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サンライト・ホーリースライム編
第一次領海海戦
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美しく鍛えられた身体がオレの上で踊る。
一度達して尚サユリは俺を求め咥え込み、乱舞した。達する度に彼女の中から感情が流れ込み、快楽に脳を焼かれて混濁しながらも、解放された想いが伝わってきた。
主君に対する狂信的な信望と抗えない心酔と絶望的な使命感…オレが知識程度で知っているサムライと言う生き方とはかなり異なるモノであることが共有される事に、生理的嫌悪感を否めない。
三度彼女の中に支配のマナを撃ち込んだ後に、彼女はオレの上に倒れ込み、胸に顔を埋めて甘えるように呼吸を整えながら語る。
「お主の思考が、私を塗り替えようと侵食するのを感じる…肉体は既に受け入れてしまった。我が胎内はお主の形に変わってしまった…いずれ我が思考もそなたに染まるかもしれぬが、我が忠義は変わらず」
「おっと…自害は困る」
オレは彼女が奥歯の中に仕込んでいた毒薬のカプセルを吐き出す。
「な…」
驚く彼女。オレに奪われたことも気づいてない程快楽に溺れていたのだ。
「どうして、我が一族の秘術に気づいた?」
「え?あ、そうなの?…よくある手段だし(ドラマとか漫画で)」
「無念…お主には何も通用しないのだな…だが、それでも…私はお主の誘惑に屈するわけにはいかぬ」
「……忠心って奴か?」
「これは根底に流れる思想の違いだ…理解してもらおうとは思わぬ」
「だが、サユリ…お前はジパングで決して幸せでは無かっただろう…」
「私の何を知ったのか分からぬが、お主の価値観に私を嵌められると思うな」
こうなると平行線だ…身体は支配できた。が、心が堕とせなければ協力はしてもらえない…
「仕方ない…もとより協力者になってもらおうなど都合が良すぎた…」
サユリは、カンベイの首、つまり宣戦布告に対する返答を携えてジパングに戻っていったのだ。
一週間もしないうちに、ジパングから大量の帆船の艦隊が押し寄せた。
「水平線を埋め尽くす程の敵船団!」
岬に改めて構築した監視台、ケルベロスの索敵担当エラから報告が入る。
「恐れるに能わず。我等の最新鋭蒸気戦艦の威力をお見せしましょう!」
ルディアナが嬉々として蒸気戦艦を送り出す。
彼女は「こんな事もあろうかと…」と得意そうに語るが、コレはブリギッタの判断による施策に他ならない。
「このご時世だからな!本来なら即刻解体だが数隻を見せしめにして我が国で鹵獲させて貰った」
旗艦バラクーダ号は武装解除していたが再度艤装を済ませた上で展開していた。
マリヴェイル沖に現れた時は最悪の展開だったが、味方になると頼もしい。
激しい艦隊戦が起きる。火力と装甲そして推進力で圧倒的なわが軍であった。
銃火器を扱うガルバルディ兵士と、エルダリアの魔法師団が同乗し、攻撃と防御を効率よく発揮する。
遠方からの砲撃は効率よく敵船団を破壊して行く。
だが、敵も手をこまねいては居ない。
船を数に任せて展開し、何と飛ばした凧を使って乗り移り、白兵戦を仕掛けて来た。
忍者による潜入作戦、更に倒すと紙切れになって消える獣魔を扱う者など、個別の能力で秀でた敵の個別戦力には正直かなり手を焼いた。
それでも艦隊司令のヴァレリアは蒸気機関船の機動力と装甲の厚さ、さらに大砲の火力で善戦し敵の数を減らして行く。
「コレは何とか勝てるのか?」
オレはもう、既に双方に多くの犠牲が出ていることに感覚が麻痺して居た。
サユリを抱いて理解した。思想、矜持が異なりすぎる体制同士はぶつかった場合、和平では無く排除になり、支配を受け入れるか、覇権を争い戦争になるのだ…
「な!!…何ですあれは?」
戦況を見守って居たエラが声を上げる。
先行してた蒸気艦船が巨大な軟体の足に絡まれ真っ二つに折れて沈められる。
あれは…巨大なタコ?!空にも凧、海からも蛸か…艦隊の間に現れたのは巨大な軟体動物クラーケン?
あんなの切り札に隠していたのか?!
