FRIENDS

緒方宗谷

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三年生の一学期

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 元々ファールすれすれの強引なプレイが得意な不動のフォーメーションは、より前に出てきている。ゴール下を守るセンターですら、ひだまりゴールに迫るほどだったから、その威圧感は半端がないのだろう。赤いユニフォームの選手たちが心身ともに疲労困憊しているのは、誰の目にも明らかだった。
 敵司令塔の横峯が、中央サークル辺りで攻めあぐねると、右サイドにいた林、江口、猪原が一斉に走り出した。虚を突かれて反応が遅れたひだまり選手をしり目に、パスを受け取った林が、誰もいないゴール下に切り込んで、そのままフックシュートを決める。
 続くひだまりのカウンターは失敗し、またもボールを持った横峯が中央サークル辺りで攻めあぐねた。すかさず、林、江口、猪原が走り出す。しかし、一度見た戦略に翻弄されるはずもないひだまり選手は、ぴったりと三人のプレイを殺しにかかる。だがパスは放たれない。
 誰もが右サイドに注目していた中で、逆サイドに走り込んだ遠藤にパスが回る。唯一反応した春樹が手を伸ばすが、ボールを受け取るや否や、後退した横峯にパスをつき返す。彼は、ひだまりの防衛線が再び構築される前に、すぐさま3ポイントを放って、得点を重ねる。
 速攻をかけたひだまりのカウンターが阻止されると、横峯はまたも中央ラインでもたつくそぶりを見せた。しかしながら、今度はパスを出す隙を見いだせず、マークを出し抜いて後退した館野にパスを回す。しかし、4番の背番号の後ろを颯爽と駆け抜けた春樹がカットすると、そのままターンして館野を抜き去り、中距離からのシュートを決めて大きな歓声が沸いた。
 その後も果敢にシュートにトライする彼は、長身の10番と8番に囲まれながらも蜂のように舞って、3ポイントをきめていく。だが、それも焼け石に水で、大きく開いた点差を埋めきることは叶わず、最後のホイッスルが鳴って、まさかの決勝敗退となった。
 得点ボードは、85対126。対不動戦に置いて、近年稀に見る大惨敗だ。ここ数年に行われた格上との戦歴と比べても、さんざんたる結果であることは明らかだった。

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