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第17話 勝利パンツをはきたいんです
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「もう、本当に課長は素直でかわいい人すぎますってば。あ、そういうところ、ぼくは大好きなんですけども」
NNNのエージェントだということをすっかり信じ込んで固まった俺を、妹尾はあははと笑い飛ばした。
笑えない。本当に笑えない。
その上、すごい自然に『素直でかわいい人』とか褒めてきやがる。
うれしいやら、悲しいやら、情けないやら、くすぐったいやら。
感情が複雑に絡み合って、自分が今、どんな顔をしているのかわからない。
「エージェントとは言っても、保護猫活動のお手伝いを週末にしているくらいです。本物のエージェントになりたい夢はありますが、なかなか前途多難な感じでして」
と、彼は微苦笑する。
冗談では済まされないような情報は猫カフェ通いや保護猫活動によるものなのだろうか。
じっと見つめ返す俺に彼は困ったように眉尻を下げると「それでもですね」と続けた。
「情報を多く持っていることは人生において強力な武器になるから、くだらないと思えるような小さなことでも忘れずに収集しておきなさいって、お祖父様から教えられたのは本当です。夢の実現にはまず情報を集めることからって」
「そう、か……」
気を取り直して俺は牛肉弁当に箸をつけた。
妹尾の言うこと、もとい、妹尾の祖父の教えはまったくもってその通りだ。
もしもチャンスがあるのなら、彼の祖父に伝えたい。
あなたの教えですごいモンスターができましたよと。
黙々と弁当とプリンを食べ続けたのち、再び資料作りに取り掛かった。
「よし、終わり」
最後のレジメをホッチキスでとめて、大きく伸びをした。
やれることはやった。
あとは管理職の皆さんの心を掴むような発表をするだけだ。
製本した明日のプレゼン資料をデスクにしまってから、俺達は部屋を出た。
昨日と同様、トイレをダンボールに詰めて、コートの下に係長を隠した状態で駐車場に向かう。
昨夜に比べたらずっと遅い時間だから、それほど気をつけることもなさそうだった。
車に乗り込むように促す俺に妹尾は「今日は自分の家に帰ります」と言った。
「別にうちに来ればいいじゃないか?」
「そうしたいのは山々なんですけど、着替えを一晩分しか持ってきていませんし」
「うちに新品のパンツもTシャツもあるし。なんならクリーニングしたワイシャツも貸すけど?」
まるで恋人同士のやりとりのようなキャッチボールが続く。妹尾は照れくさそうに笑いながら答えた。
「明日は大切な日ですから。勝利パンツをはいていきたいんです!」
彼の言葉に俺は唾をうまく飲み込めずに咳き込んだ。
たしかに言うとおりなのだが、ここで『勝利パンツ』なるワードが出てくるなんて思いもしなかった。
不意打ちすぎて、言葉が出てこない。
それに間違っている。
それを言うなら『勝負パンツ』だろう。なんだよ、『勝利パンツ』って。
「大丈夫ですか、課長? お疲れみたいですね」
「だ、だいじょうぶだ。しかし、なんだ、勝利パンツって。おまえがそこまですることじゃないだろう? プレゼンするのは俺なんだし」
「そうですが、なにごとにおいてもゲン担ぎは大切にしなさいというのがお祖父様の教えでして。特にここぞという勝負のときは、勝利パンツをはけというのもお祖父様の教えでして」
「それで? おまえのお祖父さんはどんなパンツをはけって言うんだ?」
「真っ赤なパンツです! 新品じゃないといけません!」
真っ赤なパンツ。しかも新品とは。
「なんで新品じゃないといけないんだ? 赤はなんとなくわかるが」
赤が気持ちを奮い立てる色だというのは知っている。
アメリカ大統領選挙で立候補者が赤いネクタイをしたり、ファーストレディー候補が赤い服を着たりするのはあまりにも有名な話だ。
還暦に赤いパンツを贈るといいと言われるのも、元気が湧いて長生きできるからというのが理由だ。
しかし、新品でなければならないという話は聞いたことがない。
「ああ、それなんですが」
妹尾がちらりと時計を見る。
「お話ししたいんですけど、終電に間に合わなくなると困りますんで」
「わかった。家まで送っていくから教えてくれ」
「はい!」
妹尾を助手席に乗せると、彼が言った住所にカーナビを設定する。誘導されるまま、俺は車を走らせた。
「で、新品の理由は?」
「新しいものを身に着けると、気持ちが引き締まるからです。有名な戦国武将たちは皆、戦に出るときはまっさらなふんどしを身に着けていたそうです。命を落としたときにライバルによれよれの下着をバカにされることを避けたんじゃないかとお祖父様はおっしゃっていました」
「そうか。有名な戦国武将たちもやってたのかあ。それならやってみてもいいか。新しい赤のパンツなんかあったかなあ?」
自分の家のタンスの中の下着を思い起こしてみる。黒とかグレーでひしめきあっている状態しか浮かばない。赤は持っていないような気がする。
「あ、それじゃあ。明日、ぼくが持って行きますよ、会社に!」
「おまえ、Mサイズだろう? 俺はLだ」
「大丈夫です! たぶん、実家にいけばあります。父がLサイズなので。もちろん、新品ですから!」
「ははは……じゃあ、頼む」
「はい!」
妹尾がにこにこと頬をゆるませている。
そんなに嬉しいのだろうか。
彼の横顔はそれほどしあわせそうだった。
「なあ、妹尾。おまえの実家に寄ろうか?」
彼の実家が気になって訊いた。
裕福な家だったと言っていたから、さぞ立派な家なのだろう。
大豪邸かもしれない。
どんな家庭に育ったのか気になる。
大いに気になる。
できるなら、両親にも会ってみたい。
噂に聞く祖父にも会ってみたい。
これは決して下心ではない。
あくまでも、彼の上司として、だ。
「それには及びません。朝、寄ってきますから」
「そ、そうか」
あっさりと断られる。
残念。非常に残念。
いや、だから上司として残念であって、決して彼に興味がすごくあったから見てみたかったなんていう邪な思いからではない。たぶん。
『まもなく目的地に到着します』
カーナビが俺の心をあざ笑うかのようにアナウンスを流す。
「あ、ここです!」
彼が指さした先を、俺は目を凝らして見た。
細い路地裏にひっそりと建つアパート。青ペンキの禿げたトタンの壁が車のライトに照らしだされて、ぼんやりと浮かび上がっている。
大きな台風が来たら吹き飛んでしまいそうなふかふかと浮いた屋根を見つめて、俺はごくりと唾を飲みこんだ。
幽霊でも出そうなオンボロだ。
よくもまあ、こんな建物に住もうと決めたものだ。
遅い時間だからなのか、窓にはひとつも明かりがついていない。
本当にここに人が住んでいるのだろうか。
妹尾という人物の謎が余計に深まった。
「ありがとうございました!」
妹尾が係長を助手席に静かに置いて扉を閉めた。
温もりがなくなったことに不安を覚えた係長が彼に追いすがるように「みぃ」と繰り返し鳴いた。
アパートに向かっていく妹尾の後ろ姿を見送ると、俺はアクセルペダルを踏み込んだ。
いつまでも鳴きやまない係長の頭を落ち着かせるようにゆっくりとなでる。
妹尾という存在が欠けて温度が下がった車のハンドルを握りしめながら、さみしさをごまかすように小さな白い相棒を膝の上に移動させた。
NNNのエージェントだということをすっかり信じ込んで固まった俺を、妹尾はあははと笑い飛ばした。
笑えない。本当に笑えない。
その上、すごい自然に『素直でかわいい人』とか褒めてきやがる。
うれしいやら、悲しいやら、情けないやら、くすぐったいやら。
感情が複雑に絡み合って、自分が今、どんな顔をしているのかわからない。
「エージェントとは言っても、保護猫活動のお手伝いを週末にしているくらいです。本物のエージェントになりたい夢はありますが、なかなか前途多難な感じでして」
と、彼は微苦笑する。
冗談では済まされないような情報は猫カフェ通いや保護猫活動によるものなのだろうか。
じっと見つめ返す俺に彼は困ったように眉尻を下げると「それでもですね」と続けた。
「情報を多く持っていることは人生において強力な武器になるから、くだらないと思えるような小さなことでも忘れずに収集しておきなさいって、お祖父様から教えられたのは本当です。夢の実現にはまず情報を集めることからって」
「そう、か……」
気を取り直して俺は牛肉弁当に箸をつけた。
妹尾の言うこと、もとい、妹尾の祖父の教えはまったくもってその通りだ。
もしもチャンスがあるのなら、彼の祖父に伝えたい。
あなたの教えですごいモンスターができましたよと。
黙々と弁当とプリンを食べ続けたのち、再び資料作りに取り掛かった。
「よし、終わり」
最後のレジメをホッチキスでとめて、大きく伸びをした。
やれることはやった。
あとは管理職の皆さんの心を掴むような発表をするだけだ。
製本した明日のプレゼン資料をデスクにしまってから、俺達は部屋を出た。
昨日と同様、トイレをダンボールに詰めて、コートの下に係長を隠した状態で駐車場に向かう。
昨夜に比べたらずっと遅い時間だから、それほど気をつけることもなさそうだった。
車に乗り込むように促す俺に妹尾は「今日は自分の家に帰ります」と言った。
「別にうちに来ればいいじゃないか?」
「そうしたいのは山々なんですけど、着替えを一晩分しか持ってきていませんし」
「うちに新品のパンツもTシャツもあるし。なんならクリーニングしたワイシャツも貸すけど?」
まるで恋人同士のやりとりのようなキャッチボールが続く。妹尾は照れくさそうに笑いながら答えた。
「明日は大切な日ですから。勝利パンツをはいていきたいんです!」
彼の言葉に俺は唾をうまく飲み込めずに咳き込んだ。
たしかに言うとおりなのだが、ここで『勝利パンツ』なるワードが出てくるなんて思いもしなかった。
不意打ちすぎて、言葉が出てこない。
それに間違っている。
それを言うなら『勝負パンツ』だろう。なんだよ、『勝利パンツ』って。
「大丈夫ですか、課長? お疲れみたいですね」
「だ、だいじょうぶだ。しかし、なんだ、勝利パンツって。おまえがそこまですることじゃないだろう? プレゼンするのは俺なんだし」
「そうですが、なにごとにおいてもゲン担ぎは大切にしなさいというのがお祖父様の教えでして。特にここぞという勝負のときは、勝利パンツをはけというのもお祖父様の教えでして」
「それで? おまえのお祖父さんはどんなパンツをはけって言うんだ?」
「真っ赤なパンツです! 新品じゃないといけません!」
真っ赤なパンツ。しかも新品とは。
「なんで新品じゃないといけないんだ? 赤はなんとなくわかるが」
赤が気持ちを奮い立てる色だというのは知っている。
アメリカ大統領選挙で立候補者が赤いネクタイをしたり、ファーストレディー候補が赤い服を着たりするのはあまりにも有名な話だ。
還暦に赤いパンツを贈るといいと言われるのも、元気が湧いて長生きできるからというのが理由だ。
しかし、新品でなければならないという話は聞いたことがない。
「ああ、それなんですが」
妹尾がちらりと時計を見る。
「お話ししたいんですけど、終電に間に合わなくなると困りますんで」
「わかった。家まで送っていくから教えてくれ」
「はい!」
妹尾を助手席に乗せると、彼が言った住所にカーナビを設定する。誘導されるまま、俺は車を走らせた。
「で、新品の理由は?」
「新しいものを身に着けると、気持ちが引き締まるからです。有名な戦国武将たちは皆、戦に出るときはまっさらなふんどしを身に着けていたそうです。命を落としたときにライバルによれよれの下着をバカにされることを避けたんじゃないかとお祖父様はおっしゃっていました」
「そうか。有名な戦国武将たちもやってたのかあ。それならやってみてもいいか。新しい赤のパンツなんかあったかなあ?」
自分の家のタンスの中の下着を思い起こしてみる。黒とかグレーでひしめきあっている状態しか浮かばない。赤は持っていないような気がする。
「あ、それじゃあ。明日、ぼくが持って行きますよ、会社に!」
「おまえ、Mサイズだろう? 俺はLだ」
「大丈夫です! たぶん、実家にいけばあります。父がLサイズなので。もちろん、新品ですから!」
「ははは……じゃあ、頼む」
「はい!」
妹尾がにこにこと頬をゆるませている。
そんなに嬉しいのだろうか。
彼の横顔はそれほどしあわせそうだった。
「なあ、妹尾。おまえの実家に寄ろうか?」
彼の実家が気になって訊いた。
裕福な家だったと言っていたから、さぞ立派な家なのだろう。
大豪邸かもしれない。
どんな家庭に育ったのか気になる。
大いに気になる。
できるなら、両親にも会ってみたい。
噂に聞く祖父にも会ってみたい。
これは決して下心ではない。
あくまでも、彼の上司として、だ。
「それには及びません。朝、寄ってきますから」
「そ、そうか」
あっさりと断られる。
残念。非常に残念。
いや、だから上司として残念であって、決して彼に興味がすごくあったから見てみたかったなんていう邪な思いからではない。たぶん。
『まもなく目的地に到着します』
カーナビが俺の心をあざ笑うかのようにアナウンスを流す。
「あ、ここです!」
彼が指さした先を、俺は目を凝らして見た。
細い路地裏にひっそりと建つアパート。青ペンキの禿げたトタンの壁が車のライトに照らしだされて、ぼんやりと浮かび上がっている。
大きな台風が来たら吹き飛んでしまいそうなふかふかと浮いた屋根を見つめて、俺はごくりと唾を飲みこんだ。
幽霊でも出そうなオンボロだ。
よくもまあ、こんな建物に住もうと決めたものだ。
遅い時間だからなのか、窓にはひとつも明かりがついていない。
本当にここに人が住んでいるのだろうか。
妹尾という人物の謎が余計に深まった。
「ありがとうございました!」
妹尾が係長を助手席に静かに置いて扉を閉めた。
温もりがなくなったことに不安を覚えた係長が彼に追いすがるように「みぃ」と繰り返し鳴いた。
アパートに向かっていく妹尾の後ろ姿を見送ると、俺はアクセルペダルを踏み込んだ。
いつまでも鳴きやまない係長の頭を落ち着かせるようにゆっくりとなでる。
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