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第十話 青春は甘酸っぱい
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仕切り直したオントワーン。昔話続行中。
「傷口に滲み出るあの臭い汁を全身に浴びた先生に塗りたくったんだ。――もちろん手足のみ。服着ていたからな」
「はい、そこR試験に出るからチェックねー」とスーツ姿のローゼ先生に、学ラン着て根性はちまき巻いたエミリアが「はーい」と元気に返事した。
隣の席のパークが夏服ブルマで手をあげる。
「せんせー、ちんちんはRですか? セーフですか?」
ローゼ、黒板消しを投げつける。
「うぃ~」
パークの避け方めっちゃ腹立つ。鼻毛つまんでこねくり伸ばすみたいに腕を広げる。がに股ポーズで腰を下ろし、上半身を水平移動。まぶたを見開きガンくれて、花瓶の口みたいにつき出した口から、変な巻き舌音を垂れ流す。人、小ばかにしたポーズかますプロレスラーの挑発並みにめっちゃ腹立つ。
「おい、パーク」とオントワーン。ローゼ先生を助ける様子。
「“お”をつければ全然オッケー」
「なるほど~」
なるほど~、じゃねーよ。あってもなくても変わんねーよ。周りもみんな感心すんなよ。
そのすき付いてイタズラし出した手下ども。すかさずティーチャー・ローゼが注意する。
「はいはい、そこで股間出してる手下のあなた。暗闇だからって油断しない! 脱ぐならエミリアの視野の外に行きなさい」
「万が一ってことがありますものね」とエミリア。
「エミリア目で追わない!」とローゼ先生。
「影だけですよ」
訝しげに見るローゼに、楽しそうなエミリアが続ける。
「なんか、ギリギリ極限の緊張感が堪らないですね」
恐ろしげなこと言うなよ。あとするなよ。
「全裸マンのとこに駆けて行って見えないギリギリを探るのよしてくださいって!」とローゼがエミリアの服を引っ張る。万が一見えでもしたら一大事だ。ローゼは、焦る自分を見てキャッキャ、と喜ぶエミリアを無理やり席につかせる(縛り付ける)。
待っていたオントワーンが話し再開。
「先生はこの世のもととは思えない奇声を発して、俺の気持ちに応えてくれたんだ」
まだ続いてんのかよ、お前の回想。応えてねーよ。完全拒絶間違いねーよ。
「その時の先生がくれた愛の結晶が、今の俺を作ったんだ」
何されたんだよ。
「細かく説明するとだな――」
「説明しなくて良いよ」とローゼが止める。「体罰受けたのよね、可哀想」
「いやちげーよ、鉄棒とか綱引きの縄とか――」
「わーわーわーわー」
ローゼが、頭上に掲げた両手を激しく振って、✕✕✕な回顧を飛散させる。必死のフォロー台無しにする気かよ。
「楽しい日々だった」と、懐古の情溢れる表情のオントワーン。「連日かよ」とローゼリッタもうウンザリ。
しばらく間があって、遠い目のオントワーン「若気の至りってやつだ」
そんなんで済まないよ。その女子――じゃない先生、絶対PTSD間違いないよ。
「ああ、もう俺を忘れらんないぜ」
ローゼどん引き。
「こんな奴は女の敵! 人類の敵間違いないわ。成敗しちゃる‼」
怒りでパワーアップのローゼは怒涛の突き連打。それを迎撃してインサイドから横一文字に襲い掛かるオントワーンの剣を掻い潜る。それを見透かしていたかのように、ローゼの頭を目で追ったオントワーンは、取って返した剣を頭上に掲げ振り下ろす。ローゼはそれをマントで叩いて軌道を変えて、更に踏み込み刺突する。オントワーンが振り上げようとした剣を踏み台にして高く飛びあがったローゼは、そのままオントワーンを飛び越えて背後に回り、振り向きざまに横一文字にレイピアを振った。
それを避けたオントワーンが、ローゼの刺突三連撃をかわして攻撃に転じる。両手持ちで横に振る剣を後ろに飛んで避けたローゼを追いかけるように深く踏み出し、片手持ちで剣を振り上げ、ローゼをロックオン。しかしそれ、ローゼが仕込んだ罠だった。ローゼは振り下ろされたツーハンドソードを絡め取ると、弾き上げて投げ捨てる。
殺す気満々で渾身の突き。でもバックステップ(ツーリックステップ崩れ)しながら間一髪で避けるオントワーン。ビリビリッ、ビリビリッ。おしい! 服だけが切り裂かれていく。
「その程度か? ローゼリッタ!」オントワーンが見下したように言い放つ。
何十か所も服切り裂かれているのに、「完全無欠おケツに無傷チェケラッチョ~♪」そう言った後「あっ」叫ぶオントワーン。「おケツ真っ二つッ」初めからだよ。肛門見せつけられる前に、ローゼはエミリアの視界をマントで覆う。両足開いて二等辺三角形。上半身、腰から直角九十度。
オントワーンは、ツーハンドソードを片手で操るだけあって、すごい筋肉している。ボクサータイプのマッチョだ。ちょっとドキッとしたローゼがハッと気づいた。言っとくけれど肛門にじゃないよ。話を戻す。服ばっかりこんなに切られて、けっこう体見えてんじゃん。まさか! まさかっ!
