ザ 我慢 (フェチとソフトSMの短編集)

伊崎哲也

文字の大きさ
144 / 167
第八章 チアリーダー 美佳(18歳) 貢物

美佳

しおりを挟む
時は戻り、5月のある日、、

水飲み場で借りたハンカチを、中々返す機会が無い俺、、

練習後に、援団同期の悪友達と、何気無くチアの練習を眺めていた。

「なぁ伊崎っ、お前、誰が好みだよっ?」

「んっ、、、別に、俺はっ」

深野が俺の視線を見つめ、、

「ははぁ~ん、、何だ、大野かっ?お前、ロリ入ってるのかよっ?」

「んなコトねぇょ、、ただ、大人しく清楚な感じだしっ」

「まぁ、チョィ丸顔だけど、可愛いわな?」

「何だよ、俺と被りかよっ?でも、アノ太腿、、堪んねぇよなっ?」

「いやぁ、アノ胸、、結構あるゼッ、俺は85のDとみた」


悪友の言葉をスルーした俺の視線は・・・

(顔も素っぴんだし、、恐らくエステも?)

躍動する美佳の腋窩を凝視していた。

実は腋と匂いフェチの俺、、

美佳が日焼けした二の腕を挙げる度、、

若干青みがかった窪みに釘付けだった。


そして、、

神の加護か?信じ難い幸運が俺に・・


「きやっ、、」

悲鳴と共に足首を押さえ蹲る美佳、、

無意識に駆け寄る俺に、チアの主将が、、

「あ、援団の子?コノ娘を医務室にお願い」


「い、伊崎、クン?ど、どうして?」

「大野、大丈夫かっ?ホラッ」

俺が差し出す肩に、素直に腕を回す美佳。

着痩せするのか?小柄な美佳の身体は、予想外に肉の弾力に溢れ、そして熱かった。


「私、、伊崎君に助けられてばかり」

そう言いつつ、二重の大きな瞳を向ける美佳の頸から、甘い香りと枯れ草の如き微かな性臭が漂い、思わず生唾を呑む・・

(女の娘って、こんな甘い匂いがするんだ、それとも、コレは美佳だけっ?)

高校時代に同級生と無我夢中で交わった依頼、風俗の歳上女としか経験の無い俺・・

俺に身体を預け、安心した表情で二人三脚の様に歩く美佳が、堪らなく愛おしい。


その時、、

「あっ」

石か?躓いた美佳、、

思わず抱き止める俺の手が、弾みで、、

美佳のTシャツの袖から、腋窩に、、

「やんっ」

身体を捩り、愛らしい声を漏らす美佳・・

「、、ぁ、、ご、ごめん」

ヌルッとした感触に驚き、なぜか謝る俺。


何と無く気まずく、無言で医務室に、、

(な、何か、、言わなきゃ)

「、、ぉ、大野っ、、コレ、有難なっ」

肌身離さず持っていたハンカチを出す。


「私の方こそっ、、護ってくれて、ホントに嬉しかった、、ぃ、伊崎、く、んにっ」

「大野っ、、、」

思わず美佳の身体を引き寄せた、、

俺を見詰める大きな瞳が閉じる、、

必然の如く、合わされる二人の唇。

ほんの数秒、、俺にとっては永遠の刻・・

「大野ぉ、、ぉ、俺っ、、」

「ぃ、医務室、、ぁ、私、もう1人でっ」

医務室のドアに手をかけた美佳が、はにかんだ顔で振り向き、、

「2人だけの時は、美佳って、、呼んでっ」


そんな様子を、廊下の陰から眺める女・・

(うふふっ、面白くなって来たわネッ?早速、崇に報告シないと・・)

何も知らない俺は、先程の腋窩の感触を思い出し、ソッと掌の匂いを嗅いだ、、

甘酸っぱい匂いが鼻腔に拡がり、溜息をつく俺。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

乳首当てゲーム

はこスミレ
恋愛
会社の同僚に、思わず口に出た「乳首当てゲームしたい」という独り言を聞かれた話。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜

桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。 上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。 「私も……私も交配したい」 太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

処理中です...