51 / 67
何でもない日
しおりを挟む
「あー、暇だぁ…イベントもないし、クエストも終わっちゃったし」
正確に言うと、クエストは全て終わったわけではない。
師匠のおつかいの後、ついつい楽なクエストばかりやってしまって楽なクエストがなくなった。
レイチェルちゃんの店に通いまくって、手持ちが寂しくなっちゃったな。
スノーホワイト祭みたいなイベント始まらないかなぁ。
影は影で俺の影と合体して動いている。
腹が立つから窓のカーテンを閉めてベッドで横になる。
そういえば、ゼロはリーフリード様の宝物庫から何を貰ったんだろう。
あれからゼロに会っていないから分からない。
何やってるんだか……別に気になるわけじゃないけど…
誰もいない中、心の中で言い訳をしていたらローブを引っ張られた。
下を見ると、影ゼロがなにかを咥えて俺に見せていた。
こんなの家にあったっけ?と思いながら影ゼロが咥えていた紙を取った。
そこには闘技戦の案内で、そういえばゼロが出るって話だったな。
あれ?これ、今日だったのか…そういえば王都で同じポスターを見た気がしなくもない。
王都にはレイチェルちゃんに会いに行っただけだから、それ以外の事は頭に入ってなかった。
暇だし、行ってみようかなと思って立ち上がった。
確か闘技戦もプチイベントだったなと、魔法陣に乗りながら考える。
このゲームは職業によってイベントが違うプチイベントというものがある。
スノーホワイト祭みたいなガッツリしたものではなく、のんびりやるものだ。
この闘技戦は職業を剣士にしたプレイヤーだけが参加出来るイベントだ。
白騎士と黒騎士のチームに分かれてやるものだった。
俺はグリモワールだから詳しくは知らないがそういうものだった筈だ。
王都に到着すると、煌びやかな装飾品で街が飾られていた。
闘技戦は街にとっても名誉のあるイベントなんだろう。
入り口から進むと、だんだん人も集まってきて騒いでいた。
レイチェルちゃんがいて俺は真っ先に行こうと軽い足取りで向かった。
「ねぇ」
「楽しみだね」
「レイチェルちゃ…ぶぶっ!!」
レイチェルちゃんが友人の女剣士と話しながら歩いているのが見えた。
俺も手を振りながら行こうとしたら、俺とレイチェルちゃんの間に団体が通って吹き飛ばされた。
影ゼロがクッションになってくれて、倒れる事はなかった。
酷い、俺とレイチェルちゃんの仲を引き裂くなんて…
まだ大した仲ではないとはいえ、こんな仕打ちあんまりだ……
レイチェルちゃんにリベンジしようと思って、レイチェルちゃんがいるところを見ると…そこにはもうレイチェルちゃんはいなかった。
「うぅ…レイチェルちゃん」
レイチェルちゃんも闘技戦を見に行ったと思うからまた会えると思って諦めていたら、突然俺の股間をなにかに突き上げられた。
びっくりしていたら、影ゼロが俺の足の間にいてスライムのように丸い巨大な大福のカタチになっていた。
柔らかいから落ちないように影ゼロにしがみつくとそのまま全速力で移動した。
風を切るように移動して、恐怖で叫びまくった。
街の人達が不思議そうに見ているだけで、視線が痛い。
スライム影ゼロはまっすぐ城に向かって進んでいた。
今日は城の中にある闘技場を一般解放しているから、いつも城門の前にいる門番の騎士がいない。
そのまま城の中に入り、迷う事なく何処かに向かっていた。
「怖っ、怖いって!!降ろせよ!降ろっ…」
降ろしてほしくて、暴れたら危ないから口で止まるように言った。
止まってほしかったが、急には止めないでほしい。
影ゼロが止まったから、前のめりになり俺は倒れた。
顔面から派手に落ちて、頭がヒリヒリして痛い。
扱いがなんか雑じゃね?それにここ何処だよ。
とある部屋の前まで来て、見覚えのある場所だった。
