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#1 見えない恐怖 見えることの恐怖
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ある時、深夜に金縛りにあい白い服を着た長い髪の女性を目にした。
その頃から、嫌な重たい空気を感じることがある。明らかに普通の人間ではない体の透けた幽霊を目撃したりと、自分に少し霊感がある事に気がついた。
「先輩の車、真っ赤でカッコイイですね!」
「俺の自慢の愛車だからな」
夕暮れの校舎の前で、自分の車を自慢するOBの先輩。
「そろそろ良い時間だから行くか」
5人乗りの車を満席にし、とある場所へと向かう若者。
「今から行く所は、ガチでやばいから、危なさそうだったらすぐ引き返すぞ」
「先輩頼りにしてます!」
「なんか、俺ちょっと怖くなって来た」
今日の放課後、急遽友達から先輩の新車で心霊スポットへ行こう!と数合わせで誘われ今現在、俺も一緒に同行していると言うわけだ。
先輩は、昔から霊感が強いとは聞いているが正直心許ない。何も起こらなければ良いのだが、、、。
だいぶ日も落ちて、辺りは真っ暗になった。
どこかの田舎道っぽいが、人の気配が全然ない。
「近くなって来たから、みんな窓を閉めてくれ」
窓を開けていると、外から幽霊が入って来るのだとか。
車を満席にしたのも、幽霊の入る隙間を無くすためだそうだ。
きっと過去に、そういった経験をして来たのだろう…。
目の前に大きな柳の木が2本立っている。
まるで、入り口の門の様にも見える。
「なんだか寒気がしてきた。」
「純也ビビってるのか?笑」
どうやら、寒気がしてるのは俺だけの様だ。
『マジで先輩、何も感じてないのか?』
『何で、何も言わないんだろう。』
不安が募る一方だ。
「この先は、外国人の墓地があるんだ!」
先輩が言うには、どうやら昔し戦争で捕虜になった外国人が、この国で生涯を終え母国へ帰る事なくここのお墓に埋葬されたとか。
そして、今も外国人の霊がこの辺りを彷徨っているらしい。
心霊スポットと言えば、墓は定番の1つだけど、ここの墓は特にやばい話が結構ある。
中には、原因不明の事故で亡くなっている話も聞くが、ニュースにはなっていない。
おそらく、遊び半分の来訪者を多数出さない様にだろうと思われる。
墓地らしきものが見えてきた。
「おい!マジかよ。」
急に先輩の様子が変わった。
と思いきや、急ハンドル切って慌ててUターンする。
「え、先輩どうしたんですか?」
「…。」
俺には、何となく先輩の気持ちが分かった。
あの柳の木を越えてから、一気に空気が重たく冷たくなった。
『これは、ガチでヤバイ所かも』
「誰も、絶対に外を見るなよ!」
わぁーーー~!!
