FRIENDS

緒方宗谷

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二年生の一学期

🍭

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 心愛が頷く。
「小学校の隣で開かれるイベントだから、結構子供たち来るよ」そう言って左隣に座り、奈緒が入り口で貰ってきたエコみらフェスティバルの場内マップを受け取って開くと、内側の地図を見せて続ける。
「ほら、この広い公園全体を使ってイベントが開かれるの。わたしたちがいるのは、中央の一番端。正面にあるのが自然体験エリアで、後ろの広場に飲食エリアがあって、そこでごはんが食べられるよ。あと、エコみらいの中で、芸能人が来てトークイベントとサイン会するんだって」
「たくさんやってる」
「そうだね。自然体験が四つに、環境学習が八つ……飲食エリアに13番があるから九つかな。飲食六つ」
「うわぁ、食べきれる? 手分けする?」
「全部食べ切れないし、そもそも美術部にその予定ないよ。それに、六か所全部が食べ物屋さんじゃないの、四つだけだと思うよ」
「四つか、それなら頑張れる」
「それならって……」心愛が諦めモードで笑う。
 美術部のテントは、うまい具合に常時設置してある木のベンチの上にあったので、奈緒はそれに腰かけたまま黙りこくった。そして、自分たちがいる環境学習交流エリアと向かいの自然体験エリアのテントに挟まれた広場を眺める。
「ひだまりの体操着が多いけど、中には他の 学校のが 結構あるね」
 この子が見やっていた方向に視線を向けた心愛が、青白黒の斜めストライプのジャージを着たグループを見やると、彼らを瞳で追いかけながら答える。
「子葉高校の生徒もボランティアで来てるよ。毎年二校で分担して各コーナーを手伝っているの」
 時計が十時を指し示すと女性の声がスピーカーから響いて、エコみらフェスティバル開始のアナウンスが流れた。
「あっ」と声を発して慌てた奈緒が、急に立ち上がる。
「おぽ、おぽ、“おぽんにんぐせれもにん”に、陽菜ちゃんが出るから、見てくる」そう言って、集まってきた来場者がコーナーにやってくる前に、テントの下から走り去って行った。とってとってっとって、と。美術部のみんなを残したままに。





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