパイヤが眠っているのだろう。
俺はヴァンパイヤになって、胸があると思われる箇所に杭を刺した。
棺桶の蓋を突き破って、手が出て来た。
心臓を外したらしい。
「驚いたわね。本当にヴァンパイヤの巣だったなんて」
「おっと、お代わりをどうぞ」
俺は2本目の杭を打ち込んだ。
今度は心臓を貫いたようだ。
突き出た手が灰になる。
こうなれば後は流れ作業だ。
地下室のヴァンパイヤは全滅した。
まだ、いるのだろうな。
明るい場所に戻る為、再びスケルトンになる。
玉座の間を覗くと、ドレスを纏った女ヴァンパイヤが玉座に腰を掛けていた。
俺のアンデッドの勘が警鐘を鳴らす。
日向にいても煙を上げないのも凄いが、雰囲気が尋常ではない。
血の濃密な匂いが漂ってきそうだ。
スケルトンに鼻はないけどな。
「あれは不味いわね」
『ああ、勝てるか分からん』
「でもやるんでしょ」
『敵対したからな。話し合いって訳にはいかないよ。俺の方が格下だから、聞く耳を持たないだろう』
どうする。
昼間の陽の中でヴァンパイヤに臨むか。
それとも弱いスケルトンでいくか。
どちらも絶望というよりない。
鉄の骨に銀をコーティングしたスケルトンで臨むという手も考えたが、それだとピンチの時にヴァンパイヤに変身できない。
スケルトンで行ってピンチになったら、ヴァンパイヤになる。
これしか手はないようだ。
背負い鞄をそっと降ろした。
『イリスはここで待っていてくれ。俺がやられたら、ヴァンパイヤの事を警告してほしい』
「分かったわ。アンデッドにこんな事をいうのもおかしいけど、死なないで」
『ああ、善処する』
俺は堂々と玉座の前に歩を進めた。
「なんじゃ、ネズミがうろうろしていると思ったらスケルトンだったとは。がっくりじゃ」
『期待に添えなくて申し訳ない』
「ほう、筆談が可能なスケルトンか。もしや他の真祖の作品かえ。そなたからは微かにわらわと同じ真祖の匂いがする」
このヴァンパイヤは真祖のようだ。
しかし、真祖の匂いねぇ。
『何の事やら』
「まあ良い。始めようぞ」
『ああ、最初からそのつもりだからな』
「カタカタ、カタカタカタ(属性魔導、刃よ回転して切り刻め)」
俺はダイヤモンドカッターの刃を放った。
真祖ヴァンパイヤは羽虫でもつまむように、回転するダイヤモンドカッターの刃を指で挟んだ。
うん、通用しないな。
玉座から立ち上がりもしない。
「ほれ、返すぞ」
ダイヤモンドカッターの刃が投げ返されヘルメットを砕く。
してて良かったヘルメットだ。
魔力壁もあるので、俺のコアには傷がついていない。
ヘルメットを付け替え、銀箔を空中に撒く。
真祖ヴァンパイヤは手で何もない空間を扇いだ。
吹き飛ばされる銀箔。
遊ばれているな。
肉弾戦は勝ち目がないだろう。
これで駄目なら撤退して仕切り直ししよう。
強力紫外線ライトをアイテムボックスから出した。
「肌が荒れる」
真祖ヴァンパイヤはそう言うと、立ち上がり紫外線ライトに駆け寄って、砕いたと思う。
何でそう思ったかと言うと動作が見えなかったからだ。
撤退するか。
「逃がすと思うかえ」
ヴァンパイヤになるしかないな。
俺はヴァンプニウムを纏った。
「ほう、ヴァンパイヤだったか」
俺は胸を真祖ヴァンパイヤの抜き手で貫通されていた。
俺のコアは頭の中にある。
そこにはないよ。
不味い。
俺はコアを下腹に移動した。
真祖ヴァンパイヤの抜き手がヘルメットを貫通して、頭が握りつぶされた。
魔力壁もお構いなしなんだもんな。
嫌になるぜ。
次でいよいよ俺も終わりかな。
真祖ヴァンパイヤが振りかぶるのがスローモーションになる。
俺の頭脳が物凄い速さで回転を始めた。
考えろ俺。
起死回生の一発を。
銀が含まれているスプレーを目に向かって発射。
初手はそれで良いだろう。
二手目は。
そうだ、俺から別の真祖の匂いがすると言っていた。
なんでだろう。
真祖のヴァンプニウムを俺が身に着けている。
もしかして、あれか。
貰った赤い宝玉か。
もうそれに賭けるしかない。
俺は銀が含まれている制汗スプレーを発射。
「おのれ。油断したわ」
真祖ヴァンパイヤは目を擦っている。
この隙に行動だ。
俺は腰に付けた宝玉を口に含むとかみ砕く。
そして血をがぶ飲みする。
宝玉に保存されてたヴァンプニウムが血によって増殖する。
俺は今まで使ってたヴァンプニウムを脱ぎ捨て、真祖のヴァンプニウムを纏った。
「なんじゃ。真祖になるだと。ありえん」
「永遠の眠りにつけ」
俺は抜き手を真祖ヴァンパイヤに放った。
腕をクロスしてガードする真祖ヴァンパイヤ。
抜き手は腕と胸を貫通してコアを砕いた。
レベル80超えのパワーと魔力壁があれば同格なら問題はない。
灰になる真祖ヴァンパイヤ。
終わった。
ジェマ、仇は取った。
どこかで幸せに生きろよ。
そして、屋根も腐り落ちていた。
本当に廃城だ。
マップを作っていなければここがヴァンパイヤの巣だとは思わないだろう。
地下室があったので覗くと、棺が並んでいた。
