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アースライト・ホーリースライム編
帝国の逆襲
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「カチリ」という音
だがその後には何も起こらない。
すぐさま、ルドルフは衛兵として入っていたエルトに押さえ込まれる。
「ば、バカな!……く、クソ…」
オレはそれを確認して、そのままガンツに駆け寄る。
「おい、しっかりしろ!」
ガンツは義手もそうだが、義足になっていて、そこに仕掛けが施されていた。毒ガスの噴射装置の様なモノが組み込まれていたのだが、ガンツは自らの力で破壊していた。
「おまえ…この手足…」
「なあに、自分で蒔いた種ですぁ…旦那にはとんだ茶番に付き合わせちまいました」
義理堅いガンツは、この作戦が発案されたときに自ら志願して、無理やりな改造に付き合ったのであろうことが判りちょっと感動する。
「この技術の応用は…黙認できる様なものじゃあ…ないな」
「魔法などという個人の才能に依存した力を行使するお前たちは非効率だ…機械は全ての人の生活をサポートし平等に豊かに暮らすことが出来る文明という利器だ」
「平等ね…有能な兵士の手足をちぎって機械に置き換えて、挙句自爆テロ…豊が聞いてあきれるぞ?」
オレはガンツの義手義足を外すと、雫と共に彼の元あった手足を再生する。
「な…んなバカな!…そんなチート技許されるわけが…」
「ルドルフ…お前転生者だな?…『チート技』なんて用語はこっちには無いからな」
「き、貴様も…ぐはぁ」エルトの手刀がルドルフの頸椎にめり込んでいる。
「こ、殺してないよな?」
「手加減はしたつもりですシェル様」エルトはルドルフを担いで連行する。
この一連を机をたたいたまま固まって眺めていた女帝アウグスタ・フェルンブラットは目を見開いて事態を眺め、そして崩れ落ちた。歯ぎしりする様に小さく「クソが…」と吐き捨てる様に呟くのが精いっぱいだった。
ブリギッタが手錠をかけて連行する。
腕を斬り落とされたヴァレリアとライリーも落ちた腕をくっつけて戻してやる。
「シェル様…面目もございません…いかなる処罰もお受けいたします」
ガンツから渡された銃には弾は入っていなかった。
まあ、使節団に選ばれてここに同行することになるための見えない努力があったと思うと、その恩には報いなければなるまい…
「シェ、シェル様…じ、実は…」ヴァレリアが青い顔をして懇願する顔をする。
別室に案内すると二人はズボンを脱ぐ…そこには凶悪なうねる道具が刺さっていた。
震える彼女たち…青い顔をしていた理由はコノおもちゃか…
「う、後ろにも…は、入っていまして…互いに磁力とやらで引っ張り合っていて…抜けると爆発すると…」
何という……下らないアイデアを思いつくのだ…「やったのはルドルフか?」
「は、はい…ただ、今回の作戦に当たり…私たちが自身で汚名返上の名目で参加しておりますので…うぅ」
「アイツ…ヘンタイだな…こんな思い付き…愛が無さ過ぎるだろう…」と言いながら、オレは自分の中に新しい引き出しが増えていることを認めざるを得なかった。
処理にどの程度の爆発があるのか読めなかったので、待機させていた黒曜に二人を乗せ洞窟に二人を案内する。
雫を通してスレインに頼んで、彼女たちの下半身をスライムの身体に埋めて、一気に両方の穴から道具を輩出させる。
爆発自体はスライムの粘体に包まれた中では大した威力では無かったが、胎内で爆発すればタダでは済むまい…ホント最悪なもん作るよな…昔見たドラマとかで首輪ってのもあったが…この状況って絶対ルドルフは楽しんでるだろ…
だが、ブラフであるなら可愛げあるが、本当に殺傷能力ある爆発物仕込むとか…
苛立つ気持ちを落ち着かせる。
涙と涎に塗れて泣いて喜び、抱き合うヴァレリアとライリーは下半身だけ丸出しの制服と言うのが何ともビジュアル的に煽情的である。
「大変だったなお前たち…」
「「嗚呼、シェル様…何度もお救い頂いたこの命と体…全てを捧げます」」
二人でオレの方に腰を突き出す。
「さっきまで栓をされていたんじゃないか…解放されて嬉しいだろ?」
「そ…その、抜けた後の詮無さを…お気持ちで埋めてください」
「そこまで言われたらな…」
機械ではない、温かみのある愛を差し出してやる。
よがり悦ぶ二人を眺めながら、ルドルフにどんなお仕置きをしてやろうか考える。
行果てて、倒れている二人を放置も出来ないのでそのまま王都に連れ戻り、監獄ではない監視用の小さな部屋に監禁する。
