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守国から来た巫女1
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「やっと着いた・・・」
馬車から身を乗り出し目の前に佇む大きな壁を見上げる。
外郭で囲い込んでしまうほどの壁はこの国、輝国の財力と力を見せつけられているように感じる。
輝国は隣国に比べ圧倒的な軍事力と政治力を持ち合わせた大国だ。
この壁もその象徴の一部なのだろう。
「祈様、はしたないですから中にお戻りください」
馬車の後ろを護衛していた護衛隊長の相馬が”わざわざ”窓まで近寄り忠告してくる。
「はいはい」
「返事は1回でよろしい」
「はーい」
また相馬に怒られる前にと急いで馬車の中に身体を戻す。
ここまで遠かったから少しくらい外を見たっていいでしょ。
自国である守国を出て約5日。やっと目的地である輝国に辿り着いたのだ。それは外を見て楽しみたくもなる。
「ここまで遠すぎるのよ・・・」
輝国に到着するまであともう少し。私は守国を出発するまでのことを思い出す。
私が生まれ育った国、守国は周りを海で囲まれた小さな島国だ。別名”神に護られし国”と言われており、この国の人々は生まれながらに神の力を司る能力を持っている。
この能力は天気を操ったり、未来を予測したりと神にしか成しえないようなことを舞や呪術によって行う。
その能力を使い、この国の人々の多くは巫女や神官として仕事をしている。
その国の第二皇女である私、神崎祈はある日国王である父・衛山に呼び出された。
「輝国、ですか?」
父の醸し出す空気からなのかいつもより緊張しながら聞き返す。
「そうだ。この度、輝国より巫女の派遣依頼が来た。ちょうどいい機会だからお前を派遣することが決定した」
守国では満16歳になると他国へ派遣され仕事をすることになる。
私も先日で16歳を迎え、そろそろ派遣される時期かとは思っていたがこんなにも早いとは思ってもみなかった。
姉や先輩の巫女や神官達の中にはいまだに守国で仕事をしている者もいる。
「どうして私なのでしょうか」
序列的に言えば自分ではなくそちらの方が優先されるべきなはず。
「お前は守国と輝国が同盟を結んでいるのは知っているな?」
「はい。父上が結ばれたものだと伺っています」
父上が王位につかれた際、守国の発展の為にと昔から交流のあった輝国と正式な同盟を結んだと聞いている。
私が生まれる遥か昔から守国は鎖国を行っていた。
理由は神の力を司る能力を悪用しようとする人さらいが横行したからだ。
他国との交流は国王一族のみが行い、国民が国外に出ることを許さず国外から守国に出入りすることも禁じられていた。
その状況では守国は廃れていってしまうと考えた父上が王位に就いた時、以前から交流のあった諸外国に後押しをされ鎖国を撤廃。それに伴い、友好関係にあった輝国と同盟を結んだと言われている。
「お前は以前から輝国に行きたいと言っていただろう。こちらとしても同盟国ならば万が一のことが起こることも少ないと考えた結果だ」
「確かに言っていましたが・・・それとこれとは話が別では?」
「話が来ていたのは派遣依頼のみではない」
「え?」
「なんでも、輝国の現国王がうちの国に大層興味を示されているらしくてな。ゆくゆくはそのまま輝国に正式な巫女として迎え入れたいと申し出があった」
輝国に迎え入れたい?それは、輝国のお抱え巫女になれってこと?
