40 / 89
第一章
40
しおりを挟む
「誰かに見られたか」
「いえ、大丈夫かと…こちらです」
布を頭から被って誰だかわからない姿にした男が、随行する数名の者とともに、
案内する者の後について行く。
「例の件はどうなった」
「現在大丈夫です、半ば完成の状態でご用意しております。」
布を被った男は立ち止まって声を荒らげた。
「現在大丈夫だと?大丈夫なのが現在だけでは困る!
それでなくとも同じ建物の中に居るのだ!もし露見したらどうするつもりなのだ!」
「声が高いです、お静かに」案内の者も立ち止まって言う。
「作成しているものについては、建物内部ではなく、別の場所となっております。
今からご案内しますのは、その場所です。そのままお静かについてきてください。」
男が少し落ち着いたので、案内の者は再度歩を進めた。
男がその後から続いたが、布が落ちそうになり被り直した。被り直すとき、ちらと金髪が見えた。
一行は隠し階段から地下道を進んだ。案内の者が松明を持って先導している。
「あまり席を外すとまたうるさく聞いてくるやつがいるんだ」
布を被った男は少し神経が高ぶっているようで、静かにと言われたのにもかかわらず、文句を言いながらついてくる。
「しかしながら、そちら側のご依頼により行っていることでありますので。」
案内の者は、少し会話をせぬとずっと小さくもない声で話しながらついてこられるような危惧があり、渋りながら答えを返した。
「そのための報酬は渡しておるだろう!」男が声を高めてしまったので案内の者が手振りで静かにと伝えた。
「確かに。
そのため、特に入り口で拒絶するなどという問題はおこらず、砦内部にすぐに入ることができたはずです。」
地下道が登りになり、やがて開けた場所に出た。
それは広い洞窟だった。
壁に松明をはめ込んで灯りにしている。
洞窟の中には何やら巨大な器具が設置されていた。
「これがそうか」
「さようです。まだ未完成ですが、完成したら炎を放出するようになっております。」もう声をひそめる必要が無くなったか、普通に話している。
洞窟の壁際には、もう一つ巨大なものが設置されていた。木の枠組みと布地で作られており、何やら恐ろしげな姿をしている。
「これが魔王か。ふん…魔王に見えるかな」
「遠方から霧の中で姿を見ると、それなりに見えるかと存じます。」
「しかし木や布地ばかりで作られていると、何だかあからさまに偽物らしく見えるな。」
「そこは、まだ職人がこの上に細工を施しますので。
木や布で作られていないと、火であまり燃えず、燃え残ってしまうとその方がまずいのでは。
大事なのは、あまり近くによって来られると、偽物だと見破られてしまう可能性が出てきます。
ことを成功に導きたいのであれば、そちらを注意していただきたいです」
「その点であれば問題なかろう」布を被った男は言う。
「あやつらは基本的に遠距離攻撃しかしないからな。
これを見破れる距離まで近寄って、
攻撃などしてこないのだ。
臆病者なのだ。呪われるなどと思っている。」
「そこでそちら様が、この炎の魔法でもって、この魔王を倒すという筋書きですな。」
案内の者は、器具の方を指しながら、念をおすように話す。
「そうだとも」男は胸をはる。
「いるはずのない魔王と魔王軍の噂を煽って中央から兵を出させたのはこのためだ。
偽物の魔王をこの私が倒し、私の正当なる価値を世に知らしめるためだ。
なにもあの身分下の者がこのまま偉そうにしているのを、ただ指をくわえて見るつもりはない。
手柄も栄誉も、この私がもらいうける。
命を受けないであろう地域から徴兵させるという嫌がらせは、なぜか頓挫したようだがな。
まあ問題はない。この件が成功すればな。
あやつの地位もこちらがいただく。
いずれはこちらにという話はあるが、早い方がいい。こちらも長く待ちぼうけるのは嫌だからな。」
案内の者はいくつかの注意点を話した。
いわく、この洞窟は、平原に面した場所に狭い出入口があるが、
外側からみてわかりづらいようになっている。
偵察隊が行き来しても、発見はされないであろう。
出入り口が狭いため、器具や魔王は、完成させた大きさでは、外へ運び出すことができない。
そのため、どちらも分解し、組み立て可能なつくりとなっている。
実行時には、組み立てする場所が外側となるため、
砦側からその作業が見えないように、天幕などをはって隠すようにしてほしいと。
また、組み立て作業中、砦の上から見た場合だが、
