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一年生の三学期
🐿️
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春樹もスマホを見ながら、公園の位置を確認する。
「そういえば」と杏奈が言った。「わたしたちすぐに探しに出ちゃったから訊いていなかったんだけれど、その不良の子たちってどんな感じなの?」
「スケバン」
奈緒が答えると、春樹が思い出したように付け加える。
「さっきの奈緒の話じゃ、あからさまなヤンキー女子って感じだな。八十年代くらいの」
黒いハイネックを直しながら、呆れた様子で杏奈が疑問を露わにした。
「今時いるのかしら、そんな子たち」
「まあ、いないこともないんじゃね。くるぶしまであるスカートは穿いてなくとも」
「でも、見つけたとしてどうするの? 不良相手にわたしたちがどうにかできるのかしら」
心配そうにする杏奈に向けて、奈緒が小刻みに何度も頷く。
「大丈夫だよ。相手は二人だし。あと 寸胴の 豚まんがいるってゆってた、南ちゃんが」
「寸胴の豚まんって一体……」
杏奈が言葉に詰まった。想像できない様子。
そんな彼女に春樹が答える。
「まあ、どんなんでも女子なんだし、俺ら二人がいれば大丈夫だろ」
それでも心配そうな表情を消せずに、杏奈は考え込む。
「小沢さんて、本当はどんな子なのかしら。もともと不良っぽいところがあったけれど、べつに素行が悪いわけではなかったから、ただガサツで口が悪くて手が早いだけだと思っていたけど、スクーター盗んじゃうような子たちと遊んでいるようじゃ、ちょっと付き合うのも考えなきゃいけないわね」
否定しない務と春樹を見て、慌てた奈緒が会話に割り込む。
「そんな こと ないよ。たしかに杏奈ちゃんの言うと お り、ガサツで 口が悪くて 手が早くて、おしゃれでも ないし、食い意地が張っているけ れ ど、い い ひ と」
「奈緒が一番散々な言い方してるな。しかも最後の食い意地って、自分のを転嫁してない?」
春樹が苦笑すると、
「うん。わたしそこまで言っていないもん」と杏奈が彼に同調した。
「しっかしなぁ、実際どうなんだろ。盗んだ原付持ってたのは事実なんだろ。自分が盗ったんじゃないんにしても、共犯って線は拭えねぇよな。俺や奈緒は言いにしても、杏奈や務は付き合い方変えたほうがいいんじゃねーか」
狭い公園内が、どんよりとした空気に包まれつつあった。
「そういえば」と杏奈が言った。「わたしたちすぐに探しに出ちゃったから訊いていなかったんだけれど、その不良の子たちってどんな感じなの?」
「スケバン」
奈緒が答えると、春樹が思い出したように付け加える。
「さっきの奈緒の話じゃ、あからさまなヤンキー女子って感じだな。八十年代くらいの」
黒いハイネックを直しながら、呆れた様子で杏奈が疑問を露わにした。
「今時いるのかしら、そんな子たち」
「まあ、いないこともないんじゃね。くるぶしまであるスカートは穿いてなくとも」
「でも、見つけたとしてどうするの? 不良相手にわたしたちがどうにかできるのかしら」
心配そうにする杏奈に向けて、奈緒が小刻みに何度も頷く。
「大丈夫だよ。相手は二人だし。あと 寸胴の 豚まんがいるってゆってた、南ちゃんが」
「寸胴の豚まんって一体……」
杏奈が言葉に詰まった。想像できない様子。
そんな彼女に春樹が答える。
「まあ、どんなんでも女子なんだし、俺ら二人がいれば大丈夫だろ」
それでも心配そうな表情を消せずに、杏奈は考え込む。
「小沢さんて、本当はどんな子なのかしら。もともと不良っぽいところがあったけれど、べつに素行が悪いわけではなかったから、ただガサツで口が悪くて手が早いだけだと思っていたけど、スクーター盗んじゃうような子たちと遊んでいるようじゃ、ちょっと付き合うのも考えなきゃいけないわね」
否定しない務と春樹を見て、慌てた奈緒が会話に割り込む。
「そんな こと ないよ。たしかに杏奈ちゃんの言うと お り、ガサツで 口が悪くて 手が早くて、おしゃれでも ないし、食い意地が張っているけ れ ど、い い ひ と」
「奈緒が一番散々な言い方してるな。しかも最後の食い意地って、自分のを転嫁してない?」
春樹が苦笑すると、
「うん。わたしそこまで言っていないもん」と杏奈が彼に同調した。
「しっかしなぁ、実際どうなんだろ。盗んだ原付持ってたのは事実なんだろ。自分が盗ったんじゃないんにしても、共犯って線は拭えねぇよな。俺や奈緒は言いにしても、杏奈や務は付き合い方変えたほうがいいんじゃねーか」
狭い公園内が、どんよりとした空気に包まれつつあった。
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