FRIENDS

緒方宗谷

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二年生の二学期

🐿️

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 叫ぶ南に、心愛が言った。
「ずいぶんと前からプレイが雑になってきてる。さっきもファウル取られていたし」第二百十二話 試合結果
 ちらちらと監督を見やっていると、ひだまり側がタイムを取って選手たちがベンチに集められる。
 それを心配そうに見守っていた心愛が、安堵のため息を吐いた。
「よかった。交代させられるのかと思った。でももうあとがないよ。交代で投入できる作戦は全部やりきっちゃっただろうし、あとは消耗戦だけ」
 タイムのおかげで気持ちの入れ替えができたのか、なんとか息を吹き返したひだまりが得点を重ねる。
「春樹君のシュートは入らないけど、味方が食らいついてなんとか得点してくね、がんばれぇ」奈緒が最後に声を張り上げた。
「あ、こっち向いた、がんばれー」心愛が続く。
いつも虫の音色のような声しか発しないすずらんみたいな女の子が、大きくはないものの声を張り上げたので、南も負けじと「がんばれー」と怒鳴りかける。
 65対68。68対68。68対71。70対74。点取り合戦が繰り広げられる中で食いつくひだまりだったが、リードを奪えずにもがいていた。
 時間も残り半分を切った頃、追いかけられる保徳高校がボールを手にすると、一気にフロントコートに攻め入ってペイントラインに足を踏み入れると、蝶のように舞ってシュートのタイミングを計る。
 それに食い下がる春樹が、敵のジャンプシュートをブロックすると、赤いユニホームの選手がボールを取ってロングパス。一気に敵陣まで攻め返すと、春樹にボールが渡る。スローインラインぎりぎりを走り込んでいった彼は、シュートするそぶりも見せずに高速のパスを放つ。反対側からペイントエリアに迫っていた本田が受け取り、そのままフックシュート。場内から歓声が沸く。
 心愛が小さくガッツポーズをとった。
「なんとか本来のバスケを展開できた感じがする。苦し紛れな感じもするけれど、今はこうするしかない」
「本来って――高木が全然じゃない」南が訊く。
「ううん。高木君が入った頃までは、本田先輩がポイントゲッターだったみたい。確かに高木君は、本領が出せなくて大変そうだけど、周りがフォローしきってる」
 儚げにそう答える心愛のつぶらな瞳は自信に満ちていて、黒真珠のように輝いていた。その眼差しを見た奈緒と南が、思わず笑みを浮かべる。そして、勇気をもらったかのように、一心不乱に応援を開始した。
 第四クウォーターが始まってから終始圧倒され続けていたひだまり高校だったが、最後は底力を見せつけ、なんとか逆転すると、奪い取った数点の差を維持し続けたまま、最後のホイッスルが鳴るまで走り続けた。

□□□







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