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敵なのに、頼りになる仲間たち
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植物の芽が出てたちまち大きな木の化け物になった。
「ギュルルル!! バサ!バサ!」
木モンスターは 大きな枝を腕のように振り回し周囲の木を吹き飛ばし
葉っぱを刃物のように硬化させて飛ばしてきた。
「ギュュュュュルルル!!」と不気味に挙げる声が周囲にこだましていた。
もうこれは 人ではない、人格もないしただ暴れるモンスターになり果てていた。
頑張れ!フロン!
「無理ゲロ!でも ベローチェ!!」
「ガツン!」
「やっぱりダメゲロ」
フロンの攻撃は簡単に当たるけど
モンスターは体が大きすぎて有効なダメージにはならなかった。
今の俺が仲間にしているニーマンのタイプを考えると
こいつは一番戦いたくないタイプのモンスターだ。
でもそんなときに助けが現れた。
「ウオーターヒップ!!」
セレネ? 水の塊が岩山の上から落ちてきてモンスターに直撃した
モンスターはしなる様に潰されて弾力性を失う。
「サフォークブレード!!」
ヨーゼンか? セレネのウオーターバルーンに押し付けられた
モンスターの枝をヨーゼンの鉄の塊のような大剣が斬り落とした。
「やったでチュ」サブロウの「チュー」の声はネズミのように元気いっぱいに聞こえた。
「恩を返しに来たぞ オーレンス!」
「ヨーゼン セレネ!助けに来てくれたのか?」
「大きな音がしましたからね。儀式どころではないでしょう」
「あなたは?誰ですか?」
「冗談はやめてくださいオーレンスさん。 診療所でいつもお会いしてましたよね?
スニークです。
オーレンスさんは患者さんからパンと豚肉の不当な交換をされていたところを何度も見てましたよ」
「不当じゃないですよ。同意のもとです。よろしくスネーク!」
そして、そして ワイルドな村娘だ。
「セレネも来てくれたのか?」
「あなた、戦えるのかしら?もしかして魔法使い?違うなら村はあっちよ」
「セレネ、俺 サウレさんに修行をしてもらったけど 結局、魔法は使えなかったよ。
でも 秘密にしていたけど俺には本当はニーマンたちがいるんだ。
だから セレネと一緒に戦えるよ」
「クスクスクス。お母さんにギャグを教えてもらったのかしら
あなたいいわ~すごくいい。
ニーマン使いなら世界を亡ぼせるくらい強いじゃないのぉ?
魔法使いよりすごいわよ。一緒に戦いましょう。 ハイ!」
セレネはハイタッチを求めてきた。
ハイタッチをした瞬間 俺たちのわだかまりが消えた気がした。
「オーレンスさん、地面を見てください」とスニークに言われて地面をみると
地面が秋のように枯れはてていく。
「モンスターの枝も見るでチュ」
木のモンスターは斬り落とされた枝が再生してしまった。
「再生するようですね。どうしますか?」
「どうする オーレンス?」
「決まってるさ このパーティーなら何だってできる!」
それからは 俺たちは何度か同じような攻撃を繰り返した。
「はぁはぁ モンスターの葉っぱがかなり茶色くなってきましたね。
これなら再生もできないでしょう」
「はぁはぁ そろそろ決着をつけたいわ。
それよりそのヨーゼンの代わりにオノを振り回しているアレは大丈夫なの?」
「コルビンな。小人の力じゃなきゃ モンスターの枝は斬れない。
頑固だけどいいやつなんだ。
みんなを襲う心配はないから信じてやってくれ。
それにそろそろ来るはずなんだ。優秀な あいつらが!
恐らくとどめを刺せるのはヨーゼンだけだ
チャンスが来たら頼むぜ」
「おう 任せとけ!」
「撃て!!」と森の中から声がした。
やっと来たか。
すると 十数本の火の矢が木のモンスター目がけて飛んでいった。
「セレネー 助けに来たわよ」
「ジェフラ?」
「ボォーボボボォ!」
葉っぱが燃えだした。そして落ちた木の枝が地面にも燃え移って
枯れた地面の部分だけ燃え広がった。
木のモンスターは残った自分の枝をブンブン振り回してメチャクチャに暴れ出した!
「キャー!!」最後のデタラメな攻撃が予想外にセレネを弾き飛ばした。
そして セレネは崖へ飛ばされていく
「セレネェェェェェ!!!」俺は セレネの手をつかんだ。
「サフォークブレードだぁ!!!」
ヨーゼンは隙を見逃さずに全力のサフォークブレードで
木のモンスターの幹を断ち切ったのだった。
「倒したぞ!」
「セレネがーー!」
・・・。
・・。
・。
俺たちは崖に落ちていった。
。
途中で何度も岩にぶつかりそうになるが、サブロウ!!
「でチュー」
サブロウが岩にぶつかる前にクッションになってくれる。
でも 勢いは増すばかりで転がって落ちていく
でチュー でチューとサブロウの声が何度も聞こえているけど
だんだんと目が回っていく。
そして セレネと体が絡み合いながらグルグルと落ちていった。
「ギュルルル!! バサ!バサ!」
木モンスターは 大きな枝を腕のように振り回し周囲の木を吹き飛ばし
葉っぱを刃物のように硬化させて飛ばしてきた。
「ギュュュュュルルル!!」と不気味に挙げる声が周囲にこだましていた。
もうこれは 人ではない、人格もないしただ暴れるモンスターになり果てていた。
頑張れ!フロン!
「無理ゲロ!でも ベローチェ!!」
「ガツン!」
「やっぱりダメゲロ」
フロンの攻撃は簡単に当たるけど
モンスターは体が大きすぎて有効なダメージにはならなかった。
今の俺が仲間にしているニーマンのタイプを考えると
こいつは一番戦いたくないタイプのモンスターだ。
でもそんなときに助けが現れた。
「ウオーターヒップ!!」
セレネ? 水の塊が岩山の上から落ちてきてモンスターに直撃した
モンスターはしなる様に潰されて弾力性を失う。
「サフォークブレード!!」
ヨーゼンか? セレネのウオーターバルーンに押し付けられた
モンスターの枝をヨーゼンの鉄の塊のような大剣が斬り落とした。
「やったでチュ」サブロウの「チュー」の声はネズミのように元気いっぱいに聞こえた。
「恩を返しに来たぞ オーレンス!」
「ヨーゼン セレネ!助けに来てくれたのか?」
「大きな音がしましたからね。儀式どころではないでしょう」
「あなたは?誰ですか?」
「冗談はやめてくださいオーレンスさん。 診療所でいつもお会いしてましたよね?
スニークです。
オーレンスさんは患者さんからパンと豚肉の不当な交換をされていたところを何度も見てましたよ」
「不当じゃないですよ。同意のもとです。よろしくスネーク!」
そして、そして ワイルドな村娘だ。
「セレネも来てくれたのか?」
「あなた、戦えるのかしら?もしかして魔法使い?違うなら村はあっちよ」
「セレネ、俺 サウレさんに修行をしてもらったけど 結局、魔法は使えなかったよ。
でも 秘密にしていたけど俺には本当はニーマンたちがいるんだ。
だから セレネと一緒に戦えるよ」
「クスクスクス。お母さんにギャグを教えてもらったのかしら
あなたいいわ~すごくいい。
ニーマン使いなら世界を亡ぼせるくらい強いじゃないのぉ?
魔法使いよりすごいわよ。一緒に戦いましょう。 ハイ!」
セレネはハイタッチを求めてきた。
ハイタッチをした瞬間 俺たちのわだかまりが消えた気がした。
「オーレンスさん、地面を見てください」とスニークに言われて地面をみると
地面が秋のように枯れはてていく。
「モンスターの枝も見るでチュ」
木のモンスターは斬り落とされた枝が再生してしまった。
「再生するようですね。どうしますか?」
「どうする オーレンス?」
「決まってるさ このパーティーなら何だってできる!」
それからは 俺たちは何度か同じような攻撃を繰り返した。
「はぁはぁ モンスターの葉っぱがかなり茶色くなってきましたね。
これなら再生もできないでしょう」
「はぁはぁ そろそろ決着をつけたいわ。
それよりそのヨーゼンの代わりにオノを振り回しているアレは大丈夫なの?」
「コルビンな。小人の力じゃなきゃ モンスターの枝は斬れない。
頑固だけどいいやつなんだ。
みんなを襲う心配はないから信じてやってくれ。
それにそろそろ来るはずなんだ。優秀な あいつらが!
恐らくとどめを刺せるのはヨーゼンだけだ
チャンスが来たら頼むぜ」
「おう 任せとけ!」
「撃て!!」と森の中から声がした。
やっと来たか。
すると 十数本の火の矢が木のモンスター目がけて飛んでいった。
「セレネー 助けに来たわよ」
「ジェフラ?」
「ボォーボボボォ!」
葉っぱが燃えだした。そして落ちた木の枝が地面にも燃え移って
枯れた地面の部分だけ燃え広がった。
木のモンスターは残った自分の枝をブンブン振り回してメチャクチャに暴れ出した!
「キャー!!」最後のデタラメな攻撃が予想外にセレネを弾き飛ばした。
そして セレネは崖へ飛ばされていく
「セレネェェェェェ!!!」俺は セレネの手をつかんだ。
「サフォークブレードだぁ!!!」
ヨーゼンは隙を見逃さずに全力のサフォークブレードで
木のモンスターの幹を断ち切ったのだった。
「倒したぞ!」
「セレネがーー!」
・・・。
・・。
・。
俺たちは崖に落ちていった。
。
途中で何度も岩にぶつかりそうになるが、サブロウ!!
「でチュー」
サブロウが岩にぶつかる前にクッションになってくれる。
でも 勢いは増すばかりで転がって落ちていく
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そして セレネと体が絡み合いながらグルグルと落ちていった。
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