怪しいな。
たぶんヴァンパイヤが眠っているのだろう。
俺はヴァンパイヤになって、胸があると思われる箇所に杭を刺した。
棺桶の蓋を突き破って、手が出て来た。
心臓を外したらしい。
「驚いたわね。本当にヴァンパイヤの巣だったなんて」
「おっと、お代わりをどうぞ」
俺は2本目の杭を打ち込んだ。
今度は心臓を貫いたようだ。
突き出た手が灰になる。
こうなれば後は流れ作業だ。
地下室のヴァンパイヤは全滅した。
まだ、いるのだろうな。
明るい場所に戻る為、再びスケルトンになる。
玉座の間を覗くと、ドレスを纏った女ヴァンパイヤが玉座に腰を掛けていた。
俺のアンデッドの勘が警鐘を鳴らす。
日向にいても煙を上げないのも凄いが、雰囲気が尋常ではない。
血の濃密な匂いが漂ってきそうだ。
スケルトンに鼻はないけどな。
「あれは不味いわね」
『ああ、勝てるか分からん』
「でもやるんでしょ」
『敵対したからな。話し合いって訳にはいかないよ。俺の方が格下だから、聞く耳を持たないだろう』
どうする。
昼間の陽の中でヴァンパイヤに臨むか。
それとも弱いスケルトンでいくか。
どちらも絶望というよりない。
鉄の骨に銀をコーティングしたスケルトンで臨むという手も考えたが、それだとピンチの時にヴァンパイヤに変身できない。
スケルトンで行ってピンチになったら、ヴァンパイヤになる。
これしか手はないようだ。
背負い鞄をそっと降ろした。
『イリスはここで待っていてくれ。俺がやられたら、ヴァンパイヤの事を警告してほしい』
「分かったわ。アンデッドにこんな事をいうのもおかしいけど、死なないで」
『ああ、善処する』
俺は堂々と玉座の前に歩を進めた。
「なんじゃ、ネズミがうろうろしていると思ったらスケルトンだったとは。がっくりじゃ」
『期待に添えなくて申し訳ない』
「ほう、筆談が可能なスケルトンか。もしや他の真祖の作品かえ。そなたからは微かにわらわと同じ真祖の匂いがする」
このヴァンパイヤは真祖のようだ。
しかし、真祖の匂いねぇ。
『何の事やら』
「まあ良い。始めようぞ」
『ああ、最初からそのつもりだからな』
「カタカタ、カタカタカタ(属性魔導、刃よ回転して切り刻め)」
俺はダイヤモンドカッターの刃を放った。
真祖ヴァンパイヤは羽虫でもつまむように、回転するダイヤモンドカッターの刃を指で挟んだ。
うん、通用しないな。
玉座から立ち上がりもしない。
「ほれ、返すぞ」
ダイヤモンドカッターの刃が投げ返されヘルメットを砕く。
してて良かったヘルメットだ。
魔力壁もあるので、俺のコアには傷がついていない。
ヘルメットを付け替え、銀箔を空中に撒く。
真祖ヴァンパイヤは手で何もない空間を扇いだ。
吹き飛ばされる銀箔。
遊ばれているな。
肉弾戦は勝ち目がないだろう。
これで駄目なら撤退して仕切り直ししよう。
強力紫外線ライトをアイテムボックスから出した。
「肌が荒れる」
真祖ヴァンパイヤはそう言うと、立ち上がり紫外線ライトに駆け寄って、砕いたと思う。
何でそう思ったかと言うと動作が見えなかったからだ。
撤退するか。
「逃がすと思うかえ」
ヴァンパイヤになるしかないな。
俺はヴァンプニウムを纏った。
「ほう、ヴァンパイヤだったか」
俺は胸を真祖ヴァンパイヤの抜き手で貫通されていた。
俺のコアは頭の中にある。
そこにはないよ。
不味い。
俺はコアを下腹に移動した。
真祖ヴァンパイヤの抜き手がヘルメットを貫通して、頭が握りつぶされた。
魔力壁もお構いなしなんだもんな。
嫌になるぜ。
次でいよいよ俺も終わりかな。
真祖ヴァンパイヤが振りかぶるのがスローモーションになる。
俺の頭脳が物凄い速さで回転を始めた。
考えろ俺。
起死回生の一発を。
銀が含まれているスプレーを目に向かって発射。
初手はそれで良いだろう。
二手目は。
そうだ、俺から別の真祖の匂いがすると言っていた。
なんでだろう。
真祖のヴァンプニウムを俺が身に着けている。
もしかして、あれか。
貰った赤い宝玉か。
もうそれに賭けるしかない。
俺は銀が含まれている制汗スプレーを発射。
「おのれ。油断したわ」
真祖ヴァンパイヤは目を擦っている。
この隙に行動だ。
俺は腰に付けた宝玉を口に含むとかみ砕く。
そして血をがぶ飲みする。
宝玉に保存されてたヴァンプニウムが血によって増殖する。
俺は今まで使ってたヴァンプニウムを脱ぎ捨て、真祖のヴァンプニウムを纏った。
「なんじゃ。真祖になるだと。ありえん」
「永遠の眠りにつけ」
俺は抜き手を真祖ヴァンパイヤに放った。
腕をクロスしてガードする真祖ヴァンパイヤ。
抜き手は腕と胸を貫通してコアを砕いた。
レベル80超えのパワーと魔力壁があれば同格なら問題はない。
灰になる真祖ヴァンパイヤ。
終わった。
ジェマ、仇は取った。
どこかで幸せに生きろよ。
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