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三年生の一学期
🐿️
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学校が終わって南と合流した奈緒は、バイトに向かう彼女と一緒に、旗の台の街を歩いていた。
「奈緒さぁ、今日一日、なんか様子がおかしいよね。なんかあった?」いがぐり頭を向けて訊く。
朝から難しい顔をして、話しかける茜や粂川の話にも上の空だったこの子の放つ違和感は、別のクラスの南のもとまで伝わっていた。
思い詰めた眼差しの奈緒が、「うん」と頷く。
「昨日、お散歩してたら、ナンパされたの。それで一緒にお食事して、お酒飲んじゃった、ちょっとだけ。それですごく眠くなっちゃた」
「なにそれ。変な男についていちゃだめじゃん」
「違うの、違うの。女の子もいて、ひとり、足りなかった。たまたま通りかかった わたしで、数合わせ した みたいな感じ? でも、眠くて眠くて、よく 覚えて ないの。車でおうちに送ってあげるよって言われて、駐車場まで連れていかれた」
南が驚愕して、話に食い入る。
「そんなことがあったの? で、どうしたの?」
「朝起きたらおうちのベッドだった。」
「変なことされてない?」
恐る恐る確認するように訊く南に向かって、この子が首を傾げる。
「分かんない。わたし不安で不安で……どうしよう」
「警察に行く?」南が小声で重々しく言った。
「ううん、ううん、そういうことは大丈夫。お母さんの話だと、高校生くらいのふわたまオールバックの人が担いで きてくれたって 言ってた。その人が、みんなと一緒に遊んでて、疲れたわたしが寝ちゃったので、送ってくれましたって、玄関に置いていったって 言うの」
「誰だろ?」
「知らない。でも合コンの大学生にそんな人いなかったから、けんかを見たのは夢ではないかも?」
「けんか?」
「うん、わたしが車に乗せられそうになっていたところを助けてくれた。殴って殴ってってやっていたから、目の前“に”寝た。すごく眠かったから」ポッと顔を赤らめ、頬に左手を添える。
「奈緒さぁ、今日一日、なんか様子がおかしいよね。なんかあった?」いがぐり頭を向けて訊く。
朝から難しい顔をして、話しかける茜や粂川の話にも上の空だったこの子の放つ違和感は、別のクラスの南のもとまで伝わっていた。
思い詰めた眼差しの奈緒が、「うん」と頷く。
「昨日、お散歩してたら、ナンパされたの。それで一緒にお食事して、お酒飲んじゃった、ちょっとだけ。それですごく眠くなっちゃた」
「なにそれ。変な男についていちゃだめじゃん」
「違うの、違うの。女の子もいて、ひとり、足りなかった。たまたま通りかかった わたしで、数合わせ した みたいな感じ? でも、眠くて眠くて、よく 覚えて ないの。車でおうちに送ってあげるよって言われて、駐車場まで連れていかれた」
南が驚愕して、話に食い入る。
「そんなことがあったの? で、どうしたの?」
「朝起きたらおうちのベッドだった。」
「変なことされてない?」
恐る恐る確認するように訊く南に向かって、この子が首を傾げる。
「分かんない。わたし不安で不安で……どうしよう」
「警察に行く?」南が小声で重々しく言った。
「ううん、ううん、そういうことは大丈夫。お母さんの話だと、高校生くらいのふわたまオールバックの人が担いで きてくれたって 言ってた。その人が、みんなと一緒に遊んでて、疲れたわたしが寝ちゃったので、送ってくれましたって、玄関に置いていったって 言うの」
「誰だろ?」
「知らない。でも合コンの大学生にそんな人いなかったから、けんかを見たのは夢ではないかも?」
「けんか?」
「うん、わたしが車に乗せられそうになっていたところを助けてくれた。殴って殴ってってやっていたから、目の前“に”寝た。すごく眠かったから」ポッと顔を赤らめ、頬に左手を添える。
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