手足の回復したガンツは「あの二人はどうなりやしたか?」と聞いてくるので何の問題も無いと伝える。
「それよりお前たちはアレからどうしたのだ?」
「はい、オレとクラーラ、ヴィルヘルムは本国に戻り一旦解放されはしましたが、国内でも査問会議に出席し、戦況の推移や捕虜としての生活についての話をしやした…まあ、絶対に負けない布陣と豪語してましたからね…にわかにはルドルフも受け入れがたく、真相を追求したいと考えていたようです…まあ、結果的に今回の様な愚策に行き着いたくらいにはショックはあったんでしょうな…」
まあ、相手国が魔法大国であるにしても、重火器の威力には質量で勝てない程の装備であったからな…その自信はわかる。
「まあ、テロやって成功するって思っていたのかも分からんが…浅はかだな…にしても、よく止めてくれた」
「男性の権威を向上させたいって旦那の意志は、共感しますからね…こんなくだらない茶番は成功するとは思っていませんでしたが…予想以上でした。まさか手足を盗られるとも思っていやせんでしたが…この通り元に戻してもらえて何とも言えない気分でさぁ」
「義手義足を否定するものでは無いが…まあ、ルドルフには色々聞いてみるさ…改めてありがとう」
「はっは…これで貸し借り無しですぜ…」
そうして、いよいよルドルフとの対面をする。
王国側としても、女王暗殺未遂、戦争発起人ということでもはや言い逃れの出来ない場に晒されることになった。
「首席顧問ルドルフ・クロムヴェル…お前は女帝アウグスタ・フェルンブラットによると、今回のわがエルダリア王国への侵略戦争を画策し、兵器を生産し実際行動したそうじゃな…」査問会の議長はセレストだが、査問はなんとエラリア女王自らが行った。よほど腹に据えかねたのであろう…
ちなみに、ルドルフは当然拘束着で両手両足を縛られ、指一本動かすことが出来ない。
エルトの新しい目がその才能を発揮して、体内に何か特別な機械類が入っているか否かに関しては、サーモセンサーの詳細版みたいな形で中を見通し、異常がないことを確認している…なので口だけは解放されている。
ルドルフが口を開く…オレはどこかで理知的な科学者が帝国での立場の為に今回の無茶な侵略を仕掛けざるを得なかったと言って欲しいと思っていた。だが現実はそんな甘くはなかった。
「へへっ……俺の名はルドルフ・クロムヴェル、45歳。この鋼鉄帝国の頭脳だ…」
『狂気の科学者』はそのオレよりもずっと前にこの世界に転生して狂気に転がる顛末を放し始めた。
だがその後には何も起こらない。
すぐさま、ルドルフは衛兵として入っていたエルトに押さえ込まれる。
「ば、バカな!……く、クソ…」
オレはそれを確認して、そのままガンツに駆け寄る。
「おい、しっかりしろ!」
ガンツは義手もそうだが、義足になっていて、そこに仕掛けが施されていた。毒ガスの噴射装置の様なモノが組み込まれていたのだが、ガンツは自らの力で破壊していた。
「おまえ…この手足…」
「なあに、自分で蒔いた種ですぁ…旦那にはとんだ茶番に付き合わせちまいました」
義理堅いガンツは、この作戦が発案されたときに自ら志願して、無理やりな改造に付き合ったのであろうことが判りちょっと感動する。
「この技術の応用は…黙認できる様なものじゃあ…ないな」
「魔法などという個人の才能に依存した力を行使するお前たちは非効率だ…機械は全ての人の生活をサポートし平等に豊かに暮らすことが出来る文明という利器だ」
「平等ね…有能な兵士の手足をちぎって機械に置き換えて、挙句自爆テロ…豊が聞いてあきれるぞ?」
オレはガンツの義手義足を外すと、雫と共に彼の元あった手足を再生する。
「な…んなバカな!…そんなチート技許されるわけが…」
「ルドルフ…お前転生者だな?…『チート技』なんて用語はこっちには無いからな」
「き、貴様も…ぐはぁ」エルトの手刀がルドルフの頸椎にめり込んでいる。
「こ、殺してないよな?」
「手加減はしたつもりですシェル様」エルトはルドルフを担いで連行する。
この一連を机をたたいたまま固まって眺めていた女帝アウグスタ・フェルンブラットは目を見開いて事態を眺め、そして崩れ落ちた。歯ぎしりする様に小さく「クソが…」と吐き捨てる様に呟くのが精いっぱいだった。
ブリギッタが手錠をかけて連行する。
腕を斬り落とされたヴァレリアとライリーも落ちた腕をくっつけて戻してやる。
「シェル様…面目もございません…いかなる処罰もお受けいたします」
ガンツから渡された銃には弾は入っていなかった。
まあ、使節団に選ばれてここに同行することになるための見えない努力があったと思うと、その恩には報いなければなるまい…
「シェ、シェル様…じ、実は…」ヴァレリアが青い顔をして懇願する顔をする。
別室に案内すると二人はズボンを脱ぐ…そこには凶悪なうねる道具が刺さっていた。
震える彼女たち…青い顔をしていた理由はコノおもちゃか…
「う、後ろにも…は、入っていまして…互いに磁力とやらで引っ張り合っていて…抜けると爆発すると…」
何という……下らないアイデアを思いつくのだ…「やったのはルドルフか?」
「は、はい…ただ、今回の作戦に当たり…私たちが自身で汚名返上の名目で参加しておりますので…うぅ」
「アイツ…ヘンタイだな…こんな思い付き…愛が無さ過ぎるだろう…」と言いながら、オレは自分の中に新しい引き出しが増えていることを認めざるを得なかった。
処理にどの程度の爆発があるのか読めなかったので、待機させていた黒曜に二人を乗せ洞窟に二人を案内する。
雫を通してスレインに頼んで、彼女たちの下半身をスライムの身体に埋めて、一気に両方の穴から道具を輩出させる。
爆発自体はスライムの粘体に包まれた中では大した威力では無かったが、胎内で爆発すればタダでは済むまい…ホント最悪なもん作るよな…昔見たドラマとかで首輪ってのもあったが…この状況って絶対ルドルフは楽しんでるだろ…
だが、ブラフであるなら可愛げあるが、本当に殺傷能力ある爆発物仕込むとか…
苛立つ気持ちを落ち着かせる。
涙と涎に塗れて泣いて喜び、抱き合うヴァレリアとライリーは下半身だけ丸出しの制服と言うのが何ともビジュアル的に煽情的である。
「大変だったなお前たち…」
「「嗚呼、シェル様…何度もお救い頂いたこの命と体…全てを捧げます」」
二人でオレの方に腰を突き出す。
「さっきまで栓をされていたんじゃないか…解放されて嬉しいだろ?」
「そ…その、抜けた後の詮無さを…お気持ちで埋めてください」
「そこまで言われたらな…」
機械ではない、温かみのある愛を差し出してやる。
よがり悦ぶ二人を眺めながら、ルドルフにどんなお仕置きをしてやろうか考える。
行果てて、倒れている二人を放置も出来ないのでそのまま王都に連れ戻り、監獄ではない監視用の小さな部屋に監禁する。
手足の回復したガンツは「あの二人はどうなりやしたか?」と聞いてくるので何の問題も無いと伝える。
「それよりお前たちはアレからどうしたのだ?」
「はい、オレとクラーラ、ヴィルヘルムは本国に戻り一旦解放されはしましたが、国内でも査問会議に出席し、戦況の推移や捕虜としての生活についての話をしやした…まあ、絶対に負けない布陣と豪語してましたからね…にわかにはルドルフも受け入れがたく、真相を追求したいと考えていたようです…まあ、結果的に今回の様な愚策に行き着いたくらいにはショックはあったんでしょうな…」
まあ、相手国が魔法大国であるにしても、重火器の威力には質量で勝てない程の装備であったからな…その自信はわかる。
「まあ、テロやって成功するって思っていたのかも分からんが…浅はかだな…にしても、よく止めてくれた」
「男性の権威を向上させたいって旦那の意志は、共感しますからね…こんなくだらない茶番は成功するとは思っていませんでしたが…予想以上でした。まさか手足を盗られるとも思っていやせんでしたが…この通り元に戻してもらえて何とも言えない気分でさぁ」
「義手義足を否定するものでは無いが…まあ、ルドルフには色々聞いてみるさ…改めてありがとう」
「はっは…これで貸し借り無しですぜ…」
そうして、いよいよルドルフとの対面をする。
王国側としても、女王暗殺未遂、戦争発起人ということでもはや言い逃れの出来ない場に晒されることになった。
「首席顧問ルドルフ・クロムヴェル…お前は女帝アウグスタ・フェルンブラットによると、今回のわがエルダリア王国への侵略戦争を画策し、兵器を生産し実際行動したそうじゃな…」査問会の議長はセレストだが、査問はなんとエラリア女王自らが行った。よほど腹に据えかねたのであろう…
ちなみに、ルドルフは当然拘束着で両手両足を縛られ、指一本動かすことが出来ない。
エルトの新しい目がその才能を発揮して、体内に何か特別な機械類が入っているか否かに関しては、サーモセンサーの詳細版みたいな形で中を見通し、異常がないことを確認している…なので口だけは解放されている。
ルドルフが口を開く…オレはどこかで理知的な科学者が帝国での立場の為に今回の無茶な侵略を仕掛けざるを得なかったと言って欲しいと思っていた。だが現実はそんな甘くはなかった。
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