影ゼロが行くところなんて、一つしかないか。
ドアが開いて、ゼロが出てきた。
「何やってんの」
「ぜ、ゼロ…?」
「うん、そうだけど」
ゼロは俺に手を差し伸ばしてきたから、素直に握った。
ゼロはいつもと違う雰囲気で呆然と見ていた。
髪もオールバックにしていて、ちゃんとしてるゼロだった。
不思議そうに見ていると、ゼロは俺の耳に触れた。
耳たぶを触られて、くすぐったくて小さな声で「やめろって…」と手を外そうとした。
俺がゼロの手を掴む前にゼロが手を離した。
何したんだと耳たぶの方に触れると、指先がなにかにぶつかった。
小さくて丸い、ピアスみたいだが俺にピアスの穴はない。
じゃあイヤリングだろうかと外そうとしたら、ゼロに手を掴まれた。
「ダメ」
「えっ、なんで?」
「ツカサを守ってくれるものだから」
全く答えになっていない、俺を守るアイテムならゼロから呪いの指輪をもらっている。
自分の身を守るアイテムをいっぱい身につけて防御ばっかり強化してもな。
どうせなら攻撃力アップとか限界突破アイテムとかがいいな。
ゼロは時間だからと行ってしまった。
廊下の窓を見ると、耳で光る薄いピンク色の丸いものが見えた。
女の子にはいいだろうけど、男の俺が身につけても変な感じがする。
幸いな事に小さいし髪とフードで隠れるから目立たない。
こんなものいらないと返せばいいのに、ゼロの嬉しそうな顔を見るとそれが出来なかった。
調子狂うなと思っていたら、また股間を突き上げられた。
影ゼロはなんで俺の股間を集中的に狙うんだよ!変態だからか!?
そのまままた高速で影ゼロの暴走という名の移動が始まった。
正確に言うと、クエストは全て終わったわけではない。
師匠のおつかいの後、ついつい楽なクエストばかりやってしまって楽なクエストがなくなった。
レイチェルちゃんの店に通いまくって、手持ちが寂しくなっちゃったな。
スノーホワイト祭みたいなイベント始まらないかなぁ。
影は影で俺の影と合体して動いている。
腹が立つから窓のカーテンを閉めてベッドで横になる。
そういえば、ゼロはリーフリード様の宝物庫から何を貰ったんだろう。
あれからゼロに会っていないから分からない。
何やってるんだか……別に気になるわけじゃないけど…
誰もいない中、心の中で言い訳をしていたらローブを引っ張られた。
下を見ると、影ゼロがなにかを咥えて俺に見せていた。
こんなの家にあったっけ?と思いながら影ゼロが咥えていた紙を取った。
そこには闘技戦の案内で、そういえばゼロが出るって話だったな。
あれ?これ、今日だったのか…そういえば王都で同じポスターを見た気がしなくもない。
王都にはレイチェルちゃんに会いに行っただけだから、それ以外の事は頭に入ってなかった。
暇だし、行ってみようかなと思って立ち上がった。
確か闘技戦もプチイベントだったなと、魔法陣に乗りながら考える。
このゲームは職業によってイベントが違うプチイベントというものがある。
スノーホワイト祭みたいなガッツリしたものではなく、のんびりやるものだ。
この闘技戦は職業を剣士にしたプレイヤーだけが参加出来るイベントだ。
白騎士と黒騎士のチームに分かれてやるものだった。
俺はグリモワールだから詳しくは知らないがそういうものだった筈だ。
王都に到着すると、煌びやかな装飾品で街が飾られていた。
闘技戦は街にとっても名誉のあるイベントなんだろう。
入り口から進むと、だんだん人も集まってきて騒いでいた。
レイチェルちゃんがいて俺は真っ先に行こうと軽い足取りで向かった。
「ねぇ」
「楽しみだね」
「レイチェルちゃ…ぶぶっ!!」
レイチェルちゃんが友人の女剣士と話しながら歩いているのが見えた。
俺も手を振りながら行こうとしたら、俺とレイチェルちゃんの間に団体が通って吹き飛ばされた。