まさかと思って攻めたてる際に、目を凝らしてよぉ~く見てみる。スローモーション、カットイン。鋭い切先がオントワーンを襲う。オントワーン軽々避ける。でも自ら近寄る。しかもわざわざ両刃の切先を追いかけて刃に服を撫でる。ビリビリビリー。服切れちゃったよ。
「ワザとかお前ー‼」ローゼ憤激。
「ようやく分かったようだな」
股を開いて両ひざをついて胸をつき出し、両腕を頭の後ろで絡めたナルシチズム的なポーズを決めながら、オントワーンが続けて言う。
「どうだ、服の切れ間からちらちら見える俺の肉体」
どうもこうもないよ、丸見えだよ、いろんなところが全部丸見えだよ。股間に気が付いてオントワーンが「ああっ!」と叫ぶ。「変態女! 見させ過ぎだ」
バカ、お前のせいだろう?
「もう二割減で斬れよ! チラリズムなんだと思ってんだ」
知らねーよ。
前を隠したオントワーンは戦闘不能。「はぁはぁ」でも隠すポーズの自分にとても興奮。どっから姿鏡(銅製)出したんだ?
からくもローゼ、勝ちを得ることが出来ました。結局タイフーンはどうなってんの? そんな技ありませんでした。 ちゃんちゃんッ♪
「傷口に滲み出るあの臭い汁を全身に浴びた先生に塗りたくったんだ。――もちろん手足のみ。服着ていたからな」
「はい、そこR試験に出るからチェックねー」とスーツ姿のローゼ先生に、学ラン着て根性はちまき巻いたエミリアが「はーい」と元気に返事した。
隣の席のパークが夏服ブルマで手をあげる。
「せんせー、ちんちんはRですか? セーフですか?」
ローゼ、黒板消しを投げつける。
「うぃ~」
パークの避け方めっちゃ腹立つ。鼻毛つまんでこねくり伸ばすみたいに腕を広げる。がに股ポーズで腰を下ろし、上半身を水平移動。まぶたを見開きガンくれて、花瓶の口みたいにつき出した口から、変な巻き舌音を垂れ流す。人、小ばかにしたポーズかますプロレスラーの挑発並みにめっちゃ腹立つ。
「おい、パーク」とオントワーン。ローゼ先生を助ける様子。
「“お”をつければ全然オッケー」
「なるほど~」
なるほど~、じゃねーよ。あってもなくても変わんねーよ。周りもみんな感心すんなよ。
そのすき付いてイタズラし出した手下ども。すかさずティーチャー・ローゼが注意する。
「はいはい、そこで股間出してる手下のあなた。暗闇だからって油断しない! 脱ぐならエミリアの視野の外に行きなさい」
「万が一ってことがありますものね」とエミリア。
「エミリア目で追わない!」とローゼ先生。
「影だけですよ」
訝しげに見るローゼに、楽しそうなエミリアが続ける。
「なんか、ギリギリ極限の緊張感が堪らないですね」
恐ろしげなこと言うなよ。あとするなよ。
「全裸マンのとこに駆けて行って見えないギリギリを探るのよしてくださいって!」とローゼがエミリアの服を引っ張る。万が一見えでもしたら一大事だ。ローゼは、焦る自分を見てキャッキャ、と喜ぶエミリアを無理やり席につかせる(縛り付ける)。
待っていたオントワーンが話し再開。
「先生はこの世のもととは思えない奇声を発して、俺の気持ちに応えてくれたんだ」
まだ続いてんのかよ、お前の回想。応えてねーよ。完全拒絶間違いねーよ。
「その時の先生がくれた愛の結晶が、今の俺を作ったんだ」
何されたんだよ。
「細かく説明するとだな――」
「説明しなくて良いよ」とローゼが止める。「体罰受けたのよね、可哀想」
「いやちげーよ、鉄棒とか綱引きの縄とか――」
「わーわーわーわー」
