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二年生の一学期
🐿️
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「わたしも飲みたかったな」
瑠衣は余計不機嫌になって産毛を針みたく尖らせたが、それに気がつかない様子で奈緒が和やかに続ける。
「地元のあんこで作るんだよ」
「なにを?」陽菜子が訊ねる。
「あんこを」
「そのあんこで、なんか作るんでしょ」
奈緒は首を傾げた。
「あんこを煮詰めてあんこを作る」
「お豆じゃなくて?」
「そうだ、お豆を作るんだ。じゃあ、おぅま め に 変更して。あはっ、わたしなんて言った?」
「あんこであんこ作るんだって言ったよ。あと、あんこはお豆から作るんだよ。あんこでお豆を作るんじゃないよ」
しばらく考えあぐねて、ようやく奈緒がアハ体験。
「温泉まんじゅうを作り ました」
「ふーん」瑠衣はそう鼻から息を吐き、茶色くて小さな温泉まんじゅうをまじまじと見やる。
「あと、季節のかしわもちも 食べた」
「やだー、わたしも食べたかったぁ」
奈緒の言葉があだとなって、瑠衣は更にへそを曲げた。
「それくらいにすれば? 五人の中に突然入ってついていっても、気を遣うだけでしょ」陽菜子が呆れた様子でたしなめると、瑠衣は不貞腐れた様子で「わたしは気にしなぁい」とつっけんどんに応じる。
奈緒と陽菜子は、彼女の無体な態度に為す術なく見つめあって笑うしかない。
瑠衣は余計不機嫌になって産毛を針みたく尖らせたが、それに気がつかない様子で奈緒が和やかに続ける。
「地元のあんこで作るんだよ」
「なにを?」陽菜子が訊ねる。
「あんこを」
「そのあんこで、なんか作るんでしょ」
奈緒は首を傾げた。
「あんこを煮詰めてあんこを作る」
「お豆じゃなくて?」
「そうだ、お豆を作るんだ。じゃあ、おぅま め に 変更して。あはっ、わたしなんて言った?」
「あんこであんこ作るんだって言ったよ。あと、あんこはお豆から作るんだよ。あんこでお豆を作るんじゃないよ」
しばらく考えあぐねて、ようやく奈緒がアハ体験。
「温泉まんじゅうを作り ました」
「ふーん」瑠衣はそう鼻から息を吐き、茶色くて小さな温泉まんじゅうをまじまじと見やる。
「あと、季節のかしわもちも 食べた」
「やだー、わたしも食べたかったぁ」
奈緒の言葉があだとなって、瑠衣は更にへそを曲げた。
「それくらいにすれば? 五人の中に突然入ってついていっても、気を遣うだけでしょ」陽菜子が呆れた様子でたしなめると、瑠衣は不貞腐れた様子で「わたしは気にしなぁい」とつっけんどんに応じる。
奈緒と陽菜子は、彼女の無体な態度に為す術なく見つめあって笑うしかない。
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