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サンライト・ホーリースライム編
辛勝被害膨大
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カンベイと名乗った侍の男は、時代劇に出てくる風貌で、威圧するでもなく卑屈になることもなく自然体で、オレの前に立っている。
「拙者は、主の命を受けここに立って居る。我が意志でもあるが、侍に自己主張などは無い…全ては主君の為」
「少人数で乗り込んできたのは自信があったからか?」
「我等七人、選ばれし者だが、精鋭ではない…志願してここに参った。我らの主からの伝言を伝えよう」
「伝言なら手紙だけでもよかっただろう…オレ達の仲間が多く犠牲になった…」なんでオレはこの男と会話をしているのか…怒りがあふれて爆発しそうである…
「我等ジパングは、『日輪の霖』を擁し、『海洋の露』を平定し、残る『月下の雫』『地脈の零』を平定するもの也。大人しくその支配を受けるか、滅亡の道を歩むことを選択せよ…我が主、エルフの王アルヴァ=エリオス・シルヴァリオンの命により先遣隊として遣わされた。我らは戦闘国家故交渉による和平は無いと知れ。伝言は以上である」
「受け取った…オレはお前たちを赦すことは無い」
「さもありなん…だが、戦士が戦場にて散るのは誉であろう?」
「とった首を晒すのは誉じゃないだろう…ただの残虐行為と死者に対する侮辱行為だ」
「我等はそうは思わぬ。だが、おぬしの抑えきれぬ怒りを感じる…我らは相容れられない存在なのであろう」
「そうだな…まあ、お互い目的は分かっている…」
オレは問答無用で水晶鉄の剣でカンベイを斬りつける。
カンベイは抜刀しながらオレの剣を受ける。
そこに雫が落雷の魔法を飛ばす。カンベイは素早く後方に飛び退るが、着地をカイラが槍で横薙ぎに払う。
だが、最初にエルトが斬りつけた時同様霞になって消える。
全方位で索敵感覚を飛ばすと四方から斬撃が迫る…オレはその場を飛び退る。カンベイの影が四方から斬りかかるのが見えるが、すぐさま消える…それ、侍の技じゃないだろ…忍術みたいなものか?
雫が爆炎魔法で周囲を燃やす。炎の揺らぎが人の気配を掴む。すかさずカイラが槍で突くが、その柄の上に飛び乗ったカンベイがカイラを斬りつけてくる。カイラはしなやかにその斬撃を躱す。その黒い躰を死角にオレは風魔法でブーストをかけて突っ込む。斬りそこなった太刀をカンベイは返す刀で斬りつけるが、加速した俺の剣の方が早い。
カンベイの身体に剣が刺さる。
「爆炎!」マナ鉱石の塊である刃が反応しカンベイの胎内で爆発が起こり、吹き飛ぶ。
半身を失くし尚立ったカンベイは「見事…」と言って絶命する。
ケルベロスの騎士団の多くの兵士が亡くなった。重傷を負って息絶えない者は、アストリッドの蘇生術で一命をとりとめた。エルトも瀕死だったが何とか無事であった。
副長クラリス・クロフォード:戦死
重装歩兵ガウェイン・ストーム:戦死
豪腕のギルダ・ストーン:戦死
熟練オルデン・ブラックウェル:戦死
若手ホープ、リース・カーティス:戦死
熱血先鋒レオナ・ハート:辛うじて死亡回避
弓兵ライナ・フェルドマン:生存
熱血先鋒のレオナ・ハート:生存
神速二刀のフィーナ・メイザース:生存
防壁のワレリア・シェパード:生存
ベテランオスカー・ランドルフ:重症も生存
双剣ケイト・アッシャー:生存
剛剣ゴッドフレヤ・レッドマイン:重症も生存
弩弓ルビー・フリント:生存
索敵エラ・モーガンが敵の生き残り「サユリ」と呼ばれた女忍者を捉えていた。
「自決しようとしましたので猿轡を噛ませています。どうしますか?…奴らの仕来りとやらに従うなら斬首して晒すことも可能ですが」
「気持ちは理解するが、オレ達の流儀じゃないな…とはいえ、一方的に攻め込まれてこのままでは示しもつかないか…」
このサユリという女…エルフか?肌が青白く耳が尖って長い…だが、あまりキツイ印象はない。
