FRIENDS

緒方宗谷

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二年生の二学期

🍭

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「さすがだよね。ひっくり返ったなるちゃんを左手一本で支えられちゃうなんで、すごい力持ち」おけいが拝むように手を握り合わせると、隣でよっしーが何度も頷く。それを受けて粂川が照れた。
 桃がみんなを見渡して、話を戻す。
「麹甘酒と桃は、とっても美味しかったと思う。桃なんて、意外にによく合うよね。全く反発しないというか完全にマッチしてる。甘酒本来の甘みを引き出してくれる感じがするし、寒空の下ホットで飲みたい味だった。桃だけにわたしみたい」
 誰もが訊き流した。梨花が対抗馬を出して、切り返す。
「生姜は王道。味を引き立てるためにプレーンにも入れてるし。ジンジャーシロップで体もあったまるし、風邪対策にもいい」
 すると奈緒が、関係ない話に脱線していく。
「麹を使ったジンジャー味のコーラがあるって、春樹君が言ってた。これは大当たり」
「じゃあ、二つのプレーンは? 普通の甘酒と麹甘酒の二種類もいるのかな?」桃が、ずれた話をまた別の味にずらす。
 粂川が訝しげに彼女を見た。
「普通の甘酒は必要だよ。プレーンをどちらかだけにするんなら、酒粕で作ったプレーン入れようぜ。これ抜きには、甘酒を語れない。これは絶対入れるべきだろ」
「麹甘酒は普段飲まないでしょう? そういう珍しいのを提供したほうがいいんじゃない? 酒粕のはうちでも簡単に作れるんだし。麹のほうはふしぎな味がする。仄かな酸味と独特の甘みがあって、とても美味しい」
 二人の論争に、花が割って入る。
「でも冷やし甘酒で飲みたい味じゃない? それに仕込みが大変で、量は作れないよ」
「限定でいいんじゃない?」
 桃が、黒いマッシュルームカットの花に解決策を提示すると、彼女が訊き返す。
「元とれる? 仕込みの時間費やすだけの価値ある?」
「そう言われると、自信ない」
 この論争は、粂川&花に軍配が上がった。ここでしばし休息をとることにして、奈緒が持ってきたバナナをみんなで堪能した。






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