シーンと静まり返ったガソリンスタンドで、皆んな唖然とする。
あれから、先輩は随分スピードを上げながらしばらく走り続けていた。
墓地の辺りは、砂利で道も悪かったのか随分車の尻を振り回しながら走っていた。
流石の先輩も、よほど焦る状況にあったのだろう。
先輩の真っ赤な新車は、すっかり泥まみれになっていた。
フロントガラスも凄い汚れ様だ…。
どうしたら、こんな汚れ方するんだと言わんばかりのありさまだった。
ーーー翌日に先輩から話を聞いた。ーーー
どうやらあの時、墓の前に数えきれないくらいの外国人たちの霊が、こちらを凄い形相で睨みつけていたらしい。
慌てて引き返したその時、幽霊たちが次々に中に入ろうと車の上に乗って来たり、叩いたりと、それはもう凄かったらしい。
だが、珍しく俺には何も見えなかった。
先輩だけがあの恐怖が目に見えてたようだ。
後から詳しく調べてみたが、普段はお墓参りに来る方も多く普通に使われている場所だった。
きっと、遊び半分でやって来た俺たちを歓迎したくなかったのだろう…。
これに懲りたのか、先輩からまた心霊スポットに誘われる事は、無くなった。
その頃から、嫌な重たい空気を感じることがある。明らかに普通の人間ではない体の透けた幽霊を目撃したりと、自分に少し霊感がある事に気がついた。
「先輩の車、真っ赤でカッコイイですね!」
「俺の自慢の愛車だからな」
夕暮れの校舎の前で、自分の車を自慢するOBの先輩。
「そろそろ良い時間だから行くか」
5人乗りの車を満席にし、とある場所へと向かう若者。
「今から行く所は、ガチでやばいから、危なさそうだったらすぐ引き返すぞ」
「先輩頼りにしてます!」
「なんか、俺ちょっと怖くなって来た」
今日の放課後、急遽友達から先輩の新車で心霊スポットへ行こう!と数合わせで誘われ今現在、俺も一緒に同行していると言うわけだ。
先輩は、昔から霊感が強いとは聞いているが正直心許ない。何も起こらなければ良いのだが、、、。
だいぶ日も落ちて、辺りは真っ暗になった。
どこかの田舎道っぽいが、人の気配が全然ない。
「近くなって来たから、みんな窓を閉めてくれ」
窓を開けていると、外から幽霊が入って来るのだとか。
車を満席にしたのも、幽霊の入る隙間を無くすためだそうだ。
きっと過去に、そういった経験をして来たのだろう…。
目の前に大きな柳の木が2本立っている。
まるで、入り口の門の様にも見える。
「なんだか寒気がしてきた。」
「純也ビビってるのか?笑」
どうやら、寒気がしてるのは俺だけの様だ。
『マジで先輩、何も感じてないのか?』
『何で、何も言わないんだろう。』
不安が募る一方だ。
「この先は、外国人の墓地があるんだ!」
先輩が言うには、どうやら昔し戦争で捕虜になった外国人が、この国で生涯を終え母国へ帰る事なくここのお墓に埋葬されたとか。
そして、今も外国人の霊がこの辺りを彷徨っているらしい。
心霊スポットと言えば、墓は定番の1つだけど、ここの墓は特にやばい話が結構ある。
中には、原因不明の事故で亡くなっている話も聞くが、ニュースにはなっていない。
おそらく、遊び半分の来訪者を多数出さない様にだろうと思われる。
墓地らしきものが見えてきた。
「おい!マジかよ。」
急に先輩の様子が変わった。
と思いきや、急ハンドル切って慌ててUターンする。
「え、先輩どうしたんですか?」
「…。」
俺には、何となく先輩の気持ちが分かった。
あの柳の木を越えてから、一気に空気が重たく冷たくなった。
『これは、ガチでヤバイ所かも』
「誰も、絶対に外を見るなよ!」
わぁーーー~!!
シーンと静まり返ったガソリンスタンドで、皆んな唖然とする。
あれから、先輩は随分スピードを上げながらしばらく走り続けていた。
墓地の辺りは、砂利で道も悪かったのか随分車の尻を振り回しながら走っていた。
流石の先輩も、よほど焦る状況にあったのだろう。
先輩の真っ赤な新車は、すっかり泥まみれになっていた。
フロントガラスも凄い汚れ様だ…。
どうしたら、こんな汚れ方するんだと言わんばかりのありさまだった。
ーーー翌日に先輩から話を聞いた。ーーー
どうやらあの時、墓の前に数えきれないくらいの外国人たちの霊が、こちらを凄い形相で睨みつけていたらしい。
慌てて引き返したその時、幽霊たちが次々に中に入ろうと車の上に乗って来たり、叩いたりと、それはもう凄かったらしい。
だが、珍しく俺には何も見えなかった。
先輩だけがあの恐怖が目に見えてたようだ。
後から詳しく調べてみたが、普段はお墓参りに来る方も多く普通に使われている場所だった。
きっと、遊び半分でやって来た俺たちを歓迎したくなかったのだろう…。
これに懲りたのか、先輩からまた心霊スポットに誘われる事は、無くなった。
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