6 / 28
side坂下耀亮
side坂下耀亮:反省とリーグ戦
しおりを挟む
運動サークルで、優しくしてくれた今崎さんに告白しようとして参加した飲み会で、彼氏がハイスペックイケメンだと知り、告白もせず撃沈。
飲み過ぎた俺を介抱してくれた上條に、周りの人に薦められた勢いで告白。永瀬さんとの仲を取り持つ当て馬になり撃沈。
二度の撃沈を経て、上條と永瀬さんに言われた言葉を振り返り冷静に考えたら、今崎さんのことは殆ど何も知らなかった。上條のことも永瀬さんを何年も好きだと社内で有名なことも知らずに、周りからの言葉に流されて何も考えず、俺を特別に思ってくれるかも!なんて上條でなくてもお断りすぎる案件だった。
申し訳ない事をしたなと今更思いながらバドミントンコートを見ると、試合中に跳び跳ねる上條の襟足が浮く。チラリと見える白いうなじには、ガッツリ噛み痕。横で上條を眺める永瀬さんにソッと視線をやると冷気を放つ勢いで威嚇してくる。
「もうあんなこと言いませんから許して下さいよ。結果的に美味しい思いしたの永瀬さんでしょ?あのうなじの執着おっかないですよ。獣?永瀬さんずっとクールだと思ってたけど獣ですね。」
「るせぇっ。」
かなりの遊び人として噂があった永瀬さんが、この執着。上條がこうしたのなら、魔性だな。どんなテクニックで、こんなに執着心剥き出しの永瀬さんが出来るんだ。ドライで飄々とした人だったろう?なんて思っていたら、噛み痕のつく白いうなじを見ながらごくりと喉を鳴らしてしまい、永瀬さんから鋭い視線を感じて恐怖に戦く。
タイミング良く、新見が試合だと俺を呼びにきたので永瀬さんの視線から逃れることができた。新見は、他にも引く手数多なサークルに誘われただろうに何故ここに入ったのかわからない。そして、くじ引きとはいえ何で俺とペア……ため息が出そうになりながらコートに立つ。
お相手は、永瀬さんと部長か……この組み合わせ嫌だなぁ。視線から逃れたと思ったら、対戦相手。睨まれてるし……今日の俺はとことん運が無い。
新見に、二人が左右にかなりふっていたぶってからギリギリを狙い決めてくる、エグい技術持ちで性格も悪いから気を付けるように伝える。
「はい。絶対に田村部長には、負けません。」
永瀬さんもいるだろう。なんで部長だけなんだよ。むしろプレイのいやらしさは断然永瀬さんの方が上だ。部長の方は、ほぼ力業だからな。
そんなやり取りをして試合を始めた。新見がコート内を軽やかに動く……運動神経もいいのか、憎たらしい気もするがペアの今は心強い。ネットギリギリに落とすエグいスマッシュもボディーアタックも上手く捌いて、俺と新見ペアはサークル|最強最凶ペアに僅差で勝利した。
狭いコートなのに、ずっと振り回されて汗がTシャツを濡らすほど出ている俺……とは対照的に額に汗かきながらも涼しい顔をする。スポドリのCM?の爽やかさを魅せる新見。何、この格差社会……切なすぎるだろう。
勝てない事が多い永瀬さん、田村部長ペアに勝利した新しいヒーローの誕生にリーグ戦はかなり盛り上がった。初戦打破した勢いで、そのまま勝ち進んだ俺と新見は、今回のリーグ戦優勝をかっさらった。部費から一年分のリーグ戦賞品目録の入った箱から、くじ引きをしてわくわく開封式!
「イタリアン料理ペア食事券」
サークルのルールを恨まずにはいられない。ゲットしたものは基本はペア相手とシェアしなければならない。食事券だと、写真つきの報告日記をあげなければならないから一番面倒くさい。金額的には、当たりなんだけどな。
地味に、有名で料理も酒も美味いお洒落なイタリアンなのが腹が立つ。でも、これをきっかけにカップルができたりすることも多い。サークル内にはペア組みきっかけのパートナー持ちも多い。
双方の同意があり権利を譲る場合。サークル内メンバーとの片方だけチェンジはあり。賞品開封後、新見目当てのやつらが俺のところに殺到した。
「俺は誰でもいいから新見に聞けよ。相応の礼は貰いますよ。」
「ちょ!っと待ってください。僕は譲ることに同意していません。」
新見のよく通る声がコートに響く。
「皆さん坂下先輩から離れてください。小さい先輩が潰れたらどうするんですか?」
「小さいとか余計なお世話だよ新見。俺は標準身長!お前がでかいだけ!」
睨み付けると、新見も負けじとこっちに視線を投げ掛けてきた。
「先輩も!双方の同意がないのに勝手に譲ろうとするのは、ルール違反ですよね?ここうるさいんで、人の少ないところで話しましょう。」
ずりずりと引っ張られてきたのは、ホール近くの人気のない閉店後の売店前。
「僕は、権利を誰にも譲る気はありません。だから、いつ行くかこれから決めましょう。よろしいですね!はい!今から僕の家で!」
飲み過ぎた俺を介抱してくれた上條に、周りの人に薦められた勢いで告白。永瀬さんとの仲を取り持つ当て馬になり撃沈。
二度の撃沈を経て、上條と永瀬さんに言われた言葉を振り返り冷静に考えたら、今崎さんのことは殆ど何も知らなかった。上條のことも永瀬さんを何年も好きだと社内で有名なことも知らずに、周りからの言葉に流されて何も考えず、俺を特別に思ってくれるかも!なんて上條でなくてもお断りすぎる案件だった。
申し訳ない事をしたなと今更思いながらバドミントンコートを見ると、試合中に跳び跳ねる上條の襟足が浮く。チラリと見える白いうなじには、ガッツリ噛み痕。横で上條を眺める永瀬さんにソッと視線をやると冷気を放つ勢いで威嚇してくる。
「もうあんなこと言いませんから許して下さいよ。結果的に美味しい思いしたの永瀬さんでしょ?あのうなじの執着おっかないですよ。獣?永瀬さんずっとクールだと思ってたけど獣ですね。」
「るせぇっ。」
