FRIENDS

緒方宗谷

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二年生の二学期

🍭

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 横に半回転して転びそうになるものの踏みとどまった男子が、頬を押さえ振り返る。そして言葉で春樹の突進をとめた。
「じゃあなんであいつ自殺したんだよ。お前、なんか知っているんじゃないのか? 性格だって最近おかしいじゃんかよ。あんな清楚な感じだったのにお前に毒づいてさ。ひっぱかれてたろ、この間屋上で」小声でやらしげに、それでいて見下すようににんまりと病んだように笑む。
 やっちまった感のある春樹が、気まずそうに答えた。
「あれは――ちょっとじゃれあってただけだろ。俺がバカなボケかましたから。それに杏奈は自分でそんなことするやつじゃねーし、アゲハ追いかけて落ちたって言ってたじゃんか。あんな順風満帆な優等生が、突然そんなことするわけねーだろ、理由ねーじゃん。今だって、生徒会も風紀委員も動いてるだろ。杏奈が病み上がりだからペース落としてるだけでさ」
 周りの視線を気にしてなのか、航が二人の間に割って入る。
「まあ、けんかはよせよ。((でも実際してんだろ、廣飯さんと。体と引き換えになに頼まれたんだ?))」
 三人は、思うつぼといった様子でにやけている。春樹だけが興奮気味だ。
「誰がそんなこと言ったんだよ、あるわけねーだろ、そんなこと」
「うそつけ、噂になってんだよ。聞いたってやつもいるんだぞ。それに最近ことあるごとに二人一緒にいるじゃねーか、こそこそしてなにしてんだよ」
「なにもしてねー」
「ちょっと待てよ、話し終わってねぇだろ。殴りっぱなしで逃げんな」
 背を向けて去ろうとする春樹を呼び止めた男子が、彼の右肩を引っ張って振り向かせ、思いっきりぶん殴った。またも女子たちの悲鳴が廊下中に響く。
 よろめきながら後退して窓にぶつかった春樹は口元を右手の甲で拭い、間髪入れずに殴り返す。だが、三対一では多勢に無勢で、瞬く間に劣勢に立たされると、反撃もままならずしりもちをついて防戦一方となった。
 すぐに幾人もの男子が駆けつけて三人の乱暴を止めに入ったが、D組とE組の授業のためにやって来た二人の教師によって現場を押さえられると、二クラスの委員と風紀委員の男子に伴われて、四人は指導室へと送られていった。





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