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二年生の二学期
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右を見るとすぐにキッチンになっていて、その奥にはむき出しの防水パンがあって、縦型洗濯機が設置してあった。その左隣りに、大きめの古めかしい中型冷蔵庫、その上に、焦げや油で茶色く汚れた白い電子レンジがある。
半分開いていたふすまはボロボロに破けていて、その奥は和室になっていた。部屋の中央にはこたつがあって、その上は置き場がないくらい食器類や包装袋などで埋め尽くされている。その右側に破れた座椅子、その向かい側に、薄型だったのに今となっては分厚く感じる元薄型テレビ。その台に使われているのは、横に据えられた三段の黒いカラーボックスだった。
奥は窓になっていて、右五分の一くらいの幅が、円筒形のノブがついたドアになっている。奥も和室になっていて、室内にはハンガーにかけられた制服が落ちていたり、教科書などが散乱している。そこだけ別世界に見える空間だった。
「すごい散らかってる。なんで服ばっかり、こんなに」
奈緒が思わず「ほえぇ~」と声を上げて、部屋中を見渡すと、恭介が面目なさそうに答えた。
「ああ、いつもはもっとこぎれいにしているんだ」
「南ちゃん口うるさいもんね」
「そう。あいつがいると、ちょっと散らかしただけで文句言ってくんだ。君もそういう被害にあっている口か?」
「うん、そう。サバとか野菜とか食べさせられる。あとお菓子食べるなって怒られるし、無駄遣いするなって、口 やかましい。そんなの食べなくても、お菓子だけで生きていけるっていうのにさ、もう、ぷんぷんって、ぷんぷんって、怒ってやるんだから」
「うんうん。お互いあいつには苦労させられるな。俺もたまに金見つけては酒買ってきて隠しておくんだけど、あいつ目ざといのな。鼻がいいというかなんというか、すぐに見つけやがって、どこかにやっちまう」
「ほんと。この間なんて、三袋で安いから買おうとしたら、そんなにいらないって二袋ワゴンに戻された」そう言って「はっ、はっ、はっ」と息を詰まらせると、「ほんとに怒るわよ、わたし」と締めくくる。
思い出し憤りを噴出させた二人が、南の所業を報告し合う。その内容は、節約と禁酒と食育というまっとうな内容についてであったが、あたかも彼女が非道な行為を働いたかのような口ぶりだった。
奈緒と恭介がお互いの苦労を垣間見て、同情の念に駆られた様子で見つめあう。言葉はなかったが、変なところで友情が芽生えたようだった。
半分開いていたふすまはボロボロに破けていて、その奥は和室になっていた。部屋の中央にはこたつがあって、その上は置き場がないくらい食器類や包装袋などで埋め尽くされている。その右側に破れた座椅子、その向かい側に、薄型だったのに今となっては分厚く感じる元薄型テレビ。その台に使われているのは、横に据えられた三段の黒いカラーボックスだった。
奥は窓になっていて、右五分の一くらいの幅が、円筒形のノブがついたドアになっている。奥も和室になっていて、室内にはハンガーにかけられた制服が落ちていたり、教科書などが散乱している。そこだけ別世界に見える空間だった。
「すごい散らかってる。なんで服ばっかり、こんなに」
奈緒が思わず「ほえぇ~」と声を上げて、部屋中を見渡すと、恭介が面目なさそうに答えた。
「ああ、いつもはもっとこぎれいにしているんだ」
「南ちゃん口うるさいもんね」
「そう。あいつがいると、ちょっと散らかしただけで文句言ってくんだ。君もそういう被害にあっている口か?」
「うん、そう。サバとか野菜とか食べさせられる。あとお菓子食べるなって怒られるし、無駄遣いするなって、口 やかましい。そんなの食べなくても、お菓子だけで生きていけるっていうのにさ、もう、ぷんぷんって、ぷんぷんって、怒ってやるんだから」
「うんうん。お互いあいつには苦労させられるな。俺もたまに金見つけては酒買ってきて隠しておくんだけど、あいつ目ざといのな。鼻がいいというかなんというか、すぐに見つけやがって、どこかにやっちまう」
「ほんと。この間なんて、三袋で安いから買おうとしたら、そんなにいらないって二袋ワゴンに戻された」そう言って「はっ、はっ、はっ」と息を詰まらせると、「ほんとに怒るわよ、わたし」と締めくくる。
思い出し憤りを噴出させた二人が、南の所業を報告し合う。その内容は、節約と禁酒と食育というまっとうな内容についてであったが、あたかも彼女が非道な行為を働いたかのような口ぶりだった。
奈緒と恭介がお互いの苦労を垣間見て、同情の念に駆られた様子で見つめあう。言葉はなかったが、変なところで友情が芽生えたようだった。
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