FRIENDS

緒方宗谷

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三年生の一学期

🚻

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 十一時十五分から、集まりの時間が始まった。背の小さな恵先生がホワイトボードの前に立って、扇状に並べられた椅子に座る子共たちに語り掛ける。
「さあ、今日は、何月何日か分かる人?」
 秋人君、サリーちゃん、雪子ちゃん、邦夫君が一斉に手を上げる。
「じゃあ、雪子ちゃんにお願いしようかな」
 恵先生が、5と6と書かれたマグネット付きの厚紙を並べて掲げて見せる。女の子は5を選んで、黒マーカーで書かれた枠の中に貼る。そんなふうにして、一日の流れを絵で描いた厚紙が張り出されていく。
 土曜日は、おトイレから始まり、集まり→活動1→お昼ごはん→おトイレ→活動2→おやつ→おトイレをしたのち、午後四時にさようなら、といったスケジュールだ。
 普段は一つに集まりたがらない謙信君は、いつもこの時間だけは席についている。お散歩に行きたい彼は、先生に「椅子に座らない子は、お散歩には行けませんよ」と必ず言われるので、おとなしく座ってくれるのだ。
「今日は、お天気がいいので、お散歩に行きまーす」
 恵先生がそう発表すると、「わーい、やったー」秋人君が万歳をした。その日のスタッフ構成や天気を鑑みて、体温調整ができない子や、車いすの子供たちはお留守番になるとこもある。この日は、お散歩に興味を示さない芳香ちゃん、夏陽君と、体温が高めでぼうっとしていたサリーちゃんの他、車いすの寧々ちゃんが残って、ボッチャ大会を開くことになった。
 二陣に分かれてお散歩することに決まって、奈緒は第一陣として雪子ちゃんの手を引いて、どこかの公園へと向うことになった。




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