急に告げられた言葉が理解できず頭の中で父の言った言葉を繰り返す。
「それは、私にこの国にもう戻ってくるなということですか?」
思っていたよりも衝撃だったのか声が震えてしまう。
ただの派遣ではなく、お抱えの巫女になれということはそういうことだろう。
父の意図が全く理解できない。
「そうは言っていない」
「そう言っているようなものではないですか!」
勢いのあまり大声を上げ立ち上がる。
そんな私を諭すように父は落ち着いた声で語りかけてくる。
「話を聞きなさい。何も戻ってくるなとは言っていない。ただお前が昔から輝国に憧れがあったのを知っていたからこの決定をした。嫌なら派遣期間が終わり次第戻ってくればいい」
私の為だと言ってはいるが、ここで輝国と改めて同盟を強固なものにしたいと考えているようにも見受けられる。
「派遣期間はどのくらいなのですか?」
「1年間といったところか。1年巫女としての力量を見て相性が良ければ輝国へということだった」
「そうですか」
「嫌ならば別の者に行かせることもできる。だが、お前は少し外の世界を見てきた方がいい。お前はこの国のことしか知らない。外の国には色々なものがある。それはきっとお前のいい経験になる」
お前ならできる。
案に父上にそう言われているように感じた。
昔から多くを語らない人ではあったがこれも何か考えがあってのことかもしれない。
でもどこかまだ国の為と感じてしまう自分もいる。
しかし、国のために利用されるのも、王のもとに生れた者の運命。
私は身なりを整え座りなおす。
「承知いたしました。その役目お引き受けいたします」
私ならと任せてもらえるのであれば、私はそれを遂行するのみ。
それに、輝国は一度は行ってみたい国ではあった。
”あの人”が教えてくれた。他国にはいろいろなものがあると。
その中でも輝国は一際大きく、貿易も盛んで国全体が光あふれていると。
その時、馬を止める声が聞こえ窓の外を確認する。
どうやらあの壁の前まで着いたようだ。
相馬と輝国の門番であろう者たちの話し声がかすかに聞こえる。
ついに到着したんだ。
止まっていた馬車が再び動き出し、それとともに目の前の大きな門が開かれる。
さすがにここで窓から顔を出すとまた相馬に怒られるのは目に見えているので、少しだけ外を覗いてみる。
「国が変わるだけでこんなにも違って見えるのね」
見たことのない食べ物や、服装、国の雰囲気・・・どれをとっても守国とは全く違った印象を受ける。
守国と違い人が多く、よく服装を見ると輝国の者だけでなく他国から貿易に来ているであろう人々も見え、輝国は本当に他国との交流が盛んだということが分かる。
窓の外に目移りをしていた時、馬の鳴き声が聞こえてきたかと思ったら急に馬車が止まり前の席に飛び込む形で倒れてしまった。
「何事なの!」
急いで窓を開け外にいる護衛に尋ねる。
「祈様、ご無事ですか!」
相馬がいち早く駆け付け安否確認をしてくれる。
「私は大丈夫。それよりも何があったの?」
「それが・・・」
相馬が言いよどんだように前を見るのでつられて視線を馬の方へ向ける。
すると、馬の足元に少年が尻もちをついて座っていた。
「急にこの少年が馬の前に飛び出してきまして。それに驚いた馬が急停止をしたものですから・・・」
馬はまだ興奮しているのか息を荒くしている。
私は馬車から降り少年に駆け寄る。
「坊や、大丈夫?」
「う、うん」
見たところ、歳は6~7つといったところか。
相手を怖がらせないように同じ目線になるようにしゃがみ込み、怪我がないか確認する。
「怪我はなさそうね。立てる?」
少年の手を引き立たせ、服の汚れを払う。
「急に飛び出すと危ないから気をつけなさい」
「ご、ごめんなさい」
「それにしてもなんでまた馬の前なんかに飛び出したの?」
少年は今にも泣きだしそうな顔でこちらを見てくる。
「お、おれ探し物してて・・・急いでたからまわり、見てなくて・・・」
「探し物?」
「お母さんにあげるために買ったかんざし、なくしたの」
先程まで驚きで止まっていた感情があふれ出したのか今にも零れ落ちそうなほど目に涙をためている。