かなりの遊び人として噂があった永瀬さんが、この執着。上條がこうしたのなら、魔性だな。どんなテクニックで、こんなに執着心剥き出しの永瀬さんが出来るんだ。ドライで飄々とした人だったろう?なんて思っていたら、噛み痕のつく白いうなじを見ながらごくりと喉を鳴らしてしまい、永瀬さんから鋭い視線を感じて恐怖に戦く。
タイミング良く、新見が試合だと俺を呼びにきたので永瀬さんの視線から逃れることができた。新見は、他にも引く手数多なサークルに誘われただろうに何故ここに入ったのかわからない。そして、くじ引きとはいえ何で俺とペア……ため息が出そうになりながらコートに立つ。
お相手は、永瀬さんと部長か……この組み合わせ嫌だなぁ。視線から逃れたと思ったら、対戦相手。睨まれてるし……今日の俺はとことん運が無い。
新見に、二人が左右にかなりふっていたぶってからギリギリを狙い決めてくる、エグい技術持ちで性格も悪いから気を付けるように伝える。
「はい。絶対に田村部長には、負けません。」
永瀬さんもいるだろう。なんで部長だけなんだよ。むしろプレイのいやらしさは断然永瀬さんの方が上だ。部長の方は、ほぼ力業だからな。
そんなやり取りをして試合を始めた。新見がコート内を軽やかに動く……運動神経もいいのか、憎たらしい気もするがペアの今は心強い。ネットギリギリに落とすエグいスマッシュもボディーアタックも上手く捌いて、俺と新見ペアはサークル|最強最凶ペアに僅差で勝利した。
狭いコートなのに、ずっと振り回されて汗がTシャツを濡らすほど出ている俺……とは対照的に額に汗かきながらも涼しい顔をする。スポドリのCM?の爽やかさを魅せる新見。何、この格差社会……切なすぎるだろう。
勝てない事が多い永瀬さん、田村部長ペアに勝利した新しいヒーローの誕生にリーグ戦はかなり盛り上がった。初戦打破した勢いで、そのまま勝ち進んだ俺と新見は、今回のリーグ戦優勝をかっさらった。部費から一年分のリーグ戦賞品目録の入った箱から、くじ引きをしてわくわく開封式!
「イタリアン料理ペア食事券」
サークルのルールを恨まずにはいられない。ゲットしたものは基本はペア相手とシェアしなければならない。食事券だと、写真つきの報告日記をあげなければならないから一番面倒くさい。金額的には、当たりなんだけどな。
地味に、有名で料理も酒も美味いお洒落なイタリアンなのが腹が立つ。でも、これをきっかけにカップルができたりすることも多い。サークル内にはペア組みきっかけのパートナー持ちも多い。
双方の同意があり権利を譲る場合。サークル内メンバーとの片方だけチェンジはあり。賞品開封後、新見目当てのやつらが俺のところに殺到した。
「俺は誰でもいいから新見に聞けよ。相応の礼は貰いますよ。」
「ちょ!っと待ってください。僕は譲ることに同意していません。」
新見のよく通る声がコートに響く。
「皆さん坂下先輩から離れてください。小さい先輩が潰れたらどうするんですか?」
「小さいとか余計なお世話だよ新見。俺は標準身長!お前がでかいだけ!」
睨み付けると、新見も負けじとこっちに視線を投げ掛けてきた。
「先輩も!双方の同意がないのに勝手に譲ろうとするのは、ルール違反ですよね?ここうるさいんで、人の少ないところで話しましょう。」
ずりずりと引っ張られてきたのは、ホール近くの人気のない閉店後の売店前。
「僕は、権利を誰にも譲る気はありません。だから、いつ行くかこれから決めましょう。よろしいですね!はい!今から僕の家で!」
0
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~
水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。
アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。
氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。
「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」
辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。
これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!
追放された『呪物鑑定』持ちの公爵令息、魔王の呪いを解いたら執着溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
「お前のそのスキルは不吉だ」
身に覚えのない罪を着せられ、聖女リリアンナによって国を追放された公爵令息カイル。
死を覚悟して彷徨い込んだ魔の森で、彼は呪いに蝕まれ孤独に生きる魔王レイルと出会う。
カイルの持つ『呪物鑑定』スキル――それは、魔王を救う唯一の鍵だった。
「カイル、お前は我の光だ。もう二度と離さない」
献身的に尽くすカイルに、冷徹だった魔王の心は溶かされ、やがて執着にも似た溺愛へと変わっていく。
これは、全てを奪われた青年が魔王を救い、世界一幸せになる逆転と愛の物語。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
ハッピーライフのために地味で根暗な僕がチャラ男会計になるために
ミカン
BL
地味で根暗な北斗が上手く生きていくために王道学園でチャラ男会計になる話
※主人公へのいじめ描写ありのため苦手な方は閲覧ご注意下さい。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる