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12 学園にて 二
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授業が終わったあとミネルヴァから話をされた。
「実は昨日の件なんだけど、結構噂になってるみたいなの。うちの両親も知ってたみたいなのよ。」
「ええっ!昨日のことがそんなに早く!」呆然としてしまった。
「ジェイド様は同世代にも親世代にも話題になる人だからね。私ら商売人の間でも有名人だし。」
ミネルヴァの家は最近男爵になったのだが、家業は元々商人である。
そもそも海をゆく航路などは、魔物が出るらしく忌避されている。
ジェイド様の領地の海際の部分は、女神様に祝福をされた土地らしく、珍しく海を通れる場所として航路があるため、商人の間では必ず念頭に置く場所なのである。
だが商用で利用可能な場所として頻繁に海路が使われると、どうしてもそれらの荷を狙う者らが出て来る。
海賊である。ジェイド様やヴァンダル伯爵家の者達はその海賊達をよく倒しているため、商人達は彼らに感謝している。
もちろん、ヴァンダル伯爵家側も商人達に領地内の通行税はかけているし、商売の関係で金が落ちてくるので、互いに持ちつ持たれつである。
そのためそのヴァンダル伯爵家に関する噂として、例の件が広まるのも早かったらしい。
「どっどうしよう…」胃がキリキリと痛い。「こうなってしまったら、もう普通の家に嫁ぐということまでが、難しくなりそう…」
ミネルヴァは眉を寄せた。
「誤解をといたら、先方からあの件は違いますという話を、広~く念入りに広めてもらうしか方法はなさそうだわね。
それはそうと、あなたはこのまま学園には普通に通う方がいい。何もないことをアピールしておかないといけないと思うの。」
「それはそういうつもりではあるんだけど…」今この瞬間にもこちらを見てコソコソ噂している男女も多数いる。かなり精神的にキツそうだ。
「今後できるだけ共にいるようにするわ。今日はちょっとうちの都合で一緒に来れなかったんだけど、明日から門の前で待ってるようにするわ。」
「悪いわ…」確かに助かるが、ミネルヴァの都合をこちらにずっと合わせてしまうことになる。
彼女の他の方々との交流のチャンスを奪ってしまう。
「いいのよ、落ち着くまでの間だし。
でも、毎日は可能でないかもしれないから、門のとこにいなかったら先に教室に入ってて。」
「わかった、ありがとう」
「この誤解の原因がどこにあるのかが不思議よねえ。
今、うちの知り合いに、聞きこみをしてもらってるの。
昨日依頼したばかりだから、まだしばらくかかるけど。
うちの情報網でわかるかどうか知らないけど、しないよりマシだと思う。」
「私も父や兄に、なぜこんなことになったのか、原因について心当たりが無いか、相談したいわ。
でも、家族なのになかなか会うのが難しくて。
唯一話せた母は、寝耳に水だったみたいだし。
ミネルヴァ、私のために、本当にありがとう…」リデルは頭をさげた。
「きっと、お父様もお兄様も、お仕事忙しいんでしょう。
それなら、お手紙を書くのはどうかしら。
うちでは、商売で言った言わないは大事だから、細かいことでも、必ず書面に残すようにしてるの。
忙しいとすぐに手紙を読めないかもしれないけど、家族だからそのうち見てもらえると思うわよ。」
帝都にいる兄はともかく、同じ家にいる父に手紙をしたためるということは思いもつかなかったが、いいアイディアかもしれない。
リデルは今日にでも二人に手紙を書こうと思い、再度ミネルヴァに礼を言った。
「とんでもないわ、こんなことくらいしかアドバイス言えなくてごめんね。
まあ、一緒にがんばろう。」
力づけるように笑顔を向けてくるミネルヴァ。心が暖かくなる。
こちらも勇気づけられて笑顔になることができた。
「実は昨日の件なんだけど、結構噂になってるみたいなの。うちの両親も知ってたみたいなのよ。」
「ええっ!昨日のことがそんなに早く!」呆然としてしまった。
「ジェイド様は同世代にも親世代にも話題になる人だからね。私ら商売人の間でも有名人だし。」
ミネルヴァの家は最近男爵になったのだが、家業は元々商人である。
そもそも海をゆく航路などは、魔物が出るらしく忌避されている。
ジェイド様の領地の海際の部分は、女神様に祝福をされた土地らしく、珍しく海を通れる場所として航路があるため、商人の間では必ず念頭に置く場所なのである。
だが商用で利用可能な場所として頻繁に海路が使われると、どうしてもそれらの荷を狙う者らが出て来る。
海賊である。ジェイド様やヴァンダル伯爵家の者達はその海賊達をよく倒しているため、商人達は彼らに感謝している。
もちろん、ヴァンダル伯爵家側も商人達に領地内の通行税はかけているし、商売の関係で金が落ちてくるので、互いに持ちつ持たれつである。
そのためそのヴァンダル伯爵家に関する噂として、例の件が広まるのも早かったらしい。
「どっどうしよう…」胃がキリキリと痛い。「こうなってしまったら、もう普通の家に嫁ぐということまでが、難しくなりそう…」
ミネルヴァは眉を寄せた。
「誤解をといたら、先方からあの件は違いますという話を、広~く念入りに広めてもらうしか方法はなさそうだわね。
それはそうと、あなたはこのまま学園には普通に通う方がいい。何もないことをアピールしておかないといけないと思うの。」
「それはそういうつもりではあるんだけど…」今この瞬間にもこちらを見てコソコソ噂している男女も多数いる。かなり精神的にキツそうだ。
「今後できるだけ共にいるようにするわ。今日はちょっとうちの都合で一緒に来れなかったんだけど、明日から門の前で待ってるようにするわ。」
「悪いわ…」確かに助かるが、ミネルヴァの都合をこちらにずっと合わせてしまうことになる。
彼女の他の方々との交流のチャンスを奪ってしまう。
「いいのよ、落ち着くまでの間だし。
でも、毎日は可能でないかもしれないから、門のとこにいなかったら先に教室に入ってて。」
「わかった、ありがとう」
「この誤解の原因がどこにあるのかが不思議よねえ。
今、うちの知り合いに、聞きこみをしてもらってるの。
昨日依頼したばかりだから、まだしばらくかかるけど。
うちの情報網でわかるかどうか知らないけど、しないよりマシだと思う。」
「私も父や兄に、なぜこんなことになったのか、原因について心当たりが無いか、相談したいわ。
でも、家族なのになかなか会うのが難しくて。
唯一話せた母は、寝耳に水だったみたいだし。
ミネルヴァ、私のために、本当にありがとう…」リデルは頭をさげた。
「きっと、お父様もお兄様も、お仕事忙しいんでしょう。
それなら、お手紙を書くのはどうかしら。
うちでは、商売で言った言わないは大事だから、細かいことでも、必ず書面に残すようにしてるの。
忙しいとすぐに手紙を読めないかもしれないけど、家族だからそのうち見てもらえると思うわよ。」
帝都にいる兄はともかく、同じ家にいる父に手紙をしたためるということは思いもつかなかったが、いいアイディアかもしれない。
リデルは今日にでも二人に手紙を書こうと思い、再度ミネルヴァに礼を言った。
「とんでもないわ、こんなことくらいしかアドバイス言えなくてごめんね。
まあ、一緒にがんばろう。」
力づけるように笑顔を向けてくるミネルヴァ。心が暖かくなる。
こちらも勇気づけられて笑顔になることができた。
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