「そう。お母さんへか。それじゃあ、探すの手伝ってあげる」
「えつ?」
「なりません、祈様」
少年の声と合わさるように相馬が慌てて会話に入ってきた。
「何がいけないの?」
「何がってあなた仮にも他国の姫ですよ。来たばかりの国で問題ごとに首を突っ込まないでください。探し物なら我々がやっておきますから」
そんなに愛想がない言い方しなくてもいいのに。
護衛である以上、それが仕事だから仕方がないことというのは分かっているが理由を聞いてしまった以上放っておくことはできない。
「あなた達が探すより”私”が探した方が早いけど」
「それは・・・そうですが」
「はい、決まり!」
「ああ、もう・・・。手短にお願いしますよ」
諦めたのか呆れたのか分からないが、これは好きにしてもいいということだろう。
勝手にそう解釈をし少年に向き直る。
「それじゃあ、始めようか」
馬車から身を乗り出し目の前に佇む大きな壁を見上げる。
外郭で囲い込んでしまうほどの壁はこの国、輝国の財力と力を見せつけられているように感じる。
輝国は隣国に比べ圧倒的な軍事力と政治力を持ち合わせた大国だ。
この壁もその象徴の一部なのだろう。
「祈様、はしたないですから中にお戻りください」
馬車の後ろを護衛していた護衛隊長の相馬が”わざわざ”窓まで近寄り忠告してくる。
「はいはい」
「返事は1回でよろしい」
「はーい」
また相馬に怒られる前にと急いで馬車の中に身体を戻す。
ここまで遠かったから少しくらい外を見たっていいでしょ。
自国である守国を出て約5日。やっと目的地である輝国に辿り着いたのだ。それは外を見て楽しみたくもなる。
「ここまで遠すぎるのよ・・・」
輝国に到着するまであともう少し。私は守国を出発するまでのことを思い出す。
私が生まれ育った国、守国は周りを海で囲まれた小さな島国だ。別名”神に護られし国”と言われており、この国の人々は生まれながらに神の力を司る能力を持っている。
この能力は天気を操ったり、未来を予測したりと神にしか成しえないようなことを舞や呪術によって行う。
その能力を使い、この国の人々の多くは巫女や神官として仕事をしている。
その国の第二皇女である私、神崎祈はある日国王である父・衛山に呼び出された。
「輝国、ですか?」
父の醸し出す空気からなのかいつもより緊張しながら聞き返す。
「そうだ。この度、輝国より巫女の派遣依頼が来た。ちょうどいい機会だからお前を派遣することが決定した」
守国では満16歳になると他国へ派遣され仕事をすることになる。
私も先日で16歳を迎え、そろそろ派遣される時期かとは思っていたがこんなにも早いとは思ってもみなかった。
姉や先輩の巫女や神官達の中にはいまだに守国で仕事をしている者もいる。
「どうして私なのでしょうか」
序列的に言えば自分ではなくそちらの方が優先されるべきなはず。
「お前は守国と輝国が同盟を結んでいるのは知っているな?」
「はい。父上が結ばれたものだと伺っています」
父上が王位につかれた際、守国の発展の為にと昔から交流のあった輝国と正式な同盟を結んだと聞いている。
私が生まれる遥か昔から守国は鎖国を行っていた。
理由は神の力を司る能力を悪用しようとする人さらいが横行したからだ。
他国との交流は国王一族のみが行い、国民が国外に出ることを許さず国外から守国に出入りすることも禁じられていた。
その状況では守国は廃れていってしまうと考えた父上が王位に就いた時、以前から交流のあった諸外国に後押しをされ鎖国を撤廃。それに伴い、友好関係にあった輝国と同盟を結んだと言われている。
「お前は以前から輝国に行きたいと言っていただろう。こちらとしても同盟国ならば万が一のことが起こることも少ないと考えた結果だ」
「確かに言っていましたが・・・それとこれとは話が別では?」
「話が来ていたのは派遣依頼のみではない」
「え?」
「なんでも、輝国の現国王がうちの国に大層興味を示されているらしくてな。ゆくゆくはそのまま輝国に正式な巫女として迎え入れたいと申し出があった」
輝国に迎え入れたい?それは、輝国のお抱え巫女になれってこと?
