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sideシーちゃん
sideシーちゃん:賞品の行方~誤解を解く
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賞品は、当たりのペア食事券。心の中でガッツポーズした僕とは反対に、ヨウちゃんは溜め息をついた。権利譲渡の発言を始める。まてまてまて絶対に嫌だ。
「権利は譲らない」
宣言して小さいと表現されたことに怒るヨウちゃんを、集まってきた人の中から引っ張り出して、その流れで、話し合いを今から僕の家で!と、僕の車に押し込むことに成功した。
ドアを開けて逃げようとするけど、絶対に逃がしてやらない。手を伸ばして助手席のドアを閉めて、ロックをかける。ヨウちゃんのシートベルトを締めて、静かになったヨウちゃんを見あげると、幸せそうな顔をして目をつぶっている。
……ふらふらとふっくらしたピンクの唇に吸い寄せられていくと、急に目を開けてビックリした顔をしたヨウちゃんが真っ赤な顔で驚いた声を出した。
「な?!なに?」
「それこっちが聞きたいんですけど、本当に心臓に悪いからやめて欲しいです。」
唇に吸い寄せられたことを、説明できるわけもなく、顔を背けて詳細突っ込みを回避して様子をうかがう。窓ガラス越しに確認すると、意味が分からないという顔をして首を傾げてぶつぶつ言っている。くぅっ!その動作可愛い今すぐ押し倒したい。
運転中も、助手席からヨウちゃんの熱い視線を感じる。もう僕、何かしても許されるんじゃないかな?何度もそう思い踏みとどまっていたが、とうとう耐えきれなくなって
「見すぎです。」
とだけ伝える。気付かなかったみたいな顔をして驚いて謝ったヨウちゃんは、慌てて今日の試合の話をし始めた。
永瀬さん,部長ペアとの対戦話が多かった。二人を褒めるのは好ましくなかったけど、同時に僕の身体能力や技術も褒めてくれたし、僕に関心を持ってくれたことに心が満たされる。
到着後も往生際悪く度々逃げようとしたり、シャワーも着替えもできずに来たことをずっと気にしているので部屋に押し込み、浴室の準備を整えてタオルを押し付けた上でシャワーを使うようにすすめる。
疑問に思ったりしてはいるだろうに、受け入れ流されて脱衣場で服を脱ぎはじめたことが衣擦れでわかる。悶えながらも、押しに弱すぎて心配になる。
この様子ならとりあえず上條さんの一件で男もOKなのだから、既成事実を作ってしまえば絆されてくれるだろうと、餌付けも兼ねて食事の支度をする。
長いヨウちゃんの追っかけ生活で、食の好みは完璧に網羅できているはず。あのチョコミントアイスだって好きだと知った日から、売っている店を探してあちこちを調べて切らすことなく冷凍庫にストックしてある。
お酒には、少し仕込む。媚薬も憧れるけどお目にかかったこともないし危なそうだ。そのままのヨウちゃんを楽しむこともできない。帰れなくなるように……と、ほんの少しだけ睡眠薬を盛った。
風呂上がりの雫を垂らすヨウちゃんの可愛さと破壊力。僕の体の一部が大変なことになっているけど、大きめで厚みのあるデニムエプロンで見えないのを良いことに、そのままヨウちゃんに近づきドライヤーなどのありかを教える。体に触れてしまいそうな距離に近づくちょっとした背徳感。ヨウちゃんが、いつもタオルと自然乾燥だとドライヤーを面倒くさがるので、黙って首を横に降ると理解が得られたみたいだ。風邪ひいたらどうするんだ。
本当なら密着して髪を触りながらいちゃいちゃして乾かしたい。なんなら抜け毛も集めたい!けど、一部大興奮した体の事情でこれ以上危険な橋は渡れず、食事の支度を理由にそっと離れる。ヨウちゃんに飢えた素直な体が憎らしい。
食事の好みを知っていることを知られるわけにはいかず、嫌いなものはないですか?と無難に確認したりする。食事は好評で、可愛い隙のある顔で沢山食べた。機嫌も良く、意外にも順調に誕生日の食事会をもぎ取れた。アシ出たら奢ってやってもいいよ?って本当?凄くテンション高めだけどもう酔ってる?
酔ったヨウちゃんから、新人教育中に僕がとった行動で招いた誤解について初めて知る。馬鹿に?!してないしてない。好きすぎてにこにこ見たり、しれっと何度も質問に行くことがそんなにヨウちゃんの精神を蝕んでいたのかと思うと自分に腹が立つ。誤解が解けてホッとしていると、ヨウちゃんが寝落ちてしまった。
「あぁ!しまった。いいところなのに、こんなことなら盛るんじゃなかった……。」
本当に後悔した。仕方なくヨウちゃんをベッドに寝かせる。盗聴しているんだろう滉耀からがんがん連絡が来ている。
『同意なく手出し、社会的に抹消。』
『いや、殺す。』
僕も狂ってると思うけど、あの兄妹も大分頭がおかしいと思う。彼らを見ていると、耀亮と兄弟で無かった事を神様に感謝する。まぁ、もし僕が兄弟なら僕だけに依存するように立ち回った自信はある。滉耀が不器用なやつで良かった。仕事は出来るのにヨウちゃんが関わると凄くポンコツになるみたいだ。
今だって、僕を脅してくるけどヨウちゃんとの仲が良いわけでもない滉耀の盗聴がバレたら、関係修復は絶望的だろうという自覚が足りていない。
僕はもっと上手くやる。ここで手を出したりしない。寝ていて反応がないなんてつまらなすぎる。寝起きに最大に動揺させられるように振る舞わないとね。と興奮であまり眠れない夜を過ごした。
「権利は譲らない」
宣言して小さいと表現されたことに怒るヨウちゃんを、集まってきた人の中から引っ張り出して、その流れで、話し合いを今から僕の家で!と、僕の車に押し込むことに成功した。
ドアを開けて逃げようとするけど、絶対に逃がしてやらない。手を伸ばして助手席のドアを閉めて、ロックをかける。ヨウちゃんのシートベルトを締めて、静かになったヨウちゃんを見あげると、幸せそうな顔をして目をつぶっている。
……ふらふらとふっくらしたピンクの唇に吸い寄せられていくと、急に目を開けてビックリした顔をしたヨウちゃんが真っ赤な顔で驚いた声を出した。
「な?!なに?」
「それこっちが聞きたいんですけど、本当に心臓に悪いからやめて欲しいです。」
唇に吸い寄せられたことを、説明できるわけもなく、顔を背けて詳細突っ込みを回避して様子をうかがう。窓ガラス越しに確認すると、意味が分からないという顔をして首を傾げてぶつぶつ言っている。くぅっ!その動作可愛い今すぐ押し倒したい。
運転中も、助手席からヨウちゃんの熱い視線を感じる。もう僕、何かしても許されるんじゃないかな?何度もそう思い踏みとどまっていたが、とうとう耐えきれなくなって
「見すぎです。」
とだけ伝える。気付かなかったみたいな顔をして驚いて謝ったヨウちゃんは、慌てて今日の試合の話をし始めた。
永瀬さん,部長ペアとの対戦話が多かった。二人を褒めるのは好ましくなかったけど、同時に僕の身体能力や技術も褒めてくれたし、僕に関心を持ってくれたことに心が満たされる。
到着後も往生際悪く度々逃げようとしたり、シャワーも着替えもできずに来たことをずっと気にしているので部屋に押し込み、浴室の準備を整えてタオルを押し付けた上でシャワーを使うようにすすめる。
疑問に思ったりしてはいるだろうに、受け入れ流されて脱衣場で服を脱ぎはじめたことが衣擦れでわかる。悶えながらも、押しに弱すぎて心配になる。
この様子ならとりあえず上條さんの一件で男もOKなのだから、既成事実を作ってしまえば絆されてくれるだろうと、餌付けも兼ねて食事の支度をする。
長いヨウちゃんの追っかけ生活で、食の好みは完璧に網羅できているはず。あのチョコミントアイスだって好きだと知った日から、売っている店を探してあちこちを調べて切らすことなく冷凍庫にストックしてある。
お酒には、少し仕込む。媚薬も憧れるけどお目にかかったこともないし危なそうだ。そのままのヨウちゃんを楽しむこともできない。帰れなくなるように……と、ほんの少しだけ睡眠薬を盛った。
風呂上がりの雫を垂らすヨウちゃんの可愛さと破壊力。僕の体の一部が大変なことになっているけど、大きめで厚みのあるデニムエプロンで見えないのを良いことに、そのままヨウちゃんに近づきドライヤーなどのありかを教える。体に触れてしまいそうな距離に近づくちょっとした背徳感。ヨウちゃんが、いつもタオルと自然乾燥だとドライヤーを面倒くさがるので、黙って首を横に降ると理解が得られたみたいだ。風邪ひいたらどうするんだ。
本当なら密着して髪を触りながらいちゃいちゃして乾かしたい。なんなら抜け毛も集めたい!けど、一部大興奮した体の事情でこれ以上危険な橋は渡れず、食事の支度を理由にそっと離れる。ヨウちゃんに飢えた素直な体が憎らしい。
食事の好みを知っていることを知られるわけにはいかず、嫌いなものはないですか?と無難に確認したりする。食事は好評で、可愛い隙のある顔で沢山食べた。機嫌も良く、意外にも順調に誕生日の食事会をもぎ取れた。アシ出たら奢ってやってもいいよ?って本当?凄くテンション高めだけどもう酔ってる?
酔ったヨウちゃんから、新人教育中に僕がとった行動で招いた誤解について初めて知る。馬鹿に?!してないしてない。好きすぎてにこにこ見たり、しれっと何度も質問に行くことがそんなにヨウちゃんの精神を蝕んでいたのかと思うと自分に腹が立つ。誤解が解けてホッとしていると、ヨウちゃんが寝落ちてしまった。
「あぁ!しまった。いいところなのに、こんなことなら盛るんじゃなかった……。」
本当に後悔した。仕方なくヨウちゃんをベッドに寝かせる。盗聴しているんだろう滉耀からがんがん連絡が来ている。
『同意なく手出し、社会的に抹消。』
『いや、殺す。』
僕も狂ってると思うけど、あの兄妹も大分頭がおかしいと思う。彼らを見ていると、耀亮と兄弟で無かった事を神様に感謝する。まぁ、もし僕が兄弟なら僕だけに依存するように立ち回った自信はある。滉耀が不器用なやつで良かった。仕事は出来るのにヨウちゃんが関わると凄くポンコツになるみたいだ。
今だって、僕を脅してくるけどヨウちゃんとの仲が良いわけでもない滉耀の盗聴がバレたら、関係修復は絶望的だろうという自覚が足りていない。
僕はもっと上手くやる。ここで手を出したりしない。寝ていて反応がないなんてつまらなすぎる。寝起きに最大に動揺させられるように振る舞わないとね。と興奮であまり眠れない夜を過ごした。
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