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夢を叶えるためには、いつでもなく今1歩踏み出すこと
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「嗚呼、花の姫、春の日差しの如く陽気で温かい笑顔を振りまく、優麗の女神。
人を憂い、一途に円満なるを思う健気さに、僕の心はどれだけ潤わされたことか。
乾いて音もなく、ただただ地平の彼方を見つめる空虚な心の内側に、囃子を奏でる潤いを注いでくださり、生きて死したと同じくする毎日を送っていたこの僕に、喜びに満ちた世界があることを教えてくださいました。
ある時までは、死に恐れをいだくことすら知らなかった、無知の中の軽石の破片であった僕でしたが、その奥底まで無数に広がる隙間の全てが、貴女への愛で満たされております。
貴女は僕をどのように考えておいでなのでしょうか。
この度の戦で、僕は死にかけました。その時頭に浮かんだのは姫の笑顔のみ、脳裏に響き渡ったのは、死なないでという姫のお声でございました。
貴女のお優しい様は、あのいと小さき幼精の声も一緒に、僕の元へ届けてくださったことで現れておりましょう。
貴女の優しさは、どのような些細な者にも向けられるのですね。
それはとても素晴らしく、何ものにも代えがたい姫の本質でございましょう。
丸みを帯びた木漏れ日の煌めきと、木陰のベールからなる、姫の御心。
僕は、貴女にとって特別でありたいと願い止まず、その御手に縋りたいと、幾千年想い続けてまいりました。
僕は、貴女にとってどのような存在なのでしょう。
毎朝途切れることなくあの窓からご尊顔を拝す度に、貴女様がわたくしめを愛してくださっていたならばと、幾度となく考えたものかをご存じでございましょうか。
姫から愛されたいと渇望する心身は、毎朝のおはようの一言で満たされてしまっていたですが、死の淵から生還した後は、更に姫を愛するようになり、それによって、姫からより深く愛されたいと望むようになりました。
時折幼精を見ると、姫が2人に与えている博愛と、僕に与えているお気持ちが一の物ではないのかと心配になるのです。
僕にとって、僕がこの身に住まわす幼き精へ向ける愛情と、貴女様に向ける愛情とは、その中心から外縁に至るまで全てが異なるのでございます。
まだ、あどけない笑顔を与えてくださっていた時分より、僕にとって最も大切であったのは、水でもなく土でもなく、太陽の光ですらなく、煌々と7色に輝く御身の微笑でありました。
楽しげに木に隠れる姿を追いかけて遊ぶ時間中、実は常にその御手と繋がりたいと望んでいたのです。
とても小さな戦でしたが、僕にとっては死の恐怖に心臓を握りつぶされたかのような絶望と、もう姫にお会いすることが出来ないのではという悲しみで、自らの涙で溺死するほどでした。
死の淵から甦って、再び姫の前に跪いた時、与えてくださった笑顔とお声は、より一層心に滲み入り、より一層愛する気持ちは深まったのです。
モミの神が城に来た時、イバラを城にはわせたことが後ろめたくて、怯えておりました。
もしかしたら、何も言わないけど、ノシバ達も同じように思っているのではないか、つくしの兵達もそう思っているのではないか、パンジーの侍女達もそう思っているのではないか、松の神もそう思っているのではないかと、怯えていました。
そればかりか、内心姫もそう思っているのではないかと思うと、戦慄を覚えずにはいられませんでした。
ですが、僕の生は貴女様によって見つけてもらって保たれているのですから、貴女様が僕を好いてくださっているという一縷の望みだけが、僕の救いなのでございます。
そのお目に映された時の僕は、鋭い無数のイバラで皆の身をを傷つけ、更には自らを傷つける哀れな存在でした。
姫は僕を悲哀なされ、差し伸べたその御手が傷つくこともいとわずに、強く握ってくださいました。
流れる赤い血は、僕の嘆きをあたかも自らの嘆きであるかのように、一緒に嘆き悲しんでくれた証でございます。
貴女様が与えてくださった熱い血潮は、今なお我が身を流れておりまする。
初めてお会いした果ての岩地で、僕は遂に消されてしまうのではないかと慄きましたが、それと同時に、容姿端麗なそのお姿を見て、黄泉の国に誘う死の女神によって優しく擁かれて、永遠の眠りにつくことを望んでおりました。
それは、愛への渇望、あの時は、見たこともないであろう母への思いと、母性への夢を見ながら死ねるのであれば、もし姫が、救いとしてそのような死をお与えになられるのであれば、甘んじて受けようという気持ちもございました。
ですが、姫が僕にお与えになったのは、想像をはるかに超える喜びと嬉しさと楽しさの音楽が溢れる世界と、その世界に根を張ることの出来る大地でございました。
僕にとって姫は、産みの神であり、育ての神であり、恵の神であり、愛の神であり、僕自身を形作った全ての神なのです。
願わくば、僕の伸ばすこのイバラを、御身がまとう古の神の鎧が如き巨城にはわせる事をお許しください。
僕は、聖なる花の姫の輝ける純真を守る騎士として、御身の御足もとに跪き従いたいのでございます。
いえ、姫に対して嘘偽りを述べることは出来ますまい。
本当の事を言いましょう。
そうです、そうなのです。
僕は貴女を愛しています。
何よりも誰よりも自分の命よりも、貴女を愛しています。
僕が捧げられる全てを込めた一滴を献上したいのです。
そして、御身を我が腕の中に抱き、僕だけの姫になっていただきたいのです。
僕は、周りの者達が自分をどのように思うのか、どのように望むのかに委縮していた自分を脱ぎ捨てました。
心を覆っていた殻を割って、外に這い出しました。
自分の人生は自分の物であり、自らの意思で、その全てを姫に捧げるのです。
他の誰の物でもありません。
モミの神の言葉にも惑わされません。
聞こえてくる雑音が何と言っているのか、いちいち聞いていては、自らが望む高みには登っていけないのです。
いつか力が付いたら、いつかみんなが分かってくれたら、いつかその時が来たらと何もせずにいるのであれば、何時まで経ってもその時は来ないでしょう。
今行動するのです。
たった1歩でも良いのです。
途方もなく遠く、千里先に目的の大地があったとしても、1歩1歩の積み重ねこそが、恵溢れる麗しの大地へと続いていくのです。
この先大きな困難は、幾度となく自分の前に立ちはだかるでしょう。
ですが僕は歩み続けます。
貴女が、僕を拒まずにいてくださいますなら、僕は歩み続けます。
貴女の笑顔が視界いっぱいに広がるまで」
バラは、その一心で、新しいツルを城壁にはわせていきました。赤いツルを城に伸ばさないで、と姫から言われていましたが、恐る恐る伸ばしてみました。姫は何もおっしゃいませんでした。
ついにバラのツルの先端は、姫の寝室の窓辺に伝わり、姫のお目の高さに、小さくてまあるい蕾を付けました。
そしてある日の朝、1日の初めにかける「おはよう」の前に、自分へ「おはよう」と言ってくださった姫に、全身全霊を以て花弁に溜めた蜜入りの朝露を献上しました。
バラにとっても姫にとっても、人生で最も幸せなひと時の思い出の1つとなりました。
人を憂い、一途に円満なるを思う健気さに、僕の心はどれだけ潤わされたことか。
乾いて音もなく、ただただ地平の彼方を見つめる空虚な心の内側に、囃子を奏でる潤いを注いでくださり、生きて死したと同じくする毎日を送っていたこの僕に、喜びに満ちた世界があることを教えてくださいました。
ある時までは、死に恐れをいだくことすら知らなかった、無知の中の軽石の破片であった僕でしたが、その奥底まで無数に広がる隙間の全てが、貴女への愛で満たされております。
貴女は僕をどのように考えておいでなのでしょうか。
この度の戦で、僕は死にかけました。その時頭に浮かんだのは姫の笑顔のみ、脳裏に響き渡ったのは、死なないでという姫のお声でございました。
貴女のお優しい様は、あのいと小さき幼精の声も一緒に、僕の元へ届けてくださったことで現れておりましょう。
貴女の優しさは、どのような些細な者にも向けられるのですね。
それはとても素晴らしく、何ものにも代えがたい姫の本質でございましょう。
丸みを帯びた木漏れ日の煌めきと、木陰のベールからなる、姫の御心。
僕は、貴女にとって特別でありたいと願い止まず、その御手に縋りたいと、幾千年想い続けてまいりました。
僕は、貴女にとってどのような存在なのでしょう。
毎朝途切れることなくあの窓からご尊顔を拝す度に、貴女様がわたくしめを愛してくださっていたならばと、幾度となく考えたものかをご存じでございましょうか。
姫から愛されたいと渇望する心身は、毎朝のおはようの一言で満たされてしまっていたですが、死の淵から生還した後は、更に姫を愛するようになり、それによって、姫からより深く愛されたいと望むようになりました。
時折幼精を見ると、姫が2人に与えている博愛と、僕に与えているお気持ちが一の物ではないのかと心配になるのです。
僕にとって、僕がこの身に住まわす幼き精へ向ける愛情と、貴女様に向ける愛情とは、その中心から外縁に至るまで全てが異なるのでございます。
まだ、あどけない笑顔を与えてくださっていた時分より、僕にとって最も大切であったのは、水でもなく土でもなく、太陽の光ですらなく、煌々と7色に輝く御身の微笑でありました。
楽しげに木に隠れる姿を追いかけて遊ぶ時間中、実は常にその御手と繋がりたいと望んでいたのです。
とても小さな戦でしたが、僕にとっては死の恐怖に心臓を握りつぶされたかのような絶望と、もう姫にお会いすることが出来ないのではという悲しみで、自らの涙で溺死するほどでした。
死の淵から甦って、再び姫の前に跪いた時、与えてくださった笑顔とお声は、より一層心に滲み入り、より一層愛する気持ちは深まったのです。
モミの神が城に来た時、イバラを城にはわせたことが後ろめたくて、怯えておりました。
もしかしたら、何も言わないけど、ノシバ達も同じように思っているのではないか、つくしの兵達もそう思っているのではないか、パンジーの侍女達もそう思っているのではないか、松の神もそう思っているのではないかと、怯えていました。
そればかりか、内心姫もそう思っているのではないかと思うと、戦慄を覚えずにはいられませんでした。
ですが、僕の生は貴女様によって見つけてもらって保たれているのですから、貴女様が僕を好いてくださっているという一縷の望みだけが、僕の救いなのでございます。
そのお目に映された時の僕は、鋭い無数のイバラで皆の身をを傷つけ、更には自らを傷つける哀れな存在でした。
姫は僕を悲哀なされ、差し伸べたその御手が傷つくこともいとわずに、強く握ってくださいました。
流れる赤い血は、僕の嘆きをあたかも自らの嘆きであるかのように、一緒に嘆き悲しんでくれた証でございます。
貴女様が与えてくださった熱い血潮は、今なお我が身を流れておりまする。
初めてお会いした果ての岩地で、僕は遂に消されてしまうのではないかと慄きましたが、それと同時に、容姿端麗なそのお姿を見て、黄泉の国に誘う死の女神によって優しく擁かれて、永遠の眠りにつくことを望んでおりました。
それは、愛への渇望、あの時は、見たこともないであろう母への思いと、母性への夢を見ながら死ねるのであれば、もし姫が、救いとしてそのような死をお与えになられるのであれば、甘んじて受けようという気持ちもございました。
ですが、姫が僕にお与えになったのは、想像をはるかに超える喜びと嬉しさと楽しさの音楽が溢れる世界と、その世界に根を張ることの出来る大地でございました。
僕にとって姫は、産みの神であり、育ての神であり、恵の神であり、愛の神であり、僕自身を形作った全ての神なのです。
願わくば、僕の伸ばすこのイバラを、御身がまとう古の神の鎧が如き巨城にはわせる事をお許しください。
僕は、聖なる花の姫の輝ける純真を守る騎士として、御身の御足もとに跪き従いたいのでございます。
いえ、姫に対して嘘偽りを述べることは出来ますまい。
本当の事を言いましょう。
そうです、そうなのです。
僕は貴女を愛しています。
何よりも誰よりも自分の命よりも、貴女を愛しています。
僕が捧げられる全てを込めた一滴を献上したいのです。
そして、御身を我が腕の中に抱き、僕だけの姫になっていただきたいのです。
僕は、周りの者達が自分をどのように思うのか、どのように望むのかに委縮していた自分を脱ぎ捨てました。
心を覆っていた殻を割って、外に這い出しました。
自分の人生は自分の物であり、自らの意思で、その全てを姫に捧げるのです。
他の誰の物でもありません。
モミの神の言葉にも惑わされません。
聞こえてくる雑音が何と言っているのか、いちいち聞いていては、自らが望む高みには登っていけないのです。
いつか力が付いたら、いつかみんなが分かってくれたら、いつかその時が来たらと何もせずにいるのであれば、何時まで経ってもその時は来ないでしょう。
今行動するのです。
たった1歩でも良いのです。
途方もなく遠く、千里先に目的の大地があったとしても、1歩1歩の積み重ねこそが、恵溢れる麗しの大地へと続いていくのです。
この先大きな困難は、幾度となく自分の前に立ちはだかるでしょう。
ですが僕は歩み続けます。
貴女が、僕を拒まずにいてくださいますなら、僕は歩み続けます。
貴女の笑顔が視界いっぱいに広がるまで」
バラは、その一心で、新しいツルを城壁にはわせていきました。赤いツルを城に伸ばさないで、と姫から言われていましたが、恐る恐る伸ばしてみました。姫は何もおっしゃいませんでした。
ついにバラのツルの先端は、姫の寝室の窓辺に伝わり、姫のお目の高さに、小さくてまあるい蕾を付けました。
そしてある日の朝、1日の初めにかける「おはよう」の前に、自分へ「おはよう」と言ってくださった姫に、全身全霊を以て花弁に溜めた蜜入りの朝露を献上しました。
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