急に告げられた言葉が理解できず頭の中で父の言った言葉を繰り返す。
「それは、私にこの国にもう戻ってくるなということですか?」
思っていたよりも衝撃だったのか声が震えてしまう。
ただの派遣ではなく、お抱えの巫女になれということはそういうことだろう。
父の意図が全く理解できない。
「そうは言っていない」
「そう言っているようなものではないですか!」
勢いのあまり大声を上げ立ち上がる。
そんな私を諭すように父は落ち着いた声で語りかけてくる。
「話を聞きなさい。何も戻ってくるなとは言っていない。ただお前が昔から輝国に憧れがあったのを知っていたからこの決定をした。嫌なら派遣期間が終わり次第戻ってくればいい」
私の為だと言ってはいるが、ここで輝国と改めて同盟を強固なものにしたいと考えているようにも見受けられる。
「派遣期間はどのくらいなのですか?」
「1年間といったところか。1年巫女としての力量を見て相性が良ければ輝国へということだった」
「そうですか」
「嫌ならば別の者に行かせることもできる。だが、お前は少し外の世界を見てきた方がいい。お前はこの国のことしか知らない。外の国には色々なものがある。それはきっとお前のいい経験になる」
お前ならできる。
案に父上にそう言われているように感じた。
昔から多くを語らない人ではあったがこれも何か考えがあってのことかもしれない。
でもどこかまだ国の為と感じてしまう自分もいる。
しかし、国のために利用されるのも、王のもとに生れた者の運命。
私は身なりを整え座りなおす。
「承知いたしました。その役目お引き受けいたします」
私ならと任せてもらえるのであれば、私はそれを遂行するのみ。
それに、輝国は一度は行ってみたい国ではあった。
”あの人”が教えてくれた。他国にはいろいろなものがあると。
その中でも輝国は一際大きく、貿易も盛んで国全体が光あふれていると。
その時、馬を止める声が聞こえ窓の外を確認する。
どうやらあの壁の前まで着いたようだ。
相馬と輝国の門番であろう者たちの話し声がかすかに聞こえる。
ついに到着したんだ。
止まっていた馬車が再び動き出し、それとともに目の前の大きな門が開かれる。
さすがにここで窓から顔を出すとまた相馬に怒られるのは目に見えているので、少しだけ外を覗いてみる。
「国が変わるだけでこんなにも違って見えるのね」
見たことのない食べ物や、服装、国の雰囲気・・・どれをとっても守国とは全く違った印象を受ける。
守国と違い人が多く、よく服装を見ると輝国の者だけでなく他国から貿易に来ているであろう人々も見え、輝国は本当に他国との交流が盛んだということが分かる。
窓の外に目移りをしていた時、馬の鳴き声が聞こえてきたかと思ったら急に馬車が止まり前の席に飛び込む形で倒れてしまった。
「何事なの!」
急いで窓を開け外にいる護衛に尋ねる。
「祈様、ご無事ですか!」
相馬がいち早く駆け付け安否確認をしてくれる。
「私は大丈夫。それよりも何があったの?」
「それが・・・」
相馬が言いよどんだように前を見るのでつられて視線を馬の方へ向ける。
すると、馬の足元に少年が尻もちをついて座っていた。
「急にこの少年が馬の前に飛び出してきまして。それに驚いた馬が急停止をしたものですから・・・」
馬はまだ興奮しているのか息を荒くしている。
私は馬車から降り少年に駆け寄る。
「坊や、大丈夫?」
「う、うん」
見たところ、歳は6~7つといったところか。
相手を怖がらせないように同じ目線になるようにしゃがみ込み、怪我がないか確認する。
「怪我はなさそうね。立てる?」
少年の手を引き立たせ、服の汚れを払う。
「急に飛び出すと危ないから気をつけなさい」
「ご、ごめんなさい」
「それにしてもなんでまた馬の前なんかに飛び出したの?」
少年は今にも泣きだしそうな顔でこちらを見てくる。
「お、おれ探し物してて・・・急いでたからまわり、見てなくて・・・」
「探し物?」
「お母さんにあげるために買ったかんざし、なくしたの」
先程まで驚きで止まっていた感情があふれ出したのか今にも零れ落ちそうなほど目に涙をためている。
「そう。お母さんへか。それじゃあ、探すの手伝ってあげる」
「えつ?」
「なりません、祈様」
少年の声と合わさるように相馬が慌てて会話に入ってきた。
「何がいけないの?」
「何がってあなた仮にも他国の姫ですよ。来たばかりの国で問題ごとに首を突っ込まないでください。探し物なら我々がやっておきますから」
そんなに愛想がない言い方しなくてもいいのに。
護衛である以上、それが仕事だから仕方がないことというのは分かっているが理由を聞いてしまった以上放っておくことはできない。
「あなた達が探すより”私”が探した方が早いけど」
「それは・・・そうですが」
「はい、決まり!」
「ああ、もう・・・。手短にお願いしますよ」
諦めたのか呆れたのか分からないが、これは好きにしてもいいということだろう。
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