ローゼが、頭上に掲げた両手を激しく振って、✕✕✕な回顧を飛散させる。必死のフォロー台無しにする気かよ。
「楽しい日々だった」と、懐古の情溢れる表情のオントワーン。「連日かよ」とローゼリッタもうウンザリ。
しばらく間があって、遠い目のオントワーン「若気の至りってやつだ」
そんなんで済まないよ。その女子――じゃない先生、絶対PTSD間違いないよ。
「ああ、もう俺を忘れらんないぜ」
ローゼどん引き。
「こんな奴は女の敵! 人類の敵間違いないわ。成敗しちゃる‼」
怒りでパワーアップのローゼは怒涛の突き連打。それを迎撃してインサイドから横一文字に襲い掛かるオントワーンの剣を掻い潜る。それを見透かしていたかのように、ローゼの頭を目で追ったオントワーンは、取って返した剣を頭上に掲げ振り下ろす。ローゼはそれをマントで叩いて軌道を変えて、更に踏み込み刺突する。オントワーンが振り上げようとした剣を踏み台にして高く飛びあがったローゼは、そのままオントワーンを飛び越えて背後に回り、振り向きざまに横一文字にレイピアを振った。
それを避けたオントワーンが、ローゼの刺突三連撃をかわして攻撃に転じる。両手持ちで横に振る剣を後ろに飛んで避けたローゼを追いかけるように深く踏み出し、片手持ちで剣を振り上げ、ローゼをロックオン。しかしそれ、ローゼが仕込んだ罠だった。ローゼは振り下ろされたツーハンドソードを絡め取ると、弾き上げて投げ捨てる。
殺す気満々で渾身の突き。でもバックステップ(ツーリックステップ崩れ)しながら間一髪で避けるオントワーン。ビリビリッ、ビリビリッ。おしい! 服だけが切り裂かれていく。
「その程度か? ローゼリッタ!」オントワーンが見下したように言い放つ。
何十か所も服切り裂かれているのに、「完全無欠おケツに無傷チェケラッチョ~♪」そう言った後「あっ」叫ぶオントワーン。「おケツ真っ二つッ」初めからだよ。肛門見せつけられる前に、ローゼはエミリアの視界をマントで覆う。両足開いて二等辺三角形。上半身、腰から直角九十度。
オントワーンは、ツーハンドソードを片手で操るだけあって、すごい筋肉している。ボクサータイプのマッチョだ。ちょっとドキッとしたローゼがハッと気づいた。言っとくけれど肛門にじゃないよ。話を戻す。服ばっかりこんなに切られて、けっこう体見えてんじゃん。まさか! まさかっ!
まさかと思って攻めたてる際に、目を凝らしてよぉ~く見てみる。スローモーション、カットイン。鋭い切先がオントワーンを襲う。オントワーン軽々避ける。でも自ら近寄る。しかもわざわざ両刃の切先を追いかけて刃に服を撫でる。ビリビリビリー。服切れちゃったよ。
「ワザとかお前ー‼」ローゼ憤激。
「ようやく分かったようだな」
股を開いて両ひざをついて胸をつき出し、両腕を頭の後ろで絡めたナルシチズム的なポーズを決めながら、オントワーンが続けて言う。
「どうだ、服の切れ間からちらちら見える俺の肉体」
どうもこうもないよ、丸見えだよ、いろんなところが全部丸見えだよ。股間に気が付いてオントワーンが「ああっ!」と叫ぶ。「変態女! 見させ過ぎだ」
バカ、お前のせいだろう?
「もう二割減で斬れよ! チラリズムなんだと思ってんだ」
知らねーよ。
前を隠したオントワーンは戦闘不能。「はぁはぁ」でも隠すポーズの自分にとても興奮。どっから姿鏡(銅製)出したんだ?
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