この洞窟とその周辺は高所となっており、砦の上からは見えにくい場所となっているため、大丈夫だということだった。
そもそも砦から脱出したあと、敵から発見されないため、
砦の上から見づらかったり、外からわかりづらかったりする場所が選ばれて抜け道の出口とされていたのだが、
相手が外部の者であるためか、さすがにそこまでは金を貰っていても案内の者は説明しなかった。
「天幕などは、炎魔法を使うのに祈りを捧げるため、儀式に必要なのだと、適当にもっともらしいことを言ってください。
器具の方だけだと、見つかっても、炎魔法を射出するため造らせているものだと言い訳すれば、さほどの問題はないです。
ただ魔王の偽物については、組み立てが完成して実行するまでの間に見つかってしまうと面倒なことになるので、
その間、見られないようによくよく気をつけてください。
全ての計画が泡となりますゆえ。
また、不要な場合は、この場所にもあまり立ち寄られない方がよろしいかと」
「うむ…」
ひと通り策謀についての現状の説明が終わったところで、案内の者がいう。
「ところで、お話しておりました、ご紹介したい者がこちらにおります」
フードを被った小柄な男が説明につれて前に出てきた。
「この者は魔道士であります。失われつつある魔法の復活を試みているということです。」
「うむ、それが本当に可能であるならば、協力は惜しまぬ」
小柄な男は、現在の魔法がほぼ使えない状況は、女神とやらに祈りが届いておらぬか、あるいはすでにその女神がもう居ない状態なのだという話をした。
「きちんと祈りを捧げるべきなのは魔神であります」男は頭をさげる。
「女神ではなく、魔神の方へ祈りや敬意は捧げられるべきなのです。」
魔道士が言うには、魔神を呼び出すために、とある術式が必要であると。
術式の芯にはこれを用いますと懐からあるものを出した。
それは木の葉をかたどって何かの骨を彫刻して作られた、古びたネックレスだった。
「これは歌う巫女の片方の持ち物で、苦労して手に入れたものなのです。
これを用いて、魔神を呼ぶ術式を行います。」
よくわからない話ではあったようだったが、布を被った男は元のように魔法を使えるようになるならと、協力を約束したのであった。
「いえ、大丈夫かと…こちらです」
布を頭から被って誰だかわからない姿にした男が、随行する数名の者とともに、
案内する者の後について行く。
「例の件はどうなった」
「現在大丈夫です、半ば完成の状態でご用意しております。」
布を被った男は立ち止まって声を荒らげた。
「現在大丈夫だと?大丈夫なのが現在だけでは困る!
それでなくとも同じ建物の中に居るのだ!もし露見したらどうするつもりなのだ!」
「声が高いです、お静かに」案内の者も立ち止まって言う。
「作成しているものについては、建物内部ではなく、別の場所となっております。
今からご案内しますのは、その場所です。そのままお静かについてきてください。」
男が少し落ち着いたので、案内の者は再度歩を進めた。
男がその後から続いたが、布が落ちそうになり被り直した。被り直すとき、ちらと金髪が見えた。
一行は隠し階段から地下道を進んだ。案内の者が松明を持って先導している。
「あまり席を外すとまたうるさく聞いてくるやつがいるんだ」
布を被った男は少し神経が高ぶっているようで、静かにと言われたのにもかかわらず、文句を言いながらついてくる。
「しかしながら、そちら側のご依頼により行っていることでありますので。」
案内の者は、少し会話をせぬとずっと小さくもない声で話しながらついてこられるような危惧があり、渋りながら答えを返した。
「そのための報酬は渡しておるだろう!」男が声を高めてしまったので案内の者が手振りで静かにと伝えた。
「確かに。
そのため、特に入り口で拒絶するなどという問題はおこらず、砦内部にすぐに入ることができたはずです。」
地下道が登りになり、やがて開けた場所に出た。
それは広い洞窟だった。
壁に松明をはめ込んで灯りにしている。
洞窟の中には何やら巨大な器具が設置されていた。
「これがそうか」
「さようです。まだ未完成ですが、完成したら炎を放出するようになっております。」もう声をひそめる必要が無くなったか、普通に話している。
洞窟の壁際には、もう一つ巨大なものが設置されていた。木の枠組みと布地で作られており、何やら恐ろしげな姿をしている。
「これが魔王か。ふん…魔王に見えるかな」
「遠方から霧の中で姿を見ると、それなりに見えるかと存じます。」
「しかし木や布地ばかりで作られていると、何だかあからさまに偽物らしく見えるな。」
「そこは、まだ職人がこの上に細工を施しますので。
木や布で作られていないと、火であまり燃えず、燃え残ってしまうとその方がまずいのでは。
大事なのは、あまり近くによって来られると、偽物だと見破られてしまう可能性が出てきます。
ことを成功に導きたいのであれば、そちらを注意していただきたいです」
「その点であれば問題なかろう」布を被った男は言う。
「あやつらは基本的に遠距離攻撃しかしないからな。
これを見破れる距離まで近寄って、
攻撃などしてこないのだ。
臆病者なのだ。呪われるなどと思っている。」
「そこでそちら様が、この炎の魔法でもって、この魔王を倒すという筋書きですな。」
案内の者は、器具の方を指しながら、念をおすように話す。
「そうだとも」男は胸をはる。
「いるはずのない魔王と魔王軍の噂を煽って中央から兵を出させたのはこのためだ。
偽物の魔王をこの私が倒し、私の正当なる価値を世に知らしめるためだ。
なにもあの身分下の者がこのまま偉そうにしているのを、ただ指をくわえて見るつもりはない。
手柄も栄誉も、この私がもらいうける。
命を受けないであろう地域から徴兵させるという嫌がらせは、なぜか頓挫したようだがな。
まあ問題はない。この件が成功すればな。
あやつの地位もこちらがいただく。
いずれはこちらにという話はあるが、早い方がいい。こちらも長く待ちぼうけるのは嫌だからな。」
案内の者はいくつかの注意点を話した。
いわく、この洞窟は、平原に面した場所に狭い出入口があるが、
外側からみてわかりづらいようになっている。
偵察隊が行き来しても、発見はされないであろう。
出入り口が狭いため、器具や魔王は、完成させた大きさでは、外へ運び出すことができない。
そのため、どちらも分解し、組み立て可能なつくりとなっている。
実行時には、組み立てする場所が外側となるため、
砦側からその作業が見えないように、天幕などをはって隠すようにしてほしいと。
また、組み立て作業中、砦の上から見た場合だが、
この洞窟とその周辺は高所となっており、砦の上からは見えにくい場所となっているため、大丈夫だということだった。
そもそも砦から脱出したあと、敵から発見されないため、
砦の上から見づらかったり、外からわかりづらかったりする場所が選ばれて抜け道の出口とされていたのだが、
相手が外部の者であるためか、さすがにそこまでは金を貰っていても案内の者は説明しなかった。
「天幕などは、炎魔法を使うのに祈りを捧げるため、儀式に必要なのだと、適当にもっともらしいことを言ってください。
器具の方だけだと、見つかっても、炎魔法を射出するため造らせているものだと言い訳すれば、さほどの問題はないです。
ただ魔王の偽物については、組み立てが完成して実行するまでの間に見つかってしまうと面倒なことになるので、
その間、見られないようによくよく気をつけてください。
全ての計画が泡となりますゆえ。
また、不要な場合は、この場所にもあまり立ち寄られない方がよろしいかと」
「うむ…」
ひと通り策謀についての現状の説明が終わったところで、案内の者がいう。
「ところで、お話しておりました、ご紹介したい者がこちらにおります」
フードを被った小柄な男が説明につれて前に出てきた。
「この者は魔道士であります。失われつつある魔法の復活を試みているということです。」
「うむ、それが本当に可能であるならば、協力は惜しまぬ」
小柄な男は、現在の魔法がほぼ使えない状況は、女神とやらに祈りが届いておらぬか、あるいはすでにその女神がもう居ない状態なのだという話をした。
「きちんと祈りを捧げるべきなのは魔神であります」男は頭をさげる。
「女神ではなく、魔神の方へ祈りや敬意は捧げられるべきなのです。」
魔道士が言うには、魔神を呼び出すために、とある術式が必要であると。
術式の芯にはこれを用いますと懐からあるものを出した。
それは木の葉をかたどって何かの骨を彫刻して作られた、古びたネックレスだった。
「これは歌う巫女の片方の持ち物で、苦労して手に入れたものなのです。
これを用いて、魔神を呼ぶ術式を行います。」
よくわからない話ではあったようだったが、布を被った男は元のように魔法を使えるようになるならと、協力を約束したのであった。
1
あなたにおすすめの小説
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる