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目には目を歯には歯を! ロシアンブルーの話
態度は反応
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モモタは目を疑いました。信じられない光景です。何度も目をギュッ、と閉じてよく見返しました。
ですが、何度見ても目の前では、弱気猫のジャックが超弱気猫のテーベをイジメています。
「やめなよ、ジャック君、何してるの!?」
イジメをも目撃したモモタは、すかさず止めに入ります。
すると、驚いた弱気猫は目を泳がせながらシドロモドロ何かを言いました。そして、オドオドしながら行ってしまいます。
一緒にいたマイちゃんが、超弱気猫にわけを訊きました。
「ジャック君がとてもお腹が空いているから、ごはん分けてって言うんだ。
だから僕、やだって言ったら、僕のこと踏んづけて、無理やりとっちゃうんだ」
どっしり猫もしないようなことでしたから、見ても聞いてもモモタは信じられません。
ですがマイちゃんは、別に驚きもせずに言いました。
「弱気に見えるからって弱気なわけではないのね、いつもの弱気猫の態度は、相手が強気だから弱気なのよ。
もし、相手が自分より弱気だと気が付いたら、強気猫になるのね」
それを聞いてもモモタは納得がいきません。
「あんなに変わるなんて信じられない」
「豹変したんじゃないわよ、もともとああいう猫だったのよ。
いい勉強だわ、モモタも長く旅行をしてきてお友達になった子たちに、知らず知らずのうちに良いお友だちだって思わされているのかも。
そういうわるい子たちがいたと思うわよ」
マイちゃんがいくら説明しても、モモタは信じられません。だって、ひどいと思っていたどっしり猫よりも、気弱猫はひどいんですから当然です。
もやもやを隠しきれないモモタに、マイちゃんが続けます。
「どっしり猫だってそうでしょう? モモタからごはんを奪ったり、無理やり日向を奪ったり、道を譲らせたりしないじゃない? モモタが強気だから、むこうが負けているだけ。
モモタから見たら、どっしり猫はとても強気に見えるんでしょうけれど、私から見たら、モモタに対してはとても弱気よ。
モモタは、どっしり猫とすれ違う時、最近彼もどいて譲り合ってくれるようになったって喜んでいるけれど、他の猫に対しては相変わらず、そこのけそこのけロシブル通るの態度のままだもの」
モモタは、久しぶりに祐ちゃんちの近くに住んでいるコウモリのことを思い出しました。でも嫌な意味で思い出しました。
モモタは思いました。
お友だちはたくさんいるけれど、本当に親友と呼べるお友達はどのくらいいるのかな?――と。
とても心配になったモモタでしたが、でも大丈夫。だって目の前にはマイちゃんがいるんですもの。
ですが、何度見ても目の前では、弱気猫のジャックが超弱気猫のテーベをイジメています。
「やめなよ、ジャック君、何してるの!?」
イジメをも目撃したモモタは、すかさず止めに入ります。
すると、驚いた弱気猫は目を泳がせながらシドロモドロ何かを言いました。そして、オドオドしながら行ってしまいます。
一緒にいたマイちゃんが、超弱気猫にわけを訊きました。
「ジャック君がとてもお腹が空いているから、ごはん分けてって言うんだ。
だから僕、やだって言ったら、僕のこと踏んづけて、無理やりとっちゃうんだ」
どっしり猫もしないようなことでしたから、見ても聞いてもモモタは信じられません。
ですがマイちゃんは、別に驚きもせずに言いました。
「弱気に見えるからって弱気なわけではないのね、いつもの弱気猫の態度は、相手が強気だから弱気なのよ。
もし、相手が自分より弱気だと気が付いたら、強気猫になるのね」
それを聞いてもモモタは納得がいきません。
「あんなに変わるなんて信じられない」
「豹変したんじゃないわよ、もともとああいう猫だったのよ。
いい勉強だわ、モモタも長く旅行をしてきてお友達になった子たちに、知らず知らずのうちに良いお友だちだって思わされているのかも。
そういうわるい子たちがいたと思うわよ」
マイちゃんがいくら説明しても、モモタは信じられません。だって、ひどいと思っていたどっしり猫よりも、気弱猫はひどいんですから当然です。
もやもやを隠しきれないモモタに、マイちゃんが続けます。
「どっしり猫だってそうでしょう? モモタからごはんを奪ったり、無理やり日向を奪ったり、道を譲らせたりしないじゃない? モモタが強気だから、むこうが負けているだけ。
モモタから見たら、どっしり猫はとても強気に見えるんでしょうけれど、私から見たら、モモタに対してはとても弱気よ。
モモタは、どっしり猫とすれ違う時、最近彼もどいて譲り合ってくれるようになったって喜んでいるけれど、他の猫に対しては相変わらず、そこのけそこのけロシブル通るの態度のままだもの」
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モモタは思いました。
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とても心配になったモモタでしたが、でも大丈夫。だって目の前にはマイちゃんがいるんですもの。
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