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やってくれなきゃ怒りだすシラサギの話
慣れたら好意は好意じゃなくなる
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モモタが久しぶりにマリーちゃんのお家に旅行にやって来ると、沢山のシラサギが飛んでいるのが見えました。
「もうこんな季節かぁ、今度、シラサギが山の向こうでどんな生活をしてるか見に行ってみようかな」
モモタは以前会ったシラサギを思い出して、とても懐かしい気持ちになりました。
「あれ?このお家とてもうるさいなぁ、どうしたんだろう」
とても綺麗なデザインの格子の間からお庭を覗くと、なんと沢山のシラサギがいます。
実は、以前にこのお家のプールで過ごしたシラサギが、お友達を連れて、またやって来たのです。本来なら山の向こうに行っているはずなのに。
モモタはお庭に入って、あるシラサギに訊きました。
「こんな小さなプールに、こんなたくさん集まって、大丈夫なの?」
「まあ、なんとかなるさ。
しかしなんて狭いプールかねぇ、しかもほら、あの窓から人間がこっちを見てるよ。
何とも落ち着かないところだこと」
人のお家を好き放題に使って置いて、文句を言いたい放題です。
窓越しにお庭の光景を見ながら、人間の子供が言いました
「お父さん、どうしよう」
「これは・・・、どうしようもないなぁ」
お父さんは苦笑いをするしかありません。おじいちゃんが言いました。
「野生に生きる動物と、ペットの動物とは、だいぶ違うんだな。
野生は食うか食われるかの世界だから、ここが安全だって思えば、どこにいるよりもここに来たがるだろうな。
犬や猫と違って、どこまで入って良いか分からないで来過ぎてしまうんだよ。
それを聞いたモモタは、シラサギに言いました。
「ねえ、あの人たち、あまりいい顔してないよ。
少し遠慮した方が良いんじゃないの?」
「どうして、あの人たちは、私達に優しくしてくれる人なんでしょ?」
「僕が去年、住んだ時は、男の事プールで遊んだんだ、だから、今年も遊んでくれるさ」
そう言うシラサギたちは、持ち主の人間が困っている事などお構いなしに、好き勝手に遊んでいます。
男の子がプールに入る隙間もありませんし、屋根もお庭もお家中、フンだらけです。結局追い出されたシラサギたちは、山の向こうへ飛んで行きました。
「シラサギたちは、このお家の人たちと遊びたいって言っていたし、人間の男の子もお友達もシラサギと遊んで楽しんでいたのに、何で別れ別れになっちゃったんだろ?」
気持ちは一緒だったのに、不思議なものです。
「もうこんな季節かぁ、今度、シラサギが山の向こうでどんな生活をしてるか見に行ってみようかな」
モモタは以前会ったシラサギを思い出して、とても懐かしい気持ちになりました。
「あれ?このお家とてもうるさいなぁ、どうしたんだろう」
とても綺麗なデザインの格子の間からお庭を覗くと、なんと沢山のシラサギがいます。
実は、以前にこのお家のプールで過ごしたシラサギが、お友達を連れて、またやって来たのです。本来なら山の向こうに行っているはずなのに。
モモタはお庭に入って、あるシラサギに訊きました。
「こんな小さなプールに、こんなたくさん集まって、大丈夫なの?」
「まあ、なんとかなるさ。
しかしなんて狭いプールかねぇ、しかもほら、あの窓から人間がこっちを見てるよ。
何とも落ち着かないところだこと」
人のお家を好き放題に使って置いて、文句を言いたい放題です。
窓越しにお庭の光景を見ながら、人間の子供が言いました
「お父さん、どうしよう」
「これは・・・、どうしようもないなぁ」
お父さんは苦笑いをするしかありません。おじいちゃんが言いました。
「野生に生きる動物と、ペットの動物とは、だいぶ違うんだな。
野生は食うか食われるかの世界だから、ここが安全だって思えば、どこにいるよりもここに来たがるだろうな。
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それを聞いたモモタは、シラサギに言いました。
「ねえ、あの人たち、あまりいい顔してないよ。
少し遠慮した方が良いんじゃないの?」
「どうして、あの人たちは、私達に優しくしてくれる人なんでしょ?」
「僕が去年、住んだ時は、男の事プールで遊んだんだ、だから、今年も遊んでくれるさ」
そう言うシラサギたちは、持ち主の人間が困っている事などお構いなしに、好き勝手に遊んでいます。
男の子がプールに入る隙間もありませんし、屋根もお庭もお家中、フンだらけです。結局追い出されたシラサギたちは、山の向こうへ飛んで行きました。
「シラサギたちは、このお家の人たちと遊びたいって言っていたし、人間の男の子もお友達もシラサギと遊んで楽しんでいたのに、何で別れ別れになっちゃったんだろ?」
気持ちは一緒だったのに、不思議なものです。
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