…クラーケンが砲撃をものともせずに反撃し、戦艦バラクーダ号を筆頭にした無敵艦隊のハズの鋼鉄戦艦艦隊は
緊急退避を行い、海戦では有効な手段を発揮できない以上敗北することになった…
卵を抱いている黒曜を連れ出すべきだったかと後悔するが今更遅い。…まずい、少しの判断ミスで多くの人間の命が失われていくこの現実が恐ろしすぎる。
奴らの揚陸部隊が接岸地点に陣を張る。
地上部隊ですぐさま牽制しようとするが、なんとあの蛸は海岸線を上がってきて陣容を護衛する。
そしてその中に、ひときわ異彩を放つ人物が二人。
「彼の者の中からホーリースライムの気配を感じる」
雫が珍しく緊張した面持ちでオレに告げる。
ひと際大柄のエルフの男と、比較的エルフとも言えないが、人ではなさそうな女性…
「あ奴…まだ生きておったのか…」エラリアが珍しく怒りの表情を見せて睨む。
「生きて…ってもしかして、600年前の勇者って奴?」
「そうじゃ…アルヴァ=エリオス・シルヴァリオン…前回の勝者じゃ」
一度達して尚サユリは俺を求め咥え込み、乱舞した。達する度に彼女の中から感情が流れ込み、快楽に脳を焼かれて混濁しながらも、解放された想いが伝わってきた。
主君に対する狂信的な信望と抗えない心酔と絶望的な使命感…オレが知識程度で知っているサムライと言う生き方とはかなり異なるモノであることが共有される事に、生理的嫌悪感を否めない。
三度彼女の中に支配のマナを撃ち込んだ後に、彼女はオレの上に倒れ込み、胸に顔を埋めて甘えるように呼吸を整えながら語る。
「お主の思考が、私を塗り替えようと侵食するのを感じる…肉体は既に受け入れてしまった。我が胎内はお主の形に変わってしまった…いずれ我が思考もそなたに染まるかもしれぬが、我が忠義は変わらず」
「おっと…自害は困る」
オレは彼女が奥歯の中に仕込んでいた毒薬のカプセルを吐き出す。
「な…」
驚く彼女。オレに奪われたことも気づいてない程快楽に溺れていたのだ。
「どうして、我が一族の秘術に気づいた?」
「え?あ、そうなの?…よくある手段だし(ドラマとか漫画で)」
「無念…お主には何も通用しないのだな…だが、それでも…私はお主の誘惑に屈するわけにはいかぬ」
「……忠心って奴か?」
「これは根底に流れる思想の違いだ…理解してもらおうとは思わぬ」
「だが、サユリ…お前はジパングで決して幸せでは無かっただろう…」
「私の何を知ったのか分からぬが、お主の価値観に私を嵌められると思うな」
こうなると平行線だ…身体は支配できた。が、心が堕とせなければ協力はしてもらえない…
「仕方ない…もとより協力者になってもらおうなど都合が良すぎた…」
サユリは、カンベイの首、つまり宣戦布告に対する返答を携えてジパングに戻っていったのだ。
一週間もしないうちに、ジパングから大量の帆船の艦隊が押し寄せた。
「水平線を埋め尽くす程の敵船団!」
岬に改めて構築した監視台、ケルベロスの索敵担当エラから報告が入る。
「恐れるに能わず。我等の最新鋭蒸気戦艦の威力をお見せしましょう!」
ルディアナが嬉々として蒸気戦艦を送り出す。
彼女は「こんな事もあろうかと…」と得意そうに語るが、コレはブリギッタの判断による施策に他ならない。
「このご時世だからな!本来なら即刻解体だが数隻を見せしめにして我が国で鹵獲させて貰った」
旗艦バラクーダ号は武装解除していたが再度艤装を済ませた上で展開していた。
マリヴェイル沖に現れた時は最悪の展開だったが、味方になると頼もしい。
激しい艦隊戦が起きる。火力と装甲そして推進力で圧倒的なわが軍であった。
銃火器を扱うガルバルディ兵士と、エルダリアの魔法師団が同乗し、攻撃と防御を効率よく発揮する。
遠方からの砲撃は効率よく敵船団を破壊して行く。
だが、敵も手をこまねいては居ない。
船を数に任せて展開し、何と飛ばした凧を使って乗り移り、白兵戦を仕掛けて来た。
忍者による潜入作戦、更に倒すと紙切れになって消える獣魔を扱う者など、個別の能力で秀でた敵の個別戦力には正直かなり手を焼いた。
それでも艦隊司令のヴァレリアは蒸気機関船の機動力と装甲の厚さ、さらに大砲の火力で善戦し敵の数を減らして行く。
「コレは何とか勝てるのか?」
オレはもう、既に双方に多くの犠牲が出ていることに感覚が麻痺して居た。
サユリを抱いて理解した。思想、矜持が異なりすぎる体制同士はぶつかった場合、和平では無く排除になり、支配を受け入れるか、覇権を争い戦争になるのだ…
「な!!…何ですあれは?」
戦況を見守って居たエラが声を上げる。
先行してた蒸気艦船が巨大な軟体の足に絡まれ真っ二つに折れて沈められる。
あれは…巨大なタコ?!空にも凧、海からも蛸か…艦隊の間に現れたのは巨大な軟体動物クラーケン?
あんなの切り札に隠していたのか?!
…クラーケンが砲撃をものともせずに反撃し、戦艦バラクーダ号を筆頭にした無敵艦隊のハズの鋼鉄戦艦艦隊は
緊急退避を行い、海戦では有効な手段を発揮できない以上敗北することになった…
卵を抱いている黒曜を連れ出すべきだったかと後悔するが今更遅い。…まずい、少しの判断ミスで多くの人間の命が失われていくこの現実が恐ろしすぎる。
奴らの揚陸部隊が接岸地点に陣を張る。
地上部隊ですぐさま牽制しようとするが、なんとあの蛸は海岸線を上がってきて陣容を護衛する。
そしてその中に、ひときわ異彩を放つ人物が二人。
「彼の者の中からホーリースライムの気配を感じる」
雫が珍しく緊張した面持ちでオレに告げる。
ひと際大柄のエルフの男と、比較的エルフとも言えないが、人ではなさそうな女性…
「あ奴…まだ生きておったのか…」エラリアが珍しく怒りの表情を見せて睨む。
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