「首領のカンベイの首は奴らのところに送り付けてやろう…この女には首輪をつけてその送り付ける役に付いてもらうが、女王の前で少し語ってもらおう…」
オレは、自身の決断の遅さによる知った仲間を失ったことに少なからず動揺していた。
エルトは、何度もこんな思いをして来たというのを以前話していた…ハッキリ言って耐えがたい気持ちで噛みしめる奥歯が欠けていた…血がにじみ、鉄の味がする。辛勝で騎士団は良く戦ってくれたが、この事件はオレの心をかき乱すのに十分な被害をもたらせた。
王宮に戻る。
玉座に就いているエラリアは心痛な表情を隠さなかったが、改めてこれからの戦いを覚悟して前を見据える。
オレの見立てでは相手には人外も混じっていたが、ほとんどが普通の人であった。
だが……その覚悟は目を見張るものがあることは理解できた。
侍…日本が誇る階級だが、生き様としても前世で評価されてきた…が、敵として目の前に立ちふさがると、脅威にして恐怖の対象であることを自覚する。
「エルフは、奴隷として人間を生み出した…だが、それを狂気、凶器に精密に練り上げられ鍛え上げられて兵器にした」
エラリアが嫌悪を隠さない。
「我等を封じ込め、自分たちの道具として育て、今は兵器として当ててきている。全く都合よくこの世を構築したものじゃ…反吐が出るわい」
「捕虜がいる…女だ…」
「ほう…それは……シェルよ、分かっているよの…」
「まあね…オレが一番得な技で堕としてジパングに突き返せばいいんだな?」
「そういう事じゃ…まあ、死なない程度に壊してよいぞ…」そのまなざしは冷たい。
「その前に確認したいのだが…この女はエルフなのか」
猿轡を噛ませた膝待つかつかせたサユリという女忍者を見る。
「む?…この女が?…ふむ……混ざっているようじゃな…弄んだ結果に産ませたのであろう」
ちょっとズキリと心が痛む…オレのしている行為を結果で責められた気がする。
「何じゃその顔は…お前の行為と、娯楽の狂乱に結果の忌子では意味が違うぞ」
……何とも言えないな。
まあ、これからすることは、その狂気じみた復讐としての行為だ…
彼女を客間に連れていく。この城には地下牢みたいなものはない…
「さて…お前はこれからオレが拷問をする…泣こうが喚こうが…容赦はしない」
猿轡をされたままの顔が歪む。まあ、フン…痛くはしないけどな…いや…どうかな?
「エルフを抱くのは初めてだ」
「拙者は、主の命を受けここに立って居る。我が意志でもあるが、侍に自己主張などは無い…全ては主君の為」
「少人数で乗り込んできたのは自信があったからか?」
「我等七人、選ばれし者だが、精鋭ではない…志願してここに参った。我らの主からの伝言を伝えよう」
「伝言なら手紙だけでもよかっただろう…オレ達の仲間が多く犠牲になった…」なんでオレはこの男と会話をしているのか…怒りがあふれて爆発しそうである…
「我等ジパングは、『日輪の霖』を擁し、『海洋の露』を平定し、残る『月下の雫』『地脈の零』を平定するもの也。大人しくその支配を受けるか、滅亡の道を歩むことを選択せよ…我が主、エルフの王アルヴァ=エリオス・シルヴァリオンの命により先遣隊として遣わされた。我らは戦闘国家故交渉による和平は無いと知れ。伝言は以上である」
「受け取った…オレはお前たちを赦すことは無い」
「さもありなん…だが、戦士が戦場にて散るのは誉であろう?」
「とった首を晒すのは誉じゃないだろう…ただの残虐行為と死者に対する侮辱行為だ」
「我等はそうは思わぬ。だが、おぬしの抑えきれぬ怒りを感じる…我らは相容れられない存在なのであろう」
「そうだな…まあ、お互い目的は分かっている…」
オレは問答無用で水晶鉄の剣でカンベイを斬りつける。
カンベイは抜刀しながらオレの剣を受ける。
そこに雫が落雷の魔法を飛ばす。カンベイは素早く後方に飛び退るが、着地をカイラが槍で横薙ぎに払う。
だが、最初にエルトが斬りつけた時同様霞になって消える。
全方位で索敵感覚を飛ばすと四方から斬撃が迫る…オレはその場を飛び退る。カンベイの影が四方から斬りかかるのが見えるが、すぐさま消える…それ、侍の技じゃないだろ…忍術みたいなものか?
雫が爆炎魔法で周囲を燃やす。炎の揺らぎが人の気配を掴む。すかさずカイラが槍で突くが、その柄の上に飛び乗ったカンベイがカイラを斬りつけてくる。カイラはしなやかにその斬撃を躱す。その黒い躰を死角にオレは風魔法でブーストをかけて突っ込む。斬りそこなった太刀をカンベイは返す刀で斬りつけるが、加速した俺の剣の方が早い。
カンベイの身体に剣が刺さる。
「爆炎!」マナ鉱石の塊である刃が反応しカンベイの胎内で爆発が起こり、吹き飛ぶ。
半身を失くし尚立ったカンベイは「見事…」と言って絶命する。
ケルベロスの騎士団の多くの兵士が亡くなった。重傷を負って息絶えない者は、アストリッドの蘇生術で一命をとりとめた。エルトも瀕死だったが何とか無事であった。
副長クラリス・クロフォード:戦死
重装歩兵ガウェイン・ストーム:戦死
豪腕のギルダ・ストーン:戦死
熟練オルデン・ブラックウェル:戦死
若手ホープ、リース・カーティス:戦死
熱血先鋒レオナ・ハート:辛うじて死亡回避
弓兵ライナ・フェルドマン:生存
熱血先鋒のレオナ・ハート:生存
神速二刀のフィーナ・メイザース:生存
防壁のワレリア・シェパード:生存
ベテランオスカー・ランドルフ:重症も生存
双剣ケイト・アッシャー:生存
剛剣ゴッドフレヤ・レッドマイン:重症も生存
弩弓ルビー・フリント:生存
索敵エラ・モーガンが敵の生き残り「サユリ」と呼ばれた女忍者を捉えていた。
「自決しようとしましたので猿轡を噛ませています。どうしますか?…奴らの仕来りとやらに従うなら斬首して晒すことも可能ですが」
「気持ちは理解するが、オレ達の流儀じゃないな…とはいえ、一方的に攻め込まれてこのままでは示しもつかないか…」
このサユリという女…エルフか?肌が青白く耳が尖って長い…だが、あまりキツイ印象はない。
「首領のカンベイの首は奴らのところに送り付けてやろう…この女には首輪をつけてその送り付ける役に付いてもらうが、女王の前で少し語ってもらおう…」
オレは、自身の決断の遅さによる知った仲間を失ったことに少なからず動揺していた。
エルトは、何度もこんな思いをして来たというのを以前話していた…ハッキリ言って耐えがたい気持ちで噛みしめる奥歯が欠けていた…血がにじみ、鉄の味がする。辛勝で騎士団は良く戦ってくれたが、この事件はオレの心をかき乱すのに十分な被害をもたらせた。
王宮に戻る。
玉座に就いているエラリアは心痛な表情を隠さなかったが、改めてこれからの戦いを覚悟して前を見据える。
オレの見立てでは相手には人外も混じっていたが、ほとんどが普通の人であった。
だが……その覚悟は目を見張るものがあることは理解できた。
侍…日本が誇る階級だが、生き様としても前世で評価されてきた…が、敵として目の前に立ちふさがると、脅威にして恐怖の対象であることを自覚する。
「エルフは、奴隷として人間を生み出した…だが、それを狂気、凶器に精密に練り上げられ鍛え上げられて兵器にした」
エラリアが嫌悪を隠さない。
「我等を封じ込め、自分たちの道具として育て、今は兵器として当ててきている。全く都合よくこの世を構築したものじゃ…反吐が出るわい」
「捕虜がいる…女だ…」
「ほう…それは……シェルよ、分かっているよの…」
「まあね…オレが一番得な技で堕としてジパングに突き返せばいいんだな?」
「そういう事じゃ…まあ、死なない程度に壊してよいぞ…」そのまなざしは冷たい。
「その前に確認したいのだが…この女はエルフなのか」
猿轡を噛ませた膝待つかつかせたサユリという女忍者を見る。
「む?…この女が?…ふむ……混ざっているようじゃな…弄んだ結果に産ませたのであろう」
ちょっとズキリと心が痛む…オレのしている行為を結果で責められた気がする。
「何じゃその顔は…お前の行為と、娯楽の狂乱に結果の忌子では意味が違うぞ」
……何とも言えないな。
まあ、これからすることは、その狂気じみた復讐としての行為だ…
彼女を客間に連れていく。この城には地下牢みたいなものはない…
「さて…お前はこれからオレが拷問をする…泣こうが喚こうが…容赦はしない」
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