影ゼロがクッションになってくれて、倒れる事はなかった。
酷い、俺とレイチェルちゃんの仲を引き裂くなんて…
まだ大した仲ではないとはいえ、こんな仕打ちあんまりだ……
レイチェルちゃんにリベンジしようと思って、レイチェルちゃんがいるところを見ると…そこにはもうレイチェルちゃんはいなかった。
「うぅ…レイチェルちゃん」
レイチェルちゃんも闘技戦を見に行ったと思うからまた会えると思って諦めていたら、突然俺の股間をなにかに突き上げられた。
びっくりしていたら、影ゼロが俺の足の間にいてスライムのように丸い巨大な大福のカタチになっていた。
柔らかいから落ちないように影ゼロにしがみつくとそのまま全速力で移動した。
風を切るように移動して、恐怖で叫びまくった。
街の人達が不思議そうに見ているだけで、視線が痛い。
スライム影ゼロはまっすぐ城に向かって進んでいた。
今日は城の中にある闘技場を一般解放しているから、いつも城門の前にいる門番の騎士がいない。
そのまま城の中に入り、迷う事なく何処かに向かっていた。
「怖っ、怖いって!!降ろせよ!降ろっ…」
降ろしてほしくて、暴れたら危ないから口で止まるように言った。
止まってほしかったが、急には止めないでほしい。
影ゼロが止まったから、前のめりになり俺は倒れた。
顔面から派手に落ちて、頭がヒリヒリして痛い。
扱いがなんか雑じゃね?それにここ何処だよ。
とある部屋の前まで来て、見覚えのある場所だった。
影ゼロが行くところなんて、一つしかないか。
ドアが開いて、ゼロが出てきた。
「何やってんの」
「ぜ、ゼロ…?」
「うん、そうだけど」
ゼロは俺に手を差し伸ばしてきたから、素直に握った。
ゼロはいつもと違う雰囲気で呆然と見ていた。
髪もオールバックにしていて、ちゃんとしてるゼロだった。
不思議そうに見ていると、ゼロは俺の耳に触れた。
耳たぶを触られて、くすぐったくて小さな声で「やめろって…」と手を外そうとした。
俺がゼロの手を掴む前にゼロが手を離した。
何したんだと耳たぶの方に触れると、指先がなにかにぶつかった。
小さくて丸い、ピアスみたいだが俺にピアスの穴はない。
じゃあイヤリングだろうかと外そうとしたら、ゼロに手を掴まれた。
「ダメ」
「えっ、なんで?」
「ツカサを守ってくれるものだから」
全く答えになっていない、俺を守るアイテムならゼロから呪いの指輪をもらっている。
自分の身を守るアイテムをいっぱい身につけて防御ばっかり強化してもな。
どうせなら攻撃力アップとか限界突破アイテムとかがいいな。
ゼロは時間だからと行ってしまった。
廊下の窓を見ると、耳で光る薄いピンク色の丸いものが見えた。
女の子にはいいだろうけど、男の俺が身につけても変な感じがする。
幸いな事に小さいし髪とフードで隠れるから目立たない。
こんなものいらないと返せばいいのに、ゼロの嬉しそうな顔を見るとそれが出来なかった。
調子狂うなと思っていたら、また股間を突き上げられた。
影ゼロはなんで俺の股間を集中的に狙うんだよ!変態だからか!?
そのまままた高速で影ゼロの暴走という名の移動が始まった。
1
あなたにおすすめの小説
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。
平凡な俺が完璧なお兄様に執着されてます
クズねこ
BL
いつもは目も合わせてくれないのにある時だけ異様に甘えてくるお兄様と義理の弟の話。
『次期公爵家当主』『皇太子様の右腕』そんなふうに言われているのは俺の義理のお兄様である。
何をするにも完璧で、なんでも片手間にやってしまうそんなお兄様に執着されるお話。
BLでヤンデレものです。
第13回BL大賞に応募中です。ぜひ、応援よろしくお願いします!
週一 更新予定
ときどきプラスで更新します!
ヤリチン伯爵令息は年下わんこに囚われ首輪をつけられる
桃瀬さら
BL
「僕のモノになってください」
首輪を持った少年はレオンに首輪をつけた。
レオンは人に誇れるような人生を送ってはこなかった。だからといって、誰かに狙われるようないわれもない。
ストーカーに悩まされていたレある日、ローブを着た不審な人物に出会う。
逃げるローブの人物を追いかけていると、レオンは気絶させられ誘拐されてしまう。
マルセルと名乗った少年はレオンを閉じ込め、痛めつけるでもなくただ日々を過ごすだけ。
そんな毎日にいつしかレオンは安らぎを覚え、純粋なマルセルに毒されていく。
近づいては離れる猫のようなマルセル×囚われるレオン
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
人気俳優に拾われてペットにされた件
米山のら
BL
地味で平凡な社畜、オレ――三池豆太郎。
そんなオレを拾ったのは、超絶人気俳優・白瀬洸だった。
「ミケ」って呼ばれて、なぜか猫扱いされて、執着されて。
「ミケにはそろそろ“躾”が必要かな」――洸の優しい笑顔の裏には、底なしの狂気が潜んでいた。
これは、オレが洸の変態的な愛情と執着に、容赦なく絡め取られて、逃げ道を失っていく話。
囚われた元王は逃げ出せない
スノウ
BL
異世界からひょっこり召喚されてまさか国王!?でも人柄が良く周りに助けられながら10年もの間、国王に準じていた
そうあの日までは
忠誠を誓ったはずの仲間に王位を剥奪され次々と手篭めに
なんで俺にこんな事を
「国王でないならもう俺のものだ」
「僕をあなたの側にずっといさせて」
「君のいない人生は生きられない」
「私の国の王妃にならないか」
いやいや、みんな何いってんの?
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
魔王様の執着から逃れたいっ!
クズねこ
BL
「孤独をわかってくれるのは君だけなんだ、死ぬまで一緒にいようね」
魔王様に執着されて俺の普通の生活は終わりを迎えた。いつからこの魔王城にいるかわからない。ずっと外に出させてもらってないんだよね
俺がいれば魔王様は安心して楽しく生活が送れる。俺さえ我慢すれば大丈夫なんだ‥‥‥でも、自由になりたい
魔王様に縛られず、また自由な生活がしたい。
他の人と話すだけでその人は罰を与えられ、生活も制限される。そんな生活は苦しい。心が壊れそう
だから、心が壊れてしまう前に逃げ出さなくてはいけないの
でも、最近思うんだよね。魔王様のことあんまり考えてなかったって。
あの頃は、魔王様から逃げ出すことしか考えてなかった。
ずっと、執着されて辛かったのは本当だけど、もう少し魔王様のこと考えられたんじゃないかな?
はじめは、魔王様の愛を受け入れられず苦しんでいたユキ。自由を求めてある人の家にお世話になります。
魔王様と離れて自由を手に入れたユキは魔王様のことを思い返し、もう少し魔王様の気持ちをわかってあげればよかったかな? と言う気持ちが湧いてきます。
次に魔王様に会った時、ユキは魔王様の愛を受け入れるのでしょうか?
それとも受け入れずに他の人のところへ行ってしまうのでしょうか?
三角関係が繰り広げる執着BLストーリーをぜひ、お楽しみください。
誰と一緒になって欲しい など思ってくださりましたら、感想で待ってますっ
『面白い』『好きっ』と、思われましたら、♡やお気に入り登録をしていただけると嬉しいですっ
第一章 魔王様の執着から逃れたいっ 連載中❗️
第二章 自由を求めてお世話になりますっ
第三章 魔王様に見つかりますっ
第四章 ハッピーエンドを目指しますっ
週一更新! 日